EMEET AirFlowのレビューをお届けする。本機は、昨今ジワジワと人気を高めている完全ワイヤレスタイプのオープンイヤーイヤホンだ。
着脱式のブームマイクの採用により通話品質が高められており、オープンイヤーという特性も相まってリモートワーク・テレワークにピッタリのイヤホンに仕上げられている。
耳を塞がないイヤホンのなかでも、特にクリアな音声で通話ができるモデルを探している方は、ぜひチェックしてみてほしい。
製品提供:Shenzhen eMeet Technology
EMEET AirFlowのメリット・デメリット
まず最初に、EMEET AirFlowのメリットとデメリットを掲載する。
各項目をクリック or タップすると詳細を解説している箇所までジャンプできるので、活用しながら読み進めてほしい。
接続方法は2種類
EMEET AirFlowは、完全ワイヤレスイヤホンとしては珍しくBluetoothのほか付属のUSBドングルを使用したワイヤレス接続にも対応している。
USBドングルのコネクタはUSB Type-Aなので、パソコンとの接続に使う想定だろう。
レシーバーは常に自宅のデスクトップPCに接続しておき、外出時はスマホと接続して使用しながら帰宅時はパソコンと接続という使い方がスマートで無駄がない。
フィット感良好。長時間の会議も楽々参加
ここからは、EMEET AirFlowの外観や装着感をチェックしていく。
ケースはプラスチック製で、この手の完全ワイヤレスイヤホンとしてはよくあるタイプ。しかし、表面はかなりマットで滑らかに仕上げられているので手触りがよく、非常に心地よい質感だ。
汚れ、特に指紋は付きにくく、付いてしまってもサッと拭き取れるような表面感なので、清潔な見た目を維持しやすい。
ケースの気になる点としては、サイズがやや大きいこと。
EMEET AirFlowに限らず、イヤーフックで耳に引っ掛けるタイプのイヤホンはどうしてもイヤーフックの分だけ収納スペースを必要とするので、サイズが大きくなりやすい。
とはいっても、洋服のポケットにも無理なく収まるサイズではあるので、持ち運びに困ることはないはずだ。
イヤホン本体のデザインと質感はこちら。
イヤーフックを含めて全体が滑りにくいシリコン素材で覆われています。内部には形状記憶チタン製のフレームが使われているので、耳の形に柔軟にあわせられる仕組みとのこと。
実際にEMEET AirFlowを装着してみたところ違和感はほとんどなく、1時間程度通話をするだけでは痛みも全く感じなかった。
ちなみに、「EMEET」のロゴが入っている光沢部分はタッチセンサーにもなっており、タップで曲の再生や停止などの操作が可能。
感度も精度も十分ではあるものの、感度が良いせいで付け外しの際に不意にシングルタップが認識されてしまう場合があった。気になる場合は、アプリからシングルタップを無効しておくと安心だ。
特徴的なポイントとして、付属品にイヤーフックに取り付けられるストッパーが含まれている点が挙げられる。
ストッパーを取り付けると耳の裏側の接地面積が広くなり、人によっては安定感向上に期待できる。個人的には不要だったが、より多くのユーザーにとって使いやすいように配慮されているのは好印象だ。
なお、ストッパーは装着したままケースに収納できた。
ブームマイクの扱いが柔軟で使いやすい
EMEET AirFlow最大の特徴が、着脱できるブームマイクの存在だ。購入時点ではケースのなかに収納されている。
ブームマイクは、左右どちらのイヤホンにも自由に付け外しが可能。もちろん、音楽やサウンドのみを聴きたい場合は取り付けなくても使用できる。
ブームマイクの先端には小さなボタンも搭載されており、押すと瞬時にマイクをミュートできる。ゲームのボイスチャットやオンラインの打ち合わせなど、さまざまなシーンで活用できるはずだ。
1つ注意点を挙げるとすれば、ブームマイクはイヤホンに付けたまま収納ができない。毎回マイクを使う場合は、収納のたびに取り外してケースにセットしなければいけないのでやや手間がかかってしまう。
UV除菌機能も搭載
充電器兼イヤホンの収納にも活用できるケースにはもう1つユニークな機能が搭載されている。
それは、UVライト除菌機能だ。
ケースの内側にUVライトが搭載されており、イヤホンに付着する大腸菌や黄色ブドウ球菌といった一般的な細菌を除菌する効果に期待できる。
効果の程度を確かめることはできないもののあって困る機能でもなく、リモートワークが広まった背景を考えると今の時代にマッチしているとも言える。
通話はクリア、音楽はそこそこ
続いてはEMEET AirFlowの音質について。
対応コーデックはSBCのみなので、音楽を再生する場合の音質は可もなく不可もなくといったところ。
オープンイヤーという特性上低音が抜けやすいものの、音質において特別気になる部分はない。ただ、音楽を高音質で楽しみたいのであれば別の完全ワイヤレスイヤホンを差し置いて選ぶ理由も見つからないというのが本音。
また、音量を一定ラインより上げようとすると全体的に音がこもっているように聞こえたので、あまり音量を上げすぎないで使うのがコツかもしれない。
一方、通話時の音質はハイレベル。
音声通話向けのノイズキャンセリング機能が搭載されているおかげか、背景がやや騒がしい環境でも雑音の少ないクリアな音声で通話ができる。
こちらの声がハッキリと太く届くのはもちろん、相手の声もかなり近く聞こえるので、互いに声を張り上げる必要がほとんどない。
日常的な通話はもちろん、リモートワークやWeb会議といったシーンでは特に力を発揮できそうだと感じる。
ちなみに、Bluetooth接続とUSBドングルを利用した接続で音質に差は感じられなかった。
ただし、USBドングルで接続した方が音の遅延は明らかに少ない。パソコンで動画を見たりゲームでボイスチャットをしたりという用途の場合は、BluetoothではなくUSBドングルで接続するのがおすすめだ。
アプリでできること
PCでもスマホでも使えるEMEET AirFlowだが、スマホアプリ「EMEET TUNE」を利用すれば細かな設定変更が可能だ。
- iPhone向け:App Storeからインストール
- Android向け:Google Playからインストール
アプリ「EMEET TUNE」を導入すると、
- イコライザーの選択
- 再生・停止など音楽のコントロール
- ケースを含むバッテリー残量のチェック
- タッチ操作のカスタマイズ
- 難聴喚起
といった機能を利用できる。
イコライザーは「クラシック」「ボーカル」「低音強化」「高音強化」の4種類のプリセットを選択できるほか、パラメーターの調節による細かなカスタマイズも可能だ。
音楽・通話どちらの用途でも、「ボーカル」を選択しておくと人の声がハキハキと聞き取りやすく感じたので参考にしてみてほしい。
また、カスタマイズできるタッチ操作は「1回タップ」「2回タップ」「3回タップ」「長押し」の4種類。
音楽 | 通話 | |
---|---|---|
1回タップ | 動作ナシ or 再生/停止 | 動作ナシ or 拒否 or 応答 |
2回タップ | 動作ナシ or 次の曲 or 前の曲 | 動作ナシ or 拒否 or 応答 |
3回タップ | 動作ナシ or 次の曲 or 前の曲 | 動作ナシ or 拒否 or 応答 |
長押し | – | 左が音量アップ/右が音量ダウン |
ただし、カスタマイズで割り当てられる機能はあまり多くない。
前述の通りEMEET AirFlowのタッチセンサーは感度がよいので、1回タップは誤作動防止のために動作ナシに設定しておくのがおすすめだ。
まとめ:EMEET AirFlowの概要
以上、EMEET AirFlowのレビューをお届けした。
本機の特徴を簡単にまとめると「音楽も聴ける通話向けイヤホン」といったところ。あくまでも通話がメインであり、おまけとしてブームマイクを外した状態で完全ワイヤレスイヤホンのように扱える。
Bluetooth規格 | BT 5.3 | マルチポイント接続 | 対応 |
---|---|---|---|
対応コーデック | SBC | 電池容量 | 各イヤホン:58mAh 充電ケース:1000mAh 通話時間:4時間 音楽再生時間:8時間 |
ドライバー | 16.2mm | 充電 | USB-Type-C (ワイヤレス充電非対応) |
耐水 | IPX5 | 専用アプリ | EMEET TUNE |
最後に、EMEET AirFlowのスペックを簡単にまとめておく。
購入を検討している方は、ぜひ以下のリンクからチェックしてみてほしい。
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