Haylou(ハイロー)の新型スマートウォッチ、Solar Proのレビューをお届けする。
Haylou Solar Proは、4月22日よりMakuakeにて応援購入がスタートするスマートウォッチ。低価格ながらバンド型ではなくスタイリッシュな時計型を採用しており、スマートウォッチとしての基本機能もしっかりと網羅されている。
今回、Haylouの国内正規代理店である株式会社ロア・インターナショナルより事前に実機を送って頂いたので、使ってみて感じたことを率直にレビューしていく。
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Haylou Solar Proのメリット・デメリット
Haylou Solar Proのメリット・デメリットをまとめると以下の通り。
低価格ながら円形の腕時計型でスタイリッシュ
まずは、Haylou Solar Proのデザインをチェックしていく。カラーバリエーションは5色用意されており、今回送って頂いたカラーはブルーだ。
見ての通り円形のスマートウォッチでありタキメーター風のデザインも施されているので、腕時計らしいスタイリッシュな見た目に仕上げられている。
右側面には上から順に電源ボタン・ファンクションボタン(スピンボタン)・ワークアウトボタンを搭載。左側面にボタンは搭載されていない。
Haylou Solar Proを実際に腕に装着してみた様子がこちら。
筆者は男性でどちらかというと小柄だが、目立ちすぎず自然に馴染んでいるのではないかと思う。
重量 | ケースサイズ |
---|---|
45g | 55×49×12mm |
実際に身に着けてみた感想としても重さや大きさが気になるシーンはなくむしろ軽量だと思うレベル。睡眠やトレーニングの際にも付けて過ごしていたが、違和感は全くなかった。
バッテリー持ちのわりには厚さもかなり抑えられているので、サイズや重量によるストレスはほとんど感じないはずだ。
ストラップは非常にシンプルなシリコンタイプ。
特別可もなく不可もなくといったところで、実際かなり安いモデルなので気になる部分ではない。
ストラップの幅は22mm。
同サイズであれば市販のバネ棒式バンドとの交換できるので、好みのバンドがある場合はサクッと変更可能。ビジネスやスポーツなど、用途にあわせてバンドを変えたい方も安心して使用できる設計だ。
画面は大きく明るく屋外でも視認性良好
ディスプレイのサイズは1.43インチ。有機ELパネルを採用しているほか解像度が466×466ドットなので、見やすく美しいクオリティを実現している。
特に気に入った点が、画面の端までしっかりとコンテンツを表示して活用できていること。
低価格なスマートウォッチやスマートバンドにありがちな、ベゼル内側の黒縁のせいで画面サイズに対して表示領域が狭いという現象がなく、画面いっぱいを無駄なく使えているので見た目も非常にスマートだ。
また、輝度も十分確保されているため日中の屋外でも快適に画面内容をチェックできる。
動作は快適、スピンボタンにやや癖がある
Haylou Solar Proの操作方法は一般的なスマートウォッチとあまり変わらず、画面上部から下に向かってスワイプするとAndroidのようなクイックパネルが表示され、逆に下から上に向かってスワイプすると未読の通知一覧が表示される。
ウォッチフェイスを表示している状態で左右にスワイプすると、心拍数や血中酸素濃度、睡眠などのパネルを次々に切り替えられる見慣れた仕様だ。
なお、スワイプした際の画面の切り替えやメニューのスクロール時、ハイエンドモデルに慣れているともたつきや引っ掛かりを感じるが、低価格なスマートウォッチやスマートバンドにも見られる傾向なのでHaylou Solar Proが1万円を切っていることを考慮すると価格相応だと言える。
本機の特徴でもあるサイドに搭載されたスピンボタンは、スクロール時に活用できる。
上に回転させると上スワイプ、下に回転させると下スワイプと同じように動作し、回転にはカリカリとしたフィードバックも感じられるので、直感的で細かい操作に向いていると感じた。
回転だけではなく押す操作にも対応しており、ホーム画面で押すとアプリ一覧画面を表示し、その他の状況では戻るボタンのように動作する。
低価格なスマートウォッチでありながらスピンボタンが搭載されている点は非常に嬉しい反面、以下の2点はやや気になったので共有する。
- ホーム画面(ウォッチフェイス表示時)にスピンボタンを回転させると、ウォッチフェイスが次々と入れ替わってしまう
- アプリの一覧画面では回転が効かない
スピンボタンによるウォッチフェイスの切り替え
1.のホーム画面でスピンボタンを回転させるとウォッチフェイスが入れ替わってしまう仕様については、シンプルに誤操作しやすい点が気になった。
睡眠中にSolar Proを身に着けているといつの間にか設定していないはずのウォッチフェイスが適用されており、スピンボタンの仕様に気が付いていないときは頭に「?」が浮かんでしまった。
もしソフトウェアのアップデートで改善できるのであれば、個人的にはGalaxy Watchの回転ベゼルのようにスピンボタンの回転で左右のパネルに移動できると使い勝手がよいと感じる。
左右の移動が難しい場合は、シンプルにホーム画面ではスピンボタンの回転を無効にしてしまっても誤操作するよりはストレスが少ないのではないかと思う。
アプリ一覧画面で回転が機能しない
スピンボタンを押したときに表示されるアプリ一覧のグリッド表示では、ボタンを回転させてもスクロールや拡大・縮小などの操作ができない仕様になっている。
Haylou Solar Proのアプリ一覧画面はデフォルトのグリッドビューのほか、フォールビューとリストビューの合計3パターンが用意されており、フォールビューとリストビューではスピンボタンの回転でスクロールが可能。
よりによってデフォルトのグリッドビューでスピンが効かないのは、直感に反する仕様だと感じた。
なお、Haylou Solar Proのグリッドビューとほぼ同じ表示を採用しておりボタンの回転操作にも対応するHUAWEI WATCHシリーズでは、回転によって画面のズームイン・ズームアウトができる。
もしアップデートで改善できるのであれば、HUAWEI WATCHのようにスピンボタンでズームできるような仕様であれば馴染があるので違和感が少ないはずだ。
ワークアウトとヘルスケアを検証:消費カロリーはやや低めの傾向
Haylou Solar Proは、装着しているだけで心拍数・血中酸素濃度・リラックス度・睡眠を24時間自動的にモニタリングできる。
また、計測できるワークアウトは合計で100種類以上登録されており、かなりマイナーなスポーツまで対応可能。
IP68とATM2の防水にも対応しており、サーフィンやセーリングなどマリンスポーツのワークアウトも用意されている。
今回は、右腕にGalaxy Watch 6 Classic、左腕にHaylou Solar Proを装着してワークアウトを実際に試し、両者で計測できた数値を簡単に比較してみた。
睡眠モニタリング
まずは睡眠モニタリングの結果を比較してみる。
深い睡眠や覚醒時間など細かい項目の数値には差があるものの、眠りについた時間と起きた時間はHaylou Solar ProとGalaxy Watch 6 Classicでほぼ一致していた。
眠りの深さについては自身で確認できないのでどちらの方がより正確か?については判断が難しいが、睡眠時間の記録という点では両者の精度に差はなく、どちらを使っても近いデータが得られそうだ。
ウォーキング
続いて、Haylou Solar ProとGalaxy Watch6 Classicでウォーキングのワークアウトを実行し、トレッドミルで1時間程度ウォーキングしたときのデータをチェックする。
一部写真に映っていない項目もあるので、簡単にデータをまとめたのが以下の表だ。
項目 | Haylou Solar Pro | Galaxy Watch 6 Classic |
---|---|---|
歩数 | 6430歩 | 6300歩 |
消費カロリー | 187kcal | 241kcal |
心拍数 | 119 | 116 |
歩数と心拍数は誤差の範囲と言っていいレベルではないだろうか。
消費カロリーはHaylou Solar Proの方がやや低くカウントされており、ウォーキングに限らずほかのワークアウトでも同様の傾向が見られた。
一応、トレッドミル自体に表示される消費カロリーも250kcal程度だったので、Haylou Solar Proで確認できる消費カロリー量はやや厳しめだと思っておくといいかもしれない。
筋トレ
最後に、ウェイトマシンで筋トレを行い約20分程度経過した時点でのデータを比較してみる。
ちなみに、実行しているワークアウトはそれぞれHaylou Solar Proが「筋力トレーニング」、Galaxy Watch6 Classicが「ウェイトマシン」だ。
項目 | Haylou Solar Pro | Galaxy Watch 6 Classic |
---|---|---|
消費カロリー | 78kcal | 202kcal |
心拍数 | 128 | 128 |
ウォーキングのワークアウトと同様に、心拍数はほぼ一致しているのに対して消費カロリーはHaylou Solar Proの方が圧倒的に低いという結果に。
ただし、Galaxy Watch6の「ウェイトマシン」ワークアウトは約10秒経過するだけでどんどん消費カロリーが増えていく仕様だったので、Haylou Solar Proの方が何となく信頼できそうだと感じた。
通知のチェックとBluetooth通話に対応
Haylou Solar Proは、一般的なスマートウォッチと同じくペアリングしたスマホの通知をほぼリアルタイムで表示できる。
返信こそできないものの、SNSやLINEのほか通知センターに通知を表示する設定にしているアプリであれば全てのアプリの通知をHaylou Solar Pro上で確認可能。
もちろん、通知を表示するアプリは任意で指定できるので、特定のアプリの通知を逃したくない場合にも活躍できる。
LINEの通知をHaylou Solar Proで表示している様子がこちらの画像。
LINEアイコンと相手の名前、メッセージが表示されている。画像やスタンプなどは表示されないが、内容をチェックするのには十分だ。
また、Haylou Solar Proにはマイクとスピーカーが内蔵されているのでスマホに来た着信にウォッチで応答しウォッチで通話もできる。
スピーカーやマイクの品質は可もなく不可もなく標準的。筆者は基本的に自宅にいるときに受け取った着信はスマートウォッチで応答しており、Haylou Solar Proでも2回ほど通話を試してみたが普段通り問題なく会話ができた。
バッテリーはハードに使っても3日持続
Haylou Solar Proのバッテリー持続時間についても簡単に検証してみた。
結論から言うと、Solar Proのバッテリー持ちは約3日。多くのスマートウォッチのなかでも余裕と安心感がある水準だと思う。
日付 | バッテリー残量 |
---|---|
3月30日 | 100% |
3月31日 | 66% |
4月1日 | 28% |
4月2日 | 0% |
バッテリーが消耗していくペースは表の通りで、フル充電している前提だと3日目の途中で充電が必要となる。
余裕をもって活用したい場合は、2日に1回入浴中にでも充電しておけば不意なバッテリー切れに悩まされる心配はないはずだ。
検証時のSolar Proの設定や使い方をまとめると、
- 画面の明るさ:デフォルト(約50%)
- 画面オフ時間:5秒
- 手首を持ち上げて表示:オン
- 常時表示:オフ
- ワークアウト:1日45~60分間「屋内ウォーキング」または「筋力トレーニング」
- 健康管理:心拍数・血中酸素・リラックス度の自動モニタリング有効
- 通知:1日数十件のラインやメールの通知、通話は1度のみ
といったところ。
スペックシートによると、Solar Proの電池持ちは「ハイパフォーマンスモード」で約2~3日とのことなので、ほぼスペック通りということになる。
モード | 使用時間の目安 | 使い方 |
---|---|---|
ハイパフォーマンスモード | 約2~3日 | ・モニタリング機能を全てON ・エクササイズ測定を毎日利用 ・時刻確認を毎日300回 ・通知送信を毎日300回 |
デイリーモード | 約6~7日 | ・モニタリング機能を一部ON ・エクササイズ測定を週に1回 ・時刻確認を毎日150回 ・通知送信を毎日150回 ・22時~8時はサイレントモードを有効 |
節電モード | 約20日間 | ・モニタリング機能をオフ ・時刻確認を毎日150回 |
今回の筆者の使い方はかなりヘビーらしいので、使わないモニタリング機能がある場合やワークアウトの頻度が少ない場合はもう少し連続使用時間は長くなるかもしれない。
一般的なスマートウォッチが約1~2日でバッテリーが切れてしまうことを考えると、ガンガン使っても3日間耐えてくれるのはかなり優秀だ。
充電ケーブルは独自規格なので紛失に注意
なお、充電に使用する付属のケーブルはマグネットでSolar Proの背面に固定されるタイプ。
規格は独自のものなので、ケーブルが紛失・破損等すると充電ができなくなる点には注意が必要だ。
Haylou Solar ProはMakuakeで応援購入するとお得
Haylou Solar Proは、4月22日よりMakuakeにて先行販売がスタートする。
Makuakeでは定価よりも安く販売されるので、レビューを読んで購入を検討している方は先行販売されているうちにゲットしてしまうことをおすすめする。
Haylou Solar Proを購入したい方はもちろん、本記事では紹介しきれていない詳細なスペックを確認したい方も、ぜひ以下から販売ページをチェックしてみてほしい。
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