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OneOdio SuperEQ S1 レビュー。バッテリーが全然減らない!ANC対応の低価格ワイヤレスヘッドホン

最近は低価格ながら高性能な完全ワイヤレスイヤホンが増えてきている。特に、アクティブノイズキャンセリングに対応したモデルが人気を集めているが、その人気はイヤホンだけではない。

手頃な価格で強力なアクティブノイズキャンセリングに対応したワイヤレスヘッドホンも、非常に注目度の高いアイテムだ。

今回、新鋭のオーディオメーカーOneOdioよりワイヤレスヘッドホン「SuperEQ S1」をレビュー用に提供していただいた。この「SuperEQ S1」も、低価格かつANCに対応したイマドキらしいヘッドホンと言える。

音質やノイズキャンセリングの効果はもちろん、デザインや装着感などさまざまな側面から「SuperEQ S1」をレビューするので、ぜひ最後まで読んで頂ければ幸いだ。

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華やかなデザイン

まずは「SuperEQ S1」の外観からチェックしていこう。同ヘッドホンにはブラックとホワイトの2色のカラーバリエーションが用意されており、今回送って頂いたカラーは見ての通りホワイトだ。

ブラック・ホワイトのどちらを選んだとしても、ヘッドバンドの内側は赤色で統一されている。やや派手にも感じるかもしれないが、赤が好きな筆者にとっては嬉しいポイントだった。なお、ハウジング部分の色はブラックの場合は周囲と同じ黒だが、ホワイトの場合はシルバーとなっている。

ハウジング以外の部分にはプラスチックが採用されており、ウレタン素材のイヤーパッド表面にはシボ加工が施されている。デザインや感触的からお世辞にも高級感があるとは言い難いが、実際に価格は約6,000円と非常にお手頃なので、価格相応の質感だ。

OneOdio SuperEQ S1を折りたたんだ様子

「SuperEQ S1」は比較的小型なタイプだが、折りたたみ機構も搭載されており、使わないときはコンパクトな状態で収納できる。片手で無理なくガシっと掴めるサイズ感で、持ち運びにも苦労することはないはずだ。

SuperEQ S1専用のキャリングポーチ

ちなみに、付属品として専用のキャリングポーチも同梱されている。本体重量も非常に軽量なので、外出時に気軽に持ち出せる。

ロゴ多くない?

ハウジング部分の「SuperEQ」ロゴ
イヤーカップ部分の「SuperEQ」ロゴ

全体的なデザインはやや派手気味ではあるもののおしゃれにまとめられていると感じたが、個人的に気になったポイントがひとつある。それは随所に散りばめられた「ロゴ」の多さだ。

上記画像はイヤーカップ部分に大きく印字された、本機のブランド「SuperEQ」のロゴ。周囲と同じシルバーで印字されているため極端に主張されているわけではないが、大きい分存在感はそれなりにある。

ヘッドバンド内側と外側のロゴ
ヘッドバンドの内側と外側のロゴ

さらに、ヘッドバンドの外側と内側にもそれぞれ「SuperEQ S1」のコンセプトである「BE FREE(反対側はBE YOUNG)」と製品名「SuperEQ S1」のロゴが入っている。「SuperEQ S1」のロゴは片側だけではあるものの、ヘッドホン1台に合計5つのロゴが印字されていることになる。

個人的に、ロゴ5つはちょっと多いんじゃないかと思う。しっかりとデザインに馴染んでいればまだいいのだが、「BE FREE」のロゴはやや浮いているようにも感じられ、結果的に「散らかっている印象のデザイン」に繋がっていると感じた。

装着感と操作感

OneOdio SuperEQ S1を装着した様子

続いては「SuperEQ S1」の装着感。

ヘッドバンドにはクッションが搭載されており、イヤーパッドのウレタン素材も十分な厚みがある。締め付け感も少ないため頭や耳が痛くなることもなく、総じて装着感は良好だった。

ヘッドホンは、数十分だけ使う場合や数時間連続で装着する場合などさまざまなシーンで使うことが想定される。特に、「SuperEQ S1」はノイズキャンセリングにも対応しているため新幹線や高速バスなどで長時間使用する場合もあると思うが、問題なく快適に使用できるはずだ。

ヘッドバンドのサイズ調節
ヘッドバンドのサイズ調節(最小と最大)

ちなみに、「SuperEQ S1」のヘッドバンドはサイズ調節にも対応している。頭のサイズや形状に合わせて柔軟な使い方が可能だ。

操作ボタンは右側に集約

操作ボタン

右側のイヤーカップには、各種操作用の物理ボタンが集約されている。最近のイヤホンやヘッドホンの多くはタッチ操作を採用しているが、物理ボタンの方が操作に慣れるまでに必要な時間は短くて済むはずだ。

搭載されているボタンは4種類。ボリュームアップボタン・電源ボタン・ボリュームダウンボタンは3つがまとめられて配置されているのに対して、ANCボタンはやや離れた位置に搭載されている。

各ボタンに割り当てられた機能は以下の通り。機能がやや多いが、使ってみると意外と迷うことはなかった。

電源ボタン ボリュームアップボタン ボリュームダウンボタン ANCボタン
・1回押し:再生 / 停止
・2秒長押し:電源オン
・5秒長押し:ペアリングモード
・3秒長押し:電源オフ
・1回押し:ボリュームアップ
・2秒間長押し:曲送り
・1回押し:ボリュームダウン
・2秒間長押し:曲戻し
・1回押し:ANC / 外音取り込みの切り替え
・2秒間長押し:ANCオフ
OneOdio SuperEQ S1のボタンを操作している様子

実際に何度も操作を行っているが、ボタンは適度なクリック感があり操作はしやすい。特に、電源ボタンとボリュームアップ・ダウンボタン、ANCボタンが3:1で分かれているため、指先でボタンの数を確かめるだけで「今触っているのはどのボタンか?」を格段に判断しやすくなっている

これがもし、ボリュームアップ・ダウンボタンと電源ボタン&ANCボタンのような2:2の分かれ方だと、判別が難しくて慣れる前に操作を覚えることを放棄してしまっていたかもしれない。細かい部分かもしれないが、地味ながら重要なポイントだと感じる。

音質

SuperEQ S1の音質

肝心の音質についても紹介しよう。「SuperEQ S1」の対応コーデックはSBCとAACの2種類なので、Androidスマートフォンと接続する場合はSBC接続となる。筆者が「SuperEQ S1」とペアリングさせたデバイスも、AndroidのGalaxy Note20 Ultraだ。

癖らしい癖が少なく、バランスのよい素直な音質だと感じる。ただし、低音がズンズンと響く感覚や深みは少なく高音の余韻もあまり感じられないため、やや味気ない乾いた印象を抱く方もいるかもしれない。

逆に言えば、あっさりした味付けに相性がよい音の固い楽器などは楽しく聴ける。また、あえて特徴を探すとすれば人の声もやや前に出て聞こえるため、パワフルなバンドのようなボーカルサウンドも十分に迫力を感じながら楽しめるはずだ。

有線接続ではハイレゾも

対応コーデックはSBCとAACだけだが、「SuperEQ S1」は有線接続にも対応している。有線接続時はハイレゾ音源の再生にも対応しているため、自宅のようなケーブルが邪魔に感じないシーンでは有線接続でよりハイクオリティな音質を楽しめる。

有線接続に必要なオーディオケーブルも同梱されているため、イヤホンジャックを搭載した音楽プレーヤーやスマートフォンさえあればすぐに使用可能だ。

ノイズキャンセリングの性能は?

SuperEQ S1のノイズキャンセリング性能

「SuperEQ S1」最大の特徴は、低価格ながら本格的なノイズキャンセリング機能を搭載していること。

ANCボタンを押してノイズキャンセリングを有効にすると、周囲のボリュームが一気に下がり空気が一瞬で張り詰めたような錯覚に陥る。ノイズキャンセリングの効果は十分に強力だと言えるレベルだった。

特に、ロードノイズや人混みのザワザワ感、エアコンの動作音などには効果覿面で、それらのノイズはすぐそばであっても聞き取るのが難しくなるレベル。逆に来客時のチャイムのような高めの音は他の音と比較すると打ち消す効果がやや弱めだった。もちろん、それでも満足のいくクオリティではあるのだが。

また、ノイズキャンセリングを有効にしても、再生している音楽の音質にはほとんど影響は感じられなかった。音楽を流さずにノイズキャンセリングだけを有効にできるので、騒がしい環境でも自分の世界に没頭したい!という場合にも活用できる。

外音取り込みにも対応

外音取り込み

ノイズキャンセリングの反対、周囲の音を取り込む機能も搭載している。「SuperEQ S1」は耳を完全に覆い隠すタイプのヘッドホンなので、装着するだけでもある程度周囲の音を遮ってしまう。

ちょっとだけ会話をしたい、駅や空港、お店のアナウンスを聞き取りたいというときに外音取り込みを有効にすると、「SuperEQ S1」を付けたままでもしっかりと周囲の音を聞きとれる。

「SuperEQ S1」の外音取り込みは、比較的大きめに周囲の音を取り込める印象。機械的な増幅による若干の違和感や「サーッ」というホワイトノイズはあるものの、使っていてストレスに感じるほどではない。

特に、ノイズキャンセリングと外音取り込みを切り替えられるANCボタンの搭載により、必要なときに必要なモードを素早く呼び出しやすい点は気に入った。ほかのヘッドホンだと長押しが必要だったりノイズキャンセリングをオフにするだけのモードが挟まったりしがちだが、「SuperEQ S1」は2つのモードだけを素早く切り替えられる。

全然減らない!圧倒的な電池持ち

気になる「SuperEQ S1」の電池持ちについても検証してみた。公式サイトによると、「SuperEQ S1」はノイズキャンセリング有効時に最大40時間連続で音楽再生が可能だという。

実際に、ノイズキャンセリングオンの状態でどれくらいのペースで電池が消耗されていくかを検証した結果が以下の通り。ペアリングしたスマートフォンはGalaxy Note20 Ultra、音楽再生に使用したアプリはSpotifyだ。

経過時間 バッテリー残量
0時間 100%
2時間 100%
4時間 90%
6時間 90%
8時間 90%
10時間 80%

結論としては、電池持ちは圧倒的に優れている。当サイトでワイヤレスイヤホンをレビューする際は基本的にバッテリーが尽きるまでの時間を検証しているが、「SuperEQ S1」は半日連続で再生し続けても全然バッテリーが減らないため断念してしまった。

もちろん、ワイヤレスイヤホンと比較すると大きいバッテリーが搭載されているため電池は長持ちするのだが、それにしてもバッテリーが減らない。3時間以上経過しても100%残っているのを見た時点で、最後まで検証するのは無理だろうと薄々感じていたほどだ。

充電規格はmicroUSB

電池持ちには一切の文句が無い一方で、充電方法には不満もある。

というのもの、「SuperEQ S1」に採用されている充電ポートがmicroUSBなのだ。2021年に登場したヘッドホンなのであれば、既に普及していると言ってもいいUSB Type-Cを採用していてほしいところだった。おそらくコストカットの影響だと思うが・・・。

幸い、「SuperEQ S1」には付属品として充電用のmicroUSBケーブルが付属している。「SuperEQ S1」のために別途ケーブルを準備する必要はないので、その点は安心してほしい。

まとめ

レビューに使用したOneOdioのSuperEQ S1

以上、OneOdioのワイヤレスヘッドホン「SuperEQ S1」のレビューをお届けした。

本ヘッドホンの魅力は、なんといっても圧倒的な電池持ちだろう。使い方にもよるが、1日数時間程度であれば1週間近く充電をしなくても問題なく使えるかもしれない。

ノイズキャンセリングのクオリティも低価格にしては十分すぎるほど。音質にはやや物足りなさも感じたが癖がなく聴きやすいタイプなので、「音質にはこだわらない・低価格で実用的なノイズキャンセリングを体験したい」という方には非常におすすめできるヘッドホンだ。

「SuperEQ S1」は、AmazonのほかOneOdio公式サイトでも販売されている。発送は恐らくAmazonの方が早いと思うが、価格は公式サイトの方がわずかに安いようなので、好きな方でチェックしてみてほしい。

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ひがし

平成6年生まれの男。趣味はガジェット・テニス・料理・スターウォーズ・カードマジックなど。ペンギンとオカメインコが大好き。

当サイトでは主にGalaxyを中心に様々なガジェットのリークやニュース、レビューなどをお届けしています。今は完全ワイヤレスイヤホンにご執心。