2022年6月16日、OPPOから新型のミドルレンジスマートフォンReno7 Aが発表された。Reno7 Aは、優れたコストパフォーマンスで人気の高いRenoシリーズ最新のモデルであり、Reno5 Aの後継機でもある。
そこで、本記事では、OPPO Reno7 AとReno5 Aのスペックや外観を比較し、どういったポイントが変化し進化・改善されたのか?という点をチェックしていく。
もちろん、実機を見てみないとわからない部分も多いが、スペックや画像などを参考にしつつ読み取れる範囲で比較していく。
デザインを比較
まずはデザインから。両機種ともカラーバリエーションは2色用意されており、最新のReno7 Aはドリームブルーとスターリーブラック、Reno5 Aはアイスブルーとシルバーブラック。
名称は異なるものの、青系統 + 黒系統というスタイルは一貫している。
また、Reno5 Aがテカテカとした光沢のある背面デザインであったのに対して、Reno7 Aの背面はマットな質感。
OPPO独自の背面加工技術である「OPPO Glow」を日本市場で初めて採用しており、光の入射角度によるグラデーションを維持しながらサラサラとしたつい触りたくなる質感に仕上げられている。
一概にどちらがよいとは言えないが、特にReno7 Aのスターリーブラックは今まであまりなかったタイプのデザインなので、人気を集めそうだ。
Reno7 A | Reno5 A | |
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サイズ | 約縦159.7×横73.4×7.6mm | 約縦162×横74.6×8.2mm |
重量 | 約175g | 約182g |
ちなみに、Reno7 AとReno5 Aの本体サイズと重量を比較すると上の表の通り。わずかではあるが、Reno7 Aは薄型化・軽量化に成功していることがわかる。
ディスプレイを比較
Reno7 A | Reno5 A | |
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パネル | 有機EL(AMOLED) | 液晶 |
画面サイズ | 6.4インチ | 6.5インチ |
解像度 | 2400×1080(FHD+) | 2400×1080(FHD+) |
リフレッシュレート | 最大90Hz | 最大90Hz |
最大輝度(デフォルト設定時) | 600nit | 550nit |
ディスプレイには、Reno5 Aには液晶パネルが、Reno7 Aには有機ELパネルが採用されている。画面サイズはReno7 Aが6.4インチ、Reno5 Aが6.5インチとほぼ同じだが、数値上はReno7 Aの方がわずかに小さいようだ。
解像度は、両機種とも2400×1080(FHD+)。リフレッシュレート最大90Hz、タッチサンプリングレート最大180Hzも共通している。
また、細かい部分ではあるが、デフォルト設定時の最大輝度がReno5 Aの550nitからReno7 Aでは600nitに向上。ただし、向上とは言っても有機ELながら液晶のReno5 Aと大差のない輝度という点はやや気になるポイントではある。
カメラを比較
続いてはカメラの構成やスペックについて。
Reno7 A | Reno5 A | |
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メインカメラ(広角) | 約4800万画素(F値:1.7) | 約6400万画素(F値:1.7) |
超広角カメラ | 約800万画素(F値:2.2)、画角120° | 約800万画素(F値:2.2) 画角119° |
マクロカメラ | 約200万画素(F値:2.4) | 約200万画素(F値:2.4) |
モノクロカメラ | 非搭載 | 約200万画素(F値:2.4) |
インカメラ | 約1600万画素 (F値:2.4) | 約1600万画素 (F値:2.0) |
最も大きな変更点は、Reno5 Aでは4基搭載されていた背面カメラがReno7 Aでは3基に減ったこと。
カメラが減ったと聞くと性能ダウンのようなネガティブなイメージを抱くかもしれないが、削除されたのはモノクロカメラなので、モノクロカメラなしでも十分に豊かな表現ができるようになったと考えた方が適切かもしれない。
超広角カメラとマクロカメラは、画角がほんのわずかに異なる以外画素数や絞り値に変更はなし。メインの広角カメラは画素数が6400万画素 ⇒ 4800万画素と減っているため、クロップやデジタルズームを多用する場合は粗が気になる可能性があるが、その分暗所性能の向上にも期待できる(感じ取れるだけの差があるかは不明だが…)。
なお、Reno5 Aでも人気の高かったネオンポートレートやアウト/イン同時動画撮影といった機能は、Reno7 Aでも利用可能。Reno7 AにはAIパレットのような新機能も追加されるが、こういった新機能がReno5 Aにもソフトウェアアップデートで追加されるかどうかは不明だ。
プロセッサー・メモリ・ストレージを比較
Reno7 A | Reno5 A | |
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プロセッサー | Snapdragon 695 5G | Snapdragon 765G |
メモリ | 6GB | 6GB |
ストレージ | 128GB | 128GB |
メモリとストレージの容量は、Reno7 AとReno5 Aは6GB / 128GBで共通。どちらも最大1TBのmicroSDカードに対応しているので、ストレージが足りないと感じる場合は簡単に拡張できる。
プロセッサーは、Reno7 AがSnapdragon 695、Reno5 AがSnapdragon 765G。700番台から600番台のプロセッサーに変更されたことでパフォーマンスもワンランク落ちたように感じがちだが、AntutuやGeekbenchといった定番のベンチマークスコアでは新世代のSnapdragon 695の方がやや上の結果を残している。
圧倒的な性能向上は期待できないにしても、順当なスペックアップは果たしていると考えられる。
プロセスもSnapdragon 765Gが7nmであるのに対してSnapdragon 695は6nm。電力効率の面でもReno7 Aの方が優れている可能性は高い。
新機能「システム劣化防止機能」
Reno7 Aには、新機能として「システム劣化防止機能」が搭載される。
メモリ圧縮方式の変更により効率よくシステム稼働領域を維持できるため、長期間利用に伴うシステムの劣化を防止できる機能とのこと。具体的には、約36ヶ月間使っても購入時のようなサクサクとした操作感が持続できると謳われている。
本機能の効果が事実であっても誇張であっても、正直Reno7 Aのような4万円台のスマートフォンであれば1年ごとに買い替えるのもそこまで大きな負担ではない。一応、徹底した強制タスクキルのような面倒な仕様でなければあって困る機能ではないはずだが、あまり期待はしない方が賢明だろう。
バッテリーを比較
Reno7 A | Reno5 A | |
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バッテリー容量(公称値) | 4500mAh | 4000mAh |
急速充電 | USB PD 18W | USB PD 18W Quick Charge 18W |
バッテリー容量は、Reno5 AからReno7 Aの間で4000mAh ⇒ 4500mAhまで増量された。薄型化・軽量化を実現しながらバッテリーの増量まで達成しているのは嬉しいポイントだ。
一方、急速充電に関してはReno5 Aのスペック表では確認できるQuick Chargeの記載がReno7 Aでは消えている。個人的にはUSB PDに対応しているので全く問題ないとは考えているが、もしQuick Chargeのみを利用している方がいれば注意が必要だ。
価格を比較
Reno7 A | Reno5 A | |
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発表時の価格(メーカー希望小売価格 ) | 税込44,800円 | 税込43,800円 |
プレスリリースから確認できる発表時点のメーカー希望小売価格は、Reno7Aが税込44,800円、Reno5 Aが税込43,800円。1,000円の差があるが、ほとんど誤差みたいなものだろう。
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