iFixitは3月11日、サムスン最新のフラッグシップスマートフォンGalaxy S21 Ultraの分解レポートを公開した。
同サイトによって付けられた、Galaxy S21 Ultraの修理難易度を示すスコアは10点満点中3点。自力でGalaxy S21 Ultraを修理・分解することはほぼ不可能と考えた方がよさそうだ。
なお、iFixitは先代のGalaxy S20 Ultraも分解しているが、その際に付けられた修理スコアも同じく3点だった。
Galaxy S21 Ultraの修理スコアは10点満点中3点
iFixitによると、Galaxy S21 Ultraの分解において重要なポイントとなる場所には基本的に同一のプラスネジが採用されているとのこと。特殊な規格だったり規格が入り乱れたりしていない分、ネジを外す作業に関しては比較的楽だった様子。
一方で、バッテリーやディスプレイは強力な接着剤で固定されており、分解の難易度はかなり高いとのこと。
多くのコンポーネントがモジュール式であり、個別に交換可能である点は評価されている。しかし、先代のGalaxy S20 UltraやベースモデルであるGalaxy S21ではモジュール化されているディスプレイケーブルが非モジュラーケーブルになっていると指摘されていた。
上記画像は、Galaxy S20 Ultra(左)とGalaxy S21 Ultra(右)それぞれのディスプレイを分解して露出させた画面内指紋センサーの比較。Galaxy S21 Ultraの指紋センサーの方が明らかにサイズが大きい。
また、背面パネルに関しても樹脂製のGalaxy S21は非常に取り外しやすかったのに対して、Galaxy S21 Ultraの「Gorilla Glass Victus」は非常に取り外しにくいそうだ。ガラスゆえに分解中に破損する恐れもある。
結果として、Galaxy S21 Ultraの修理スコアは3/10に。さらに修理・分解を簡単にするためには、接着剤をできるだけ使用せずより多くのコンポーネントをモジュール化する必要があるだろう。分解レポートの詳細はiFixitが公開しているので、興味がある方はチェックしてみてほしい。
Galaxy S21 Ultraはまだ日本で販売されていないが、投入される可能性は非常に高い。国内版・海外版問わず、仮に故障してしまったとしても個人による修理は間違いなく「激ムズ」なので避けるのが無難だ。
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