2020年4月21日、ZTEのサブブランドであるNubiaの新型ゲーミングスマートフォンRed Magic 5Gがグローバルで発売開始となりました。
Red Magic 5Gは、Red Magic 3sに続くNubiaのゲーミングスマートスマートフォンの最新モデル。ちなみに、同スマートフォンの中国モデルは一足先に販売されていましたが、日本を含めたグローバル向けのモデルは4月21日に改めて発売という形になります。
本記事では、Red Magic 5Gのスペック、機能と特徴、価格などの詳細と日本からの購入方法についてまとめています。
公式サイトNubia公式サイトでRed Magic 5Gをチェック
スペック。グローバル版も技適マーク表示可能に
Nubia Red Magic 5Gスペックシート | |
---|---|
OS | RedMagic OS 3.0(Android 10ベース) |
ディスプレイ | 6.65インチFHD+(1,080 x 2,340) 最大144Hzのリフレッシュレート |
プロセッサ | Snapdragon 865 5G |
メモリ | 8GB / 12GB LPDDR5 |
ストレージ | 128GB / 256GB UFS3.0 |
メインカメラ | 64MP(広角、ソニーIMX686) + 8MP(超広角) + 2MP(マクロ) |
インカメラ | 8MP、F2.0 |
バッテリー | 4,500mAh 18W急速充電、最大55W急速充電対応 |
ポート | USB 3.0 Type-C、デュアルnano-SIMスロット、3.5mmオーディオジャック |
ネットワーク | 5G:NR n41 / n78 2G + 3G + 4G: GSM 2/3/5/8 WCDMA B1 / 2/4/5/8/19 CDMA / EVDO BC0 / BC1 TD-LTE B34 / B38 / 39/40/41 FDD-LTE B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B20 / B12 / B17 / B18 / B19 / B26 Wi-Fi:WiFi 6 2×2 MIMO Bluetooth:Bluetooth 5.1 NFC:搭載 |
サイズ / 重量 | 168.56×78×9.75mm / 218g |
カラバリ | Eclipse Black / Hot Rod Red / Pulse |
Nubiaの公式オンラインストアは日本を含めた世界各国への発送に対応しているため、日本からも直輸入が可能。しかしRed Magic 5Gは「技術基準適合証明」および「技術基準適合認定」いずれか、またはその両方で基準認証を受けておらず、いわゆる技適マークはありません。
Red Magic 5Gは、2020年5月25日付けで技適を取得したことが明らかになっています。これまで公式サイトで販売されてきたグローバル版についても、アップデートで技適マークを表示できるようになるとのことです。
なお、Antutuスコアは約60万点台です。
ディスプレイ
Red Magic 5Gの特徴としてまず1つ挙げられるのは、ディスプレイ。有機ELの6.65インチ、解像度はFHD+(1,080 x 2,340ピクセル)という点は平凡ですが、特徴的なのはリフレッシュレートです。
Red Magic 5Gは現時点では世界最高となる144Hzのリフレッシュレートに対応しています。タッチサンプリングレートも240Hzに対応しており、その高速表示はまさにゲーミングディスプレイさながら。
PUBGモバイルが90Hzまでしかサポートしていないように、144Hzの高速表示をゲームで体感するにはゲームアプリ側の対応も必須。
モバイル向けベンチマークツールのGameBenchによるテストでは、「Real Racing」や「Arena of Valor」といった144Hzに対応したゲームアプリにおいて、Red Magic 5Gが安定して144fpsをキープしていたことが報告されています。
また、ディスプレイにはノッチやパンチホールといった表示の妨げになる要素は採用されておらず、上下にのみ均等に細いベゼルが残されています。これにより、横画面にした時にも持ちやすくなっています。
不意な誤操作や表示の歪みを防止するためか、ディスプレイの左右をカーブさせることで没入感を高めるエッジスクリーンも採用されておらず、完全にフラットな形状。指紋センサーはディスプレイ下層に内蔵されているタイプであり、いずれも快適なゲームプレイを妨げないように配慮された仕様です。
ハイスペックかつ質実剛健動画視聴など、非ゲームプレイ時にもこのディスプレイの恩恵を受けることができるでしょう。
冷却システム
正解最高峰の高速表示に対応したディスプレイやSnapdragon 865によるハイパフォーマンスを支えるためには、相応の冷却システムが必須。先代のRed Magic 3sは液体とファンによる冷却機能を搭載していましたが、Red Magic 5Gではそのシステムをさらにブラッシュアップ。
液体冷却とファン冷却、複数のグラファイト層など基本的な構造はRed Magic 3Sを踏襲していますが、冷却システム全体の表面積は56%も増加し、冷却の効率も向上。従来よりも約200%の冷却が可能になっています。
実測値としては、CPU温度を最大で約18度も低下させたとのこと。最先端のゲーミングPCにインスパイアされたというこの冷却システムは、まさにPC並みと言っていいでしょう。
カメラ
Red Magic 5Gは、ゲーミングに特化したスマートフォンではありますが、超広角カメラを含めたトリプルカメラを搭載するなどトレンドを抑えた仕様になっています。
メインカメラ | ソニー製IMX686採用 64MP 1/1.7インチセンサー 画角78.3° F2.0 |
---|---|
超広角カメラ | 8MP 画角120° |
マクロカメラ | 2MP 画角78° |
インカメラ | 8MP F2.0 |
メインカメラはソニー製センサーを採用。写真の一部分を切り出すクロップも実用的になりそうな高解像度が特徴です。
風景撮影の機械が多いスマートフォンにおいて超広角カメラが便利であることは当然ですが、3つ目のカメラに望遠ではなくマクロを採用している点は興味深いところ。筆者個人としてはスマートフォンの望遠カメラは遠くの被写体を写すというよりも、余計な背景を切り取る画角調整のような使い方が多かったので、より被写体に近づけるマクロも悪くはないかと思っています。
マニュアル撮影が可能なプロモードや夜景撮影モード(スーパーナイトモード)なども搭載し、スマートフォンカメラに求められる基本的な機能は網羅している印象。決してカメラで選ぶスマートフォンではありませんが、その他のモデルに引けを取らない性能はありそうです。
側面のトリガーボタン「Built-in Pro Triggers」
ゲーミングデバイスらしい機能の1つとして、横持したときに人差し指がかかる部分に搭載されている”Pro Triggers”と呼ばれるカスタマイズ可能なセンサー式ボタンがあります。
バトロワやレースなど、操作に多くのボタンを必要とするゲームの一部の操作を「Pro Triggers」に割り当てることで、コントローラーのL /Rボタンライクな操作感を実現する機能。トリガーをタッチした際に、画面の任意の部分を仮想タップさせることが可能です。
ボタンではなくタッチ式のセンサーのため誤作動が気になるとこですが、周囲よりもわずかに凹んだ配置となっているため心配は必要なさそうです。よく考えて作られています。
タッチサンプリングレートは300Hz、遅延はあるものの2msに抑えられており、かなり実用的かと思われます。
バッテリーと急速充電
負荷のかかるゲームは、スマートフォンの動作の中でも最もバッテリーを消耗するものの1つです。
Red Magic 5Gのバッテリーは、4,500mAhと大容量。USB PDに対応しており、付属の充電器では最大18W急速充電に対応。さらに、専用の充電器を用意する必要がありますが、最大55W急速充電にも対応しています。
さらに側面には独自規格のコネクタが用意されており、アダプタを取り付けることによって端末側面からも充電が可能になります。なおアダプタにはイヤホンジャックとイーサネットポートも搭載されています。
ちなみに付属している充電用のケーブルは端子がL型になっているタイプ。充電しながら横持ちしゲームプレイする際に邪魔にならないように配慮されています。
デザインとカラー
Red Magic 5GのカラーバリエーションはEclipse Black(ブラック)、Hot Rod Red(レッド)、Pulse(レッドとブルー半分ずつ)の3色。
いずれのカラーもゲーミングデバイスらしいスポーツカーのような派手なデザインですが、デザインによる突起などはなく、持ちにくさなどには影響はありません。充電ポートはType-Cで、イヤホンジャックも搭載されています。
なお先に発売されていた中国モデルにはカラーバリエーションに透明版もありましたが、グローバル版では今のところラインナップされていません。
価格と発売日。日本からの購入方法について
Red Magic 5Gの価格は、Eclipse Black(ブラック)、Hot Rod Red(レッド)の2色はメモリ8GB、ストレージ128GBで579ドル(約62,000円)、Pulse(レッドとブルー半分ずつ)はメモリ12GB、ストレージ256GBで649ドル(約70,000円)。
なお、Hot Rod Redのみ「Coming soon」と表示されていますが、発売は5月になるとのことでした。
カラー | メモリ / ストレージ | 価格 |
---|---|---|
PULSE | 12GB / 256GB | 649ドル(約70,000円) |
HOT ROD RED | 8GB / 128GB | 579ドル(約62,000円) |
ECLIPSE BLACK | 8GB / 128GB | 579ドル(約62,000円) |
Nubiaの公式サイトは世界各国への発送に対応しており、そこに日本も含まれています。そのため直接Nubiaのサイトから購入すれば間違いなく定価で購入できますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
コメント