例年通りであれば、サムスンは2021年に新型のスマートウォッチを発売するはずだ。そしてそのスマートウォッチは既に開発が進められている可能性が高い。
Galaxy Watchシリーズや前身のGearシリーズは、独自のTizen OSを搭載してきた。Tizen OSは、Galaxy Watchにほかのどのスマートウォッチよりも使いやすく洗練された操作性とデザインをもたらしているが、ここ最近、次期Galaxy WatchはTizen OSではなくGoogleのWear OSを搭載するのではないかとの噂が浮上している。
コードネーム「Wise」と「Fresh」
2月23日にGalaxy Clubは、新型のスマートウォッチであるとして2つのコードネーム「Wise」と「Fresh」の存在を報じた。
詳細は不明ではあるものの、この2つのコードネームは片方がクラシックタイプ、もう一方がスポーツタイプであると考えられており、新型のGalaxy Watchシリーズの可能性が高いという。
さらに、「Wise」「Fresh」との直接の関連性は定かではないが、SM-R860とSM-R870という未発表スマートウォッチの型番の存在も明らかになっている。一見すると2つのコードネームが2つの型番にそれぞれリンクしているように思えるが、Galaxy Clubによると2つの型番は1種類のスマートウォッチのサイズ違いであるとのことだ。
「Wise」「Fresh」のコードネームが明らかになった時点で、既にGalaxy WatchがWear OSを搭載するとの噂はあったため、Tizen OSとWear OSそれぞれに対応しているとも考えられていた。
しかし、新たに別のコードネーム「Merlot」が発見されてしまったことにより、状況がさらに複雑になってしまった。
Samsung’s new watch will use Android to replace Tizen.
— Ice universe (@UniverseIce) February 19, 2021
Wear OSと関わりがあるコードネーム「Merlot」
XDA-Developersによると、Galaxy S20(SM-G980F)のカーネルソースコードを調べていたMishaal Rahman氏が、Wear OSと関係しているスマートウォッチ、コードネーム「Merlot」を示す記述を発見したとのこと。
「Merlot」は、Galaxy Watch3と同じBCM43013チップを搭載しているとも報じられている。
ただし、「Merlot」が発見されたソースコードは約1年前のGalaxy S20内のモノであり、さらにOne UI 3.1にアップデートされた後には「Merlot」の記述は見つかっていないことも報告されている。
「Merlot」の開発が中断したのか、それとも「Wise」や「Fresh」の前身が「Merlot」だったのか、さまざまなパターンが考えられるが、いずれにせよサムスンがWear OSを搭載したスマートウォッチの開発を進めている、あるいは検討していることは事実である可能性が高まった。
Tizen OSを搭載したGalaxy Watchシリーズの操作性は、他のスマートウォッチの追随を許さない非常に高い完成度だと感じている。Wear OSの搭載は否定しないが、個人的にはTizen OSも引き続き継続してほしいのが本音だ。
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