通知も受け取れるフィットネスウォッチ「HUAWEI FIT」を入手してから毎日装着して生活してみました。私の生活範囲が真冬の東北ということでなかなか肝心のトレーニング機能を活用できていないのですが、とりあえずしばらく使ってみた感想をまとめておきます。
バッテリーについて
こういったウェアラブルデバイスにおいて最も懸念されるのがバッテリーの持続時間ですが、HUAWEI FITはかなり持久力がある印象です。公称ではフル充電後5~6日間は持つとなっていましたが概ねこの通りで、バックライトをオート、メールやLINEが頻繁に来てそのたびに通知を受け取るといった条件では大体一日に20%前後充電が減っていくといった動きでした。充電速度もそこそこ早く、数日に一度入浴中にでも充電しておけばバッテリー切れはほとんど心配しなくてもいいレベルです。Android Wearと違って画面が白黒で機能も絞られているため当然と言えば当然なのですが、スマートウォッチとしてはこれだけバッテリーが粘ってくれればストレスなく使っていけるなと感じました。
約40分間HUAWEI FITを充電してみたときの画像がこちら。40分で50%が充電されています。ふと気づいたときに充電するというスタイルでは、常にこれくらいの充電を数日ごとにり返している状態になっています。
自分の生活が丸裸に
HUAWEI FITを購入してからは、入浴中以外は常にHUAWEI FITを腕につけて生活していました。季節柄まだ全てのワークアウトは試せておらず、睡眠の記録とウォーキングくらいしかその機能を使えていませんがそれだけでも個人的には十分に満足できています。
歩数と睡眠に関しては特に何か設定せずともHuawei Wearアプリとペアリングしているだけで勝手に記録してくれます。
睡眠の記録はこんな感じ。睡眠の浅い深いは自分の感覚ではわかりませんが、睡眠時間や目が覚めたタイミングなどは驚くほど正確で、他の日のスクリーンショットもあるのですがひどい生活リズムがばれるので載せたくないほどです。右の画像の上はその日歩いた歩数や距離など。ここはペアリングしているだけで常に計測してくれていますが、残念ながら歩数は腕を振るだけでカウントされてしまうようなのであまり信用できません。その下は大学から駅まで往復したときに測ったウォーキングのワークアウトの結果です。
HUAWEI FITの画面に”3、2、1″のカウントダウンが表示されスタートするとあとはひたすら歩くだけ。スマートフォンの方でGPSの使用を許可するか通知が来るので許可しておくと1km移動するごとにHUAWEI FITが振動し「○km」と表示されるのでモチベーションの維持に繋がります。歩数と違ってGPSで計測しているようなのである程度信頼できるのもポイント。
トレーニング中は常にこのような画面で心拍数や距離、経過時間を表示してくれています。
結果はこのようにその場でHUAWEI FITの画面で確認することもできますが、やはり画面が小さく得られる情報の量も少ないのでスマートフォンから確認した方が良いでしょう。
Huawei Wearアプリからだとここまで詳しく活動記録をチェックすることができます。特に左の画像にある心拍数のグラフは色分けされていてわかりやすく、体力づくりのトレーニングを目的としている人はオレンジの有酸素運動を、ダイエットを目的としている人は黄緑の脂肪燃焼の心拍数を維持するように意識することで、効率よく目的にあったトレーニングができるようになっています。
簡単なトレーニング計画を立てることも可能。初心者向けに、走る距離や1週間の中でのトレーニング日数などを入力するとHuawei Wearアプリが自動でメニューを作成してくれます。
このようにただ身に着けているだけで相当な量の情報がHUAWEI FITを通じて記録されているるので、まるで自分の生活が可視化されたような気持ちになります。私は自分の睡眠の記録を見てもっとマシな生活リズムを取り戻そうという気になりましたし、スポーツやジョギングなどが生活に馴染みのない人でも自分の生活についての意識が変わる良いきっかけになると思いますよ。
通知は必要最低限
HUAWEI FITはスマートウォッチとしての側面も持ち合わせていて、スマートフォンに来た通知の確認をすることができます。Androidではアプリごとに個別に通知を受け取るか設定ができ、iOSでは通知センターに来た全ての通知をHUAWEI FITの画面上で見ることが可能。前回の開封レビューではLINEの通知が全文確認できたと書きましたが、長文を送ってもらったところLINEに限らず大体70文字くらいで「…」と表示され途切れることがわかりました。通知は確認のみが可能で音声や定型文での返信も不可。あくまでも振動で通知があることを教えてくれて内容がチェックできるというだけなので、それ以上を望む場合は素直にスマートウォッチを検討した方が良いでしょう。
また、晴れた日の外での視認性はこんな感じ。バックライトも付きますが日差しが強いとちょっと見にくい時もあるというのが正直なところ。
存在感の無さが良い
心拍センサーを内蔵した腕時計型の活動量計は見た目と裏腹に、腕に付けてみるとどうにもゴツくて違和感があるということが多いですが、HUAWEI FITは良い意味で存在感がなく腕に何を巻いていることを意識させないのが非常に嬉しいポイントです。私はスポーツ中ほとんど腕時計を外すようにしているのですが、何度かHUAWEI FITを付けたままテニスをしたところそこまで気にならずにプレイできました。円形ディスプレイは決して小型とは言えないですが、重量はメタルバンドの腕時計と比較しても相当軽く、就寝時にも腕が気になるということはまずありません。何かを身に着けているという意識なく生活できるのはHUAWEI FITの最大の良さのように思えます。
価格が17,000円でこの手の製品にしてはお手頃なのもポイント。簡易的なスマートウォッチのとしても使え、フィットネスウォッチとしても十分な機能を備えて2万円を切っているのは相当お得。付け心地も価格もライトなだけに気軽に使えるフィットネスウォッチですのでぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
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