ベルリンにて開催中のIFA 2018にて、HUAWEIはAlexaを搭載したスマートスピーカー「HUAWEI AI CUBE」を発表しました。
SIMスロット搭載。LTE対応Wi-Fiルーターとしても
HUAWEI AI “CUBE”という名称ですが、CUBEよりかはCONE(円錐)の方が形としては適切で、見た目はGoogle Homeとよく似ています。グレーがかったホワイトのカラーを基調とし、下部のメッシュ部分は金属製で、複数のカラーが用意されるようです。
スマートスピーカーの核となるAIにはAlexaを搭載し、他のAlexa対応製品を音声で操作することができます。
オーディオ的な側面については詳しい仕様は明かされていませんが、360度の無指向性スピーカーとなっており、Huawei製スマートフォンにも搭載されている独自音響技術「Huawei Histenサウンド効果」を搭載。オーディオ機器としても、ハード・ソフト両方の側面からしっかりとこだわって作られているようです。
HUAWEI AI CUBE最大の特徴はSIMカードスロットを搭載している点。LTEに対応しWi-Fiルーターとしての運用が可能になっています。最大で300Mbps対応のLTE Cat.6をサポートしており、Wi-Fiはデュアルバンドの802.11ac。2.4GHzと5GHzどちらも利用可能です。
これまでのスマートスピーカーは当然のことながらスマートスピーカーとしての機能しかないものが大半でした。スマートスピーカーは面白いデバイスではありますが、今のところこれといって何ができるようになる、というわけではなく発展途上であるのが現状で、興味はあるけど導入するかというとそこまででもないという人も多かったはず。しかしSIMカードスロットを搭載しWi-Fiルーターとして活用できるとなれば、あくまでもメインはWi-Fiルーターとして、さらにおまけにAlexaが使える、という非常に贅沢な使い方ができるようになります。種類はどんどん増えてきているがイマイチパッとしていないイメージのスマートスピーカーですが、普及のための第一歩としては非常に面白いアプローチの方法かと思います。
HUAWEI AI CUBEは価格は具体的な発売日、発売地域等はまだ発表されていません。スマートスピーカーの1つの方向性としてのWi-Fiルーター搭載には追随していくメーカーも多い予感です。
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