New Article

【2023年】骨伝導イヤホンのデメリットは?失敗・後悔しないための選び方を解説

骨伝導イヤホンに興味があるけどデメリットが気になる」という方も多いのではないでしょうか。

テレワークやオンライン授業などの普及により、それらと相性のよいアイテムとして骨伝導イヤホンに注目が集まっています。

しかし、今まで一般的なイヤホンしか使ったことがない方からすると「骨伝導ってちゃんと音は聞こえるの?」「デメリットや注意点はある?」などの不安もあるはず。

そこで本記事では、実際に複数の骨伝導イヤホンをレビューしてきた体験をベースに、骨伝導イヤホンのデメリットやメリット、後悔・失敗しないための選び方などを解説します。

スポンサーリンク

骨伝導イヤホンのデメリット

骨伝導イヤホンのデメリット

早速結論を述べると、骨伝導イヤホンのデメリットは主に以下の5つです。

それぞれ詳しく解説します。

音漏れしやすい

音漏れしやすい

骨伝導イヤホンには、こめかみや耳の軟骨にスピーカーの役割を果たすパッドを当てて音を伝える仕組みのモデルが多くあります。

骨を振動させる構造ではあるものの音自体はパッドから発せられているので、周囲にも音は漏れてしまいます。

静かな室内や人との距離が近い満員電車などでは自分が聞いている音を周りにも聞かせてしまう可能性があるので、利用シーンには少しだけ注意が必要です。

周囲が騒がしいと音を聞き取りにくい

骨伝導イヤホンの多くは、耳を塞がずに使用します。

骨伝導で伝わる音と耳の鼓膜から伝わる音はどちらも同時に感じ取れるので、周囲が騒がしい環境、例えば駅のホームやショッピングモールの人混みのなかなどでは、騒音にかき消されて音が上手く聴こえないというシーンも珍しくありません。

音が聴こえないからといってむやみにボリュームを上げると先程の「音漏れしやすい」という問題にも繋がるので、骨伝導イヤホンは自分1人の空間で使うのが適していると感じています。

低音も高音も伝わりにくい

低音も高音も伝わりにくい

骨伝導イヤホンのデメリットとして、通常のイヤホンと比較したときの音質も挙げられます。

一般的なイヤホンであればドライバーの大型化や構造の改善などで音質の向上を図れるのに対して、骨伝導イヤホンは最終的に人の骨を通して音を伝えるためどうしても音質には限界があるのが現状です。

特に、繊細な高音や迫力のある低音といった表現は一般的なイヤホン・ヘッドホンなどには劣りやすく、トレーニング中にサラッと音楽を楽しんだり、通話や動画視聴に使ったりといった用途の方が適している印象でした。

もちろん、近年の骨伝導イヤホンは音質の向上にも積極的に取り組まれており成果も出ていますが、既に高級イヤホンを使った経験があり耳が肥えているような方にとっては物足りなく感じるかもしれません。

音量によっては振動を感じる場合がある

私自身はあまり感じたことがありませんが、SNSをチェックしていると骨伝導イヤホンで音楽を聞いているときに振動で「くすぐったい」「こそばゆい」と感じる方もいるようです。

骨伝導イヤホンのドライバー(パッド)の当たる位置によっては確かに振動を感じるので、そんな場合はボリュームを下げたり位置を少しだけズラしたりすると対処できることが多いです。

価格がやや高い

価格がやや高い

骨伝導イヤホンは特殊な構造を採用しているためか、一般的なイヤホンと比較して価格の幅が狭く、安いモデルでも1万円前後とややお高めです。

もちろん、探せば5,000円台くらいからでも販売されているものの、あまり安いモデルは音質や使い勝手が悪く、後程詳しく解説しますが骨伝導を謳いながら骨伝導ではない偽物が混ざっている場合もあるので注意しなければなりません。

本記事の後半では、私が実際に使ったことのあるおすすめの骨伝導イヤホンも紹介しています。価格は1万円台後半~2万円台のモデルですが、品質は間違いないのでぜひ参考にしてみてください。

骨伝導イヤホンのメリット

骨伝導イヤホンのメリット

続いて、骨伝導イヤホンのメリットを紹介します。

ここまでさまざまなデメリットを紹介してきましたが、骨伝導イヤホンには特有のメリットも多くあるのでシーンによってはとても重宝するアイテムになり得ます。

周囲の音を聴き取れるので「ながら聴き」ができる

周囲の音を聴き取れるので「ながら聴き」ができる

骨伝導イヤホンのわかりやすいメリットは、周囲の音を聴き取れること。デメリットの項目では「騒がしい環境で使いにくい」と評しましたが、これは逆にメリットにもなります。

例えば、屋外でランニングやウォーキングなどのトレーニングをしたいとき、耳を負塞いでしまうイヤホンは危険なので使いにくいですが、周囲に気を配れる骨伝導イヤホンであれば近づいてくる自転車や車に注意しながら同時に音楽も楽しめます。

自宅でも、子供やペットの様子を把握したりインターホンの音に注意をしながらテレワークやオンライン授業などに活用可能です。

耳への負担が少ない

耳への負担が少ない

骨伝導イヤホンの多くは耳を塞がずに音声を聴き取れるので、イヤーピースを耳に入れるカナル型イヤホンのように蒸れたり圧迫感を覚えたりしにくいのもメリットです。

長時間イヤホンを装着していると、どうしても痛みや痒みなどの違和感が発生しがちですが、ネックバンドタイプが主流でこめかみ付近を挟み込むように装着する骨伝導イヤホンであれば、そういったストレスを大幅に軽減できます。

オンラインの会議や打ち合わせなどが長引きそうなシーンでも活躍してくれるはずです。

耳栓で音質の変化を感じられる

骨伝導イヤホンのユニークな楽しみ方のひとつに、耳栓の活用があります。

本記事でも骨伝導イヤホンは耳を塞がないことがデメリットでありメリットでもあると述べてきましたが、耳栓を利用してあえて耳を塞ぐと純粋に骨伝導で聴こえる音のみに意識を集中させられます。

実際に耳栓をしながら骨伝導イヤホンで音楽を聴いてみると、耳を塞いでいるのに頭のなかを音が伝わっているような不思議な感覚を楽しめるので、室内で利用する場合はぜひ試してみてください。

おすすめの骨伝導イヤホンはコレ!

デメリットとメリットを踏まえたうえで、私が実際に使ったことのあるおすすめの骨伝導イヤホンを2つ紹介します。

骨伝導イヤホン選びで後悔・失敗したくない方はぜひ参考にしてみてください。

ショックス(Shokz) OpenRun Pro S810

ショックス(Shokz) OpenRun Pro S810

OpenRun Proは、骨伝導イヤホンをメインに展開しているショックス(Shokz)のフラッグシップ骨伝導イヤホン。

独自の「Shokz TurboPitch」と呼ばれる機能の採用により、骨伝導ながらクリアかつしっかりと低音を感じられる音質を実現しています。耳を塞いでいないのにベースやドラムといった低域が響き渡る感覚は、音質にこだわって設計されたOpenRun Proならではの魅力です。

デュアルノイズ・キャンセリングマイクも搭載されているので、通話も可能。実際、エアコンが動作している部屋でOpenRun Proを利用して通話を検証してみたところ、相手にはほとんどノイズが伝わっていませんでした。

詳細は以下の記事をチェックしてみてください。

Shokz OpenRun Pro レビュー

ショックス(Shokz) OpenComm ‎C102

ショックス(Shokz) OpenComm ‎C102

骨伝導イヤホンをビジネスシーンや現場作業などで使いたい方には、ショックス(Shokz)のOpenCommがおすすめです。

OpenCommの特徴は、ブームマイクが搭載されていること。マイクを回転させて口元まで持ってこれるので、雑音を抑えながらしっかりとユーザーの声を拾ってくれます。使わないときは逆方向に回転させて収納もできるため、使い勝手も良好です。

本体に搭載されているボタンは比較的大きめに設計されているので、手袋を装着した状態でも快適に操作が可能。着信の応答もOpenCommのボタンで操作できるので、屋外での使用にも適しています。

詳細は以下の記事で解説しているので、興味がある方はチェックしてみてください。

Shokz OpenComm レビュー

骨伝導イヤホンを選ぶときは偽物に注意

骨伝導イヤホンは、テレワークやオンライン授業の普及により急速に需要が高まりました。そのため、Amazonで「骨伝導イヤホン」と検索すると大量のアイテムがヒットします。

しかし、なかには悪質な業者も紛れており、骨伝導の仕組みを搭載していないのに骨伝導イヤホンであると偽って販売されている商品もあるので注意が必要です。

偽物を見分けるポイントは

  • 価格が極端に安い
  • 検索に引っかかるために大量のキーワードを商品名に入れており、そのなかにのみ「骨伝導」の表記がある(商品詳細には骨伝導の旨が記載されていない)
  • メーカー名で検索しても公式サイトがヒットしない、あるいは公式サイトやブランドそのものが存在しない

など。

これらの項目に当てはまるようであれば、残念ながら購入は控えた方が賢明です。

骨伝導イヤホンが本物か確かめる方法

既に購入した骨伝導イヤホンが本当に骨伝導イヤホンであるかどうかを確認する方法も、簡単に紹介しておきます。

方法はシンプルで、本来こめかみに当てるパッド部分を頬骨のような外からでも触れられる骨や、抵抗がなければ歯などに当ててみて音が聴こえることを確認するだけ。

まともな骨伝導式であればしっかりと音が伝わって音楽や音声が聞こえますが、ただ耳元でスピーカーを鳴らしているだけの「似非骨伝導」であれば音はほとんど聞こえないので、参考にしてみてください。

骨伝導イヤホンのよくある質問

Q
骨伝導イヤホンは音漏れする?
A

音漏れします。ボリューム次第では気になりませんが、シャカシャカ感は完全には抑えられないので利用シーンは多少選びます。

Q
骨伝導イヤホンを使うと難聴になる危険がある?
A

骨伝導により音が伝わる仕組みは、自分の話し声や咀嚼音が聴こえるように骨伝導イヤホンを使わなかったとしても日常的に使われています。そのため、骨伝導イヤホンを使うことによりリスクはほとんどないと言われています。

Q
骨伝導イヤホンの選び方は?
A

信頼できるメーカーから選びましょう。詳しくはこちらをチェック。

コメント

ひがし

平成6年生まれの男。趣味はガジェット・テニス・料理・スターウォーズ・カードマジックなど。ペンギンとオカメインコが大好き。

当サイトでは主にGalaxyを中心に様々なガジェットのリークやニュース、レビューなどをお届けしています。今は完全ワイヤレスイヤホンにご執心。