初代から現在最新のGalaxy Watch7まで、初代ActiveとUltraを除くほぼ全世代の機種を使用してきたGalaxy Watch大好きマンが、「Galaxy Watchでできること」を定番の使い方からニッチなものまでまとめて紹介する。
機能によっては一部のモデルでしか対応していない場合もあるので、対応モデルとそのレビュー記事や解説記事なども併記した。
Galaxy Wachの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてほしい。
Galaxy Wachでできること
通知の確認と返信
スマートウォッチの最も基本的かつ使用頻度の高い使い方は、スマホに来た通知のチェックではないだろうか。
言うまでもないが、Galaxy Watchシリーズでもスマホの通知は確認できる。
スマホにインストールしてある全てのアプリからGalaxy Watchで通知を確認したいアプリを任意で選択可能。また、両方で通知を受信したくない場合は、Galaxy Watchとスマホで通知を受け取るデバイスを絞る設定も用意されている。
アプリによっては通知の内容を確認するだけではなく何らかのリアクションもできる。
例えば、X(旧Twitter)の通知には、「いいね」や「リポスト(リツイート)」が可能。
LINEやメール、SMSといったメッセージ系の通知にはGalaxy Watch上から文章を作成して返信もできる。
文章の入力方法は、音声入力・手書き入力・ケータイ入力の3種類。事前に設定しておいた定型文を利用する方法もある。
正直、ある程度の長い文章を入力するのはしんどいので何度もやり取りをするのには向かないものの、簡単な返信を作ってサクッと送る選択肢としては意外と実用的だ。
なお、LINEやカカオトークといった定番のメッセージアプリにはWear OS版のアプリも用意されており、そちらをインストールするとよりできることの幅が広がる。
Galaxy WatchでLINEはどこまで使えるのかは、以下の記事が参考になるのでチェックしてみてほしい。
Galaxy WatchシリーズでLINE(ライン)はどこまで使えるのかを解説。通知の確認と返信、通話の発着信は?
基本の健康管理
ほとんどのスマートウォッチ・スマートバンドでできる基本の健康管理は、Galaxy Watchシリーズでも問題なく行える。
具体的には、心拍数・血中酸素・ストレス・睡眠などの測定だ。Galaxy Watch5の世代からは温度センサーが搭載されているので睡眠中の皮膚温度を測定できるほか、モデルによってはいびきの録音も可能だ。
2024年に登場したGalaxy Watch7の世代からは、新たに「エナジースコア」と「AGEs指数」の測定もヘルスケア系機能に加わっている。
エナジースコアは睡眠の質や規則性、前日の活動量などからその日の体調を数値化してくれるものであり、色々と端折って言うと「元気かどうか」の指標となる。
どちらもGalaxy Watch7のレビュー記事で詳しく解説・検証しているのでぜひあわせて読んで頂ければと思う。
心電図と血圧
Galaxy Watch Active2以降のGalaxy Watchシリーズには、心電図(ECG)と血圧の測定機能が搭載されている。が、日本では機能が開放されておらず利用できない。
しかし、有志が手を加えたアプリを導入することで心電図・血圧両方の測定機能を日本でも利用できるようになる。
完全な自己責任になるが、以下の記事で方法を解説しているので参考までに。
Galaxy Watch7/6/5/4のECG(心電図)と血圧測定を有効にする方法
温度測定
Galaxy Watch5以降のモデルには、赤外線温度センサーが搭載されている。
主な用途は睡眠中の皮膚温度を記録することだが、専用のアプリをインストールするとあらゆるモノの表面温度を計測するのにも活用可能だ。
アプリやその使い方などの詳細は以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてほしい。
【解説】Galaxy Watch7/6/5で温度を測る方法。Thermo Checkの使い方
体組成計機能
Galaxy Watch4シリーズ以降、全てのモデルに体組成計機能が搭載されている。
一般的な電気インピーダンス法を採用し、Galaxy Watch本体のボタンに指を触れた状態で一定時間待機すると骨格筋・体脂肪量・水分・体脂肪率・BMI・基礎代謝などを測定可能。
実際に測定し結果を体組成計と比較したりもしているので、体組成計機能に興味がある場合は以下もあわせて読んでみてほしい。
Galaxy Watch6 Classic レビュー。バッテリーはマイナス、総合的にはプラス
Suica・iD・QUICPayなどのキャッシュレス決済
Galaxy Watch6とGalaxy Watch6 Classic以降のモデルには、シリーズのファン待望のFelicaが搭載された。
これにより、Galaxy Watch単体でのキャッシュレス決済が実現した。
2025年現在、利用できる決済はSuica・iD・QUICPayの3種類。また、Wear OSを搭載するGalaxy WatchシリーズであればGoogle Payのタッチ決済も利用できる。
スマートロックの開閉
Galaxy Watch6で家の鍵を開ける
— ひがし (@pghigashi) September 30, 2023
わざわざ国内モデル買い直したし電車乗る以外にも色々活用したいな#GalaxyWatch6 pic.twitter.com/i0aZYdsdmx
Felicaを搭載するGalaxy Watchのユニークな活用方法として、スマートロックの開閉が挙げられる。
Suicaを鍵として登録できるスマートロック限定にはなるものの、Suicaの代わりにGalaxy Watchを登録すればGalaxy Watchをかざすだけで解錠できるので便利なうえにちょっとカッコイイ。
詳しくは以下の記事で解説しているので興味があればぜひチェックしてみてほしい。
【解説】Galaxy Watch6・7で家の鍵・スマートロックを開ける方法
ワークアウト
Galaxy Watchシリーズは、ワークアウトも非常に充実している。
対応しているトレーニングやスポーツの数・種類はモデルによってさまざまだが、ランニングやウォーキング、サイクリングなど一般的な運動は全てのモデルに搭載されている。
また、Galaxy Watch Ultraは本格的なダイビングにも耐えられるように設計されているのでアウトドアやマリンスポーツを楽しみたい方にピッタリだ。
歩数や消費カロリーなどは特にワークアウトをスタートさせなくても自動で測定・計算されるほか、ウォーキングのような一般的なワークアウトは10分間継続していると自動的に測定が開始されるので、ダイエットや体力づくりのモチベーションアップとしては非常に有効だと感じる。
ルートバック・トラックバック
Galaxy Watch UltraやGalaxy Watch5 Proには、ワークアウト時に辿ったルートを記録し案内するルートバックやトラックバックなどと呼ばれる機能が搭載されている。
通った道を正確に記憶していなくても、ウォッチ上に表示されるマップをチェックすればしっかりと来た道を引き返すことができるので状況によっては非常に心強いだろう。
また、記録したルートを「.GPX」形式のファイルでエクスポートしたり事前に用意した「.GPX」形式のファイルをインポートして道案内をしてもらったりといった使い方も可能だ。
詳しくはGalaxy Watch5 Proのレビュー記事で解説している↓のでぜひ。
通話
初代Galaxy Wachから本体にマイクとスピーカーが搭載されているので、スマホに来た着信に対してGalaxy Wachで応答しGalaxy Watchで通話ができる。
また、Galaxy Watch7は従来ドコモやauなどのキャリア限定だったLTEモデルがAmazonを通じてSIMフリーモデルとして販売されているので、単体で発信・着信も可能だ。
スマートウォッチでの通話は必要性を感じない人も多いかもしれないが、使ってみると意外と便利。特に、スマホを充電しているときに電話がかかってきた場合、手元にイヤホンがなくてもスムーズに応答しそのまま会話ができるので筆者はよく自宅で使用している。
回転ベゼルによる操作
スマートウォッチのなかでもGalaxy Watchというブランドだけに採用されている便利な機能が、回転ベゼルだ。
ウィジェットの切り替えやスクロールといった操作を、画面をスワイプするのではなく本体に搭載されているベゼルをカチカチと回転させることで実現できる。ほかに、音楽の再生中はボリュームコントロール、アラーム設定では時間の選択などさまざまシーンでベゼルをカチカチする快感を体験できる。
スマートウォッチの小さい画面を何度も指先で撫でるよりも遥かに操作しやすく、直感的で何よりもカッコイイ。
Galaxy Watchの前身であるGearシリーズの頃から一部のモデルに採用されていた機能であり、筆者がGalaxy Watchで一番気に入っている機能と言っても過言ではない。
採用されているモデルは、初代Galaxy Watch・Galaxy Watch3・Galaxy Watch4 Classic・Galaxy Watch6 Classic。
採用されていないモデルには画面のフチを指先で触れることで疑似的に回転ベゼルの操作感を再現するタッチベゼル機能が搭載されているが、本家回転ベゼルの心地よさには遠く及ばないどころかそもそもカッコよくないので特に使う必要はない。
カメラの遠隔操作
Galaxy Watchにはデフォルトでカメラアプリがインストールされており、連携したGalaxyスマホのカメラを遠隔で起動し撮影ができる。
Galaxy Watchの画面にはリアルタイムでプレビューが表示されるので、集合写真を撮影する際に役立ちそうだ。Galaxy Watchの画面をピンチイン・ピンチアウトすればデジタルズームもできる。
また、写真⇔動画の切り替えもできるので1人で動画を撮影するときにも活躍してくれるかもしれない。
メディアコントロール
連携したスマホで音楽や動画を再生していると、Galaxy Watch上からコントロールできる。
再生・停止のほか、曲送り・ボリューム調節・オーディオ出力するデバイスの変更などを選択可能。回転ベゼルを搭載したモデルであれば、ベゼルの回転でボリュームを調節できる。
Galaxy Budsの設定
Galaxy Budsシリーズを使用している場合、Galaxy Budsの設定変更をGalaxy Watch上で行える。
例えば、2025年1月時点で最新のGalaxy Buds3 Proの場合、ノイズキャンセリングや外音取り込みの切り替え、ノイズキャンセリングレベルの調節、360オーディオと頭部トラッキングのオン・オフをWatchからコントロール可能。
イヤホン本体のタップやピンチなどよりも圧倒的に操作しやすくミスの心配も少ないので、Galaxy Watchをセットで使用している場合はぜひ知っておきたい機能だ。
その他
- Googleアシスタント
- アラーム・タイマー・リマインダー・カレンダー
- Googleマップの道案内
- ボイスレコーダー
- 天気予報のチェック
- 電卓
- Google Playからのアプリのインストール
など。
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