iFixitは3月5日、サムスン最新のフラッグシップスマートフォンGalaxy S20 Ultraの分解レポートを公開しました。
Galaxy S20 Ultraは、SPACE ZOOMと名付けられた100倍のデジタルズームに対応する巨大なカメラシステムが特徴の大型スマートフォン。先日サムスン自らがGalaxy S20 Ultraの内部構造を紹介する動画を公開していましたが、その動画がGalaxy S20 Ultraを”組み立てる”ことが主旨であったのに対して、iFixitのレポートは”分解と修理”に焦点を当てた内容になっています。
また、iFixitによって付けられた修理の難易度を示すスコアは10点満点中3点。元々推奨される行為ではありませんが、自力で同スマートフォンを修理・分解することはほぼ不可能と考えた方がよさそうです。
Galaxy S20 Ultraの分解レポート
Galaxy S20 Ultraに使用されているネジは全て同一であるため、用意するドライバーは1種類のみで済むとのこと。
しかしドライバーを活用させる前に、バックパネルを取り外すことが最初の難関。Galaxy S20 Ultraのバックパネルは非常に大型です。さらにiFixitによると、偶然かもしれませんが従来のサムスン製スマートフォンのバックパネルよりも強力に接着されているように感じられたようです。
特徴的なクアッドカメラも見事バラバラに。プリズムを使うことで取り込んだ光を90度屈折させ奥のセンサーまで届ける、ペリスコープ型のズームモジュールの姿も確認できます。
話題となった108MPセンサーはこちら。下に並べられているのはiPhone 11 Proの12MPセンサーですが、サムスンの108MPセンサーは約2倍の面積を誇っていることがわかります。
5000mAhの巨大バッテリーも強力な接着剤により頑丈に固定。バックパネルと同じく巨大な吸盤を用いて持ち上げているようです。
基盤にはSnapdragon 865 SoCと隣接したメモリやストレージ、5Gモデムなどが確認可能。Wi-FiやBluetoothの通信モジュールの姿も確認できます。
iFixitは、Galaxy S20 Ultraは多くのコンポーネントがモジュール式であり、個別に交換可能であることを好意的に評価。しかしイヤホンジャックの撤廃によりこれまで以上にType-Cポートに負担がかかることを懸念しています。
また、ガラス製のバックパネルや巨大なバッテリーが強力な接着剤によってガッチリと固定されていることからGalaxy S20 Ultraの修理は困難であると伝えており、ディスプレイの修理だけでも本体をほぼ完全に分解するか、そのほとんどのパーツを交換する必要があると指摘しています。
修理の難易度を示すスコアは10点満点中3点となっていますが、ユーザー自身による分解は避けた方が無難でしょう。
なお、Galaxy S20 Ultraの日本発売は今のところ未定。auからは4月中旬にS20とS20+のみが展開され、S20 Ultraは日本市場には投入されないとの情報を入手しましたが、信ぴょう性は高くありません。
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