ファーウェイ・ジャパンは7月26日、完全ワイヤレスイヤホンのFreeBudsシリーズから新モデルFreeBuds Pro 2およびFreeBuds SEを発表した。
市場想定価格は、FreeBuds Pro 2が税込26,800円、FreeBuds SEが税込4,980円。発売日は両機種とも7月28日の予定。
強力なノイキャンとLDAC対応のFreeBuds Pro 2
FreeBuds Pro 2は、FreeBudsシリーズの上位モデルかつ2020年11月に登場したFreeBuds Proの後継モデル。およそ1年半ぶりのモデルチェンジが実現した。
特徴は、主要メーカーの完全ワイヤレスイヤホン市場において初となる、マイクロ平面振動板ドライバーを搭載していること。
これまで主に高級ヘッドホンに採用されてきた平面振動板ドライバーをマイクロサイズ化し、コンパクトながら大型モデルにも負けないクリアでひずみの少ない音を実現。
中低音域を担当するダイナミックドライバーも内蔵されており、各ドライバーが低音域と高音域を分担して鳴らす仕組みを採用している。2つのドライバーユニットは、デジタルクロスオーバー技術により干渉せず各周波数帯域のサウンドをより最適化できるとのことだ。
コーデックはSBC・AACのほか、LDACにも対応。ワイヤレスながらハイレゾ相当の音質を再現しており、音の繊細さや奥行き、ディテールをしっかりと感じ取れる。また、音質についてはフランスの高級音響機器ブランドであるDevialetと協業している。
各イヤホンには3つずつマイクが搭載されている。2つのフィードフォワード、1つのフィードバック高感度マイクだ。
3つのマイクが正確な環境音と耳元の音の音の状況をリアルタイムに取得し、逆音波を発生させてノイズを低減。前モデルと比較して、平均ノイズキャンセリング効果が15%アップしているとのことだ。また、ダイナミックANCモードをONにすると、最適なノイズキャンセリングモードを自動で選択できる。
実際に発表会の会場でFreeBuds Pro 2のノイズキャンセリングを体験してみたが、効果はかなり強力。イヤホンを耳に装着したとたん人のザワザワとした騒音がスーっと引いていき、クリアな音楽にシームレスに没頭できた。
また、通話時のノイズリダクションにも力が入れられている。
前述のトリプルマイクに加え骨伝導センサーや独自のディープラーニングの一種である「ディープニューラルネットワーク(DNN)ノイズリダクションアルゴリズム」が相互作用し、強力なノイズリダクションを実現した。
耐風性能も向上しており、3つのマイクからダイナミックに使用するマイクを選択して風の影響を最小限に抑えられる。
2台のデバイスと同時に接続できるマルチポイントにも対応。軸部分にはセンサーが搭載されており、スワイプや長押し、摘まむなどの操作で音量の調節やノイズキャンセリングのオンオフ、外部音取り込みモードのオンオフなどを行える。
バッテリー持ちは、イヤホン単体で6.5時間、ケース使用で30時間。ノイズキャンセリングオン時はイヤホン単体で4時間、ケース使用で18時間。イヤホンは、IP54の耐水耐塵にも対応する。
カラーバリエーションは、シルバーブルー・シルバーフロスト・セラミックホワイトの3色。
税込5,000円以下のFreeBuds SE
FreeBuds SEは、これまでのFreeBudsシリーズのなかでもトップクラスに低価格な手に取りやすいエントリーモデル。
ホワイトとアマゾナイトブルーの2色で展開される。
イヤホンには、セミオープンタイプのカナル型デザインを採用。外耳道への圧迫感をできるだけ軽減し、通気性と軽量化にもこだわって設計されている。
付属品としてS・M・L3種類のシリコン製イヤーチップが同梱されているので、耳のサイズに合わせて調節可能だ。
10mm径のダイナミックドライバーを内蔵しており、クリアなボーカルや高音・中音・低音のバランスに優れたサウンドを楽しめる。低価格ながら、広大な音場と繊細な音色を体験可能だ。
アクティブノイズキャンセリングには対応していないものの、独自のビームフォーミング技術とAIノイズリダクション技術を組み合わせた、デュアルマイクの通話ノイズリダクション機能を搭載。
騒音の中でもユーザーの声を的確にキャッチし、通話相手にクリアではっきりした声を届けられる。
イヤホンの軸部分にタッチセンサーを内蔵しており、音楽の再生/一時停止や通話の応答/終了などを、直感的なタッチ操作で行える。また、「HUAWEI AI Life」アプリを使えば、操作の割り当てをカスタマイズ可能だ。
イヤホン本体のみで約6時間の連続音楽再生、4時間の通話が可能なバッテリーを搭載。充電ケース併用時には24時間音楽を再生できる。
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