発売から最速で購入していたGalaxy Watchを使い始めて既に1ヶ月以上が経ちました。使い方にも慣れてきて便利な点や気になる点など特徴がある程度見えてきましたので、ここらで一度レビューとしてまとめておきたいと思います。開封から外観チェック、ファーストインプレッションは以前投稿していますので、そちらも参考にどうぞ。
”円形”と”回転”に最適化された完璧なUI
Galaxy Watchの最も優れているポイントはやはりこれ。GoogleのWear OSも円形ディスプレイをサポートしていますが、クオリティは圧倒的にGalaxy Watchが勝っています。画面内に表示されるアイコンは基本的に全て円形になっていて、時計画面に予定を表示してくれるスケジュール機能や数値を表すグラフなども全て円形の画面に沿うように表示されます。見た目がスタイリッシュなだけでなく円形の画面を違和感なく使えており、また数値や時間も直感的で非常に見やすいです。
Gearシリーズから続いている回転式ベゼルによる操作も快適そのもの。左に回すことで通知、右に回してウィジェットにアクセス、という操作を基本に各アプリ内でもスクロールや項目の選択などほぼ全ての動作を「この回転ベゼルが任されています。特に円形のアプリアイコンが画面の円周に沿って並んでいるアプリ一覧ページにおける「ベゼルの回転でアプリを選択、中央の空いたスペースをタップして選択」という一連の動作は小さな画面の小さなアイコンをタッチする必要がない、非常によく考えられた完璧と言っても良い操作方法だと思います。
ベゼルの回転の度に指先に伝わってくる適度なクリック感も良好で、無限プチプチやハンドスピナーのごとく手癖のように無意味にクリクリ回したくなるような感覚。Galaxy Watchの要となる部分だけに耐久性だけが心配の種ですが、Gear S3やS2でこのベゼル部分が壊れたとの報告はあまり見かけないので大丈夫だとは思いますが・・・。
バッテリーライフは及第点
スマートウォッチを語るうえで避けて通れないのがバッテリー問題。多くの場合は1日~2日に1回は充電しなければなりませんが、Galaxy Watchの46mmモデルでは約4日~5日に1回といったところでした。設定としては常時Galaxy Note 8と接続し、画面の明るさは5、時計の画面を常にON、バイブの強度は”強”で、メールやLINEの通知が頻繁に来るといった状況でした。週に1回の充電は欠かせませんが、1~2時間も充電しておけば再び使い始めるのには十分なので気が付いた時に充電ドックに置いおけばほとんどストレスなく継続利用することができます。
充電方法は端子の接続が必要ないワイヤレス充電で、Galaxy Watchをドックに近づければマグネットによって自然と近づき設置後も外れることがないためストレスフリー。充電開始時のアニメーションもかっこよくてお気に入りポイントの1つ。付属の充電ドックがせっかく見栄えの良い出来のため、”時計を常にON”の設定にして充電中はデスク上で置時計のように使おうかと思っていたのですが、どうやら充電中は一定時間で必ず消灯してしまう仕様のようで、そこは残念。バッテリーのことを考えれば仕方のないことかもしれません。
通知はちょっとお節介
Galaxy Watchのみならずスマートウォッチというデバイスの重要な役割は通知の確認。スマートフォンを取り出さずとも手元で全ての通知を確認でき、素早く通知の取捨選択ができることが大きな魅力です。その点においては当然ながらGalaxy Watchも力を発揮してくれており、これまで折り返すことが当たり前だった電話にも逃さず出ることができています。
しっかりと通知が受け取れるのはいいのですが、毎日日付が変わるころに来る”Daily briefing”という1日の活動をまとめたデータに関する通知や、週末にくる1週間の活動履歴まとめの通知など、「通知が来た!」と思って画面を見ると「なんだこれかよ」と思ってしまうような、正直あまり必要としていない通知が混ざっているのは通知デバイスとしてはいかがなものかと思います。これらの機能をオフにする設定も今のところ見当たりませんし、機能を提供している側にしてみれば「自らデータをまとめて教えてくれる賢い奴」と言いたいところなのでしょうけど、上でも述べたように「素早く通知の取捨選択ができることが大きな魅力」であるGalaxy Watchにおいてこの機能はお節介以外の何物でもありません。せめて設定からこれらの通知のみバイブのパターンを変更できる機能などの提供が欲しいところです。
追記One UIへのアップデートに伴いDaily briefingの通知のオン・オフや時間設定が可能になりました。
通知に関してそれ以外においては特に不満は無く、バイブの強度や長さも設定から変更できますし、Galaxy Watchを付けている状態で通知を逃すことはなかなか難しいでしょう。そういった点からMAMORIO等の落とし物防止タグとの相性は抜群と言えます。
活動量計として
私は今のところGalaxy Watchを活動量計としてガッツリ使い込んではいないのですが、ウォーキングやランニングなど、ワークアウトを特に設定してなくてもGalaxy Watchが自動的に現在の運動状態を判断し、データを取ってくれていることには驚きました。
こういったデータも一切の設定無しで全てGalaxy Watchが自動的に取得してくれたもの。歩いている状態、止まっている状態、走っている状態、自転車に乗っている状態等全てを自動的に検知し、止まっている時には計測もストップしているなど活動量計としてのシステムにはひたすら驚かされました。Galaxy Watch上で表示されるグラフ等もスッキリとしていて見やすいですし、スマートフォン側のS Healthアプリとの同期でより詳細なデータを管理することも可能で、活動量計としてのポテンシャルも非常に高いことがわかったので、暖かくなってきたらもっと活用していきたいですね。
Galaxy Watchの変わった機能として、心拍数の測定を応用したストレスチェックがあります。こちらは先ほどのワークアウトとは違い手動で測定ボタンを押す必要があるため若干実用性に欠けてしまいますが、機能としてはユニークでこれまでにないもの。ちなみに左側が家で温かいココアを飲んでいる時に測定したデータで、右側は仕事中に測定したデータ。意外と信頼できるデータが取れているのかもしれません。
バンドは早めに交換した方がいいかも
最初からGalaxy Watchに装着されているバンドはお世辞にも質が良いとは言えません。伸縮性のあるラバー素材で、縦に入ったラインのおかげで多少の通気性とデザイン性が付与されていますが、使っているうちにちぎれてしまいそうな頼りなさとホコリの付着しやすさ・目立ちやすさが気になります。既にサムスンからも純正のバンドがいくつか販売されているのですが、個人的にはあまりカッコイイと思えるものがありません。46mmモデルの場合は22mmの一般的な腕時計のバンドと互換性があるため、”Galaxy Watch用”ではない中から探すのが今のところは最適解でしょう。サムスン純正のバンドの数もこれからもう少しだけでも増えてくれると嬉しいですね。
まとめ
Galaxy Watchは丸形フェイスで違和感のない見た目と作りこまれた最高のUIが組み合わされ、腕時計として、通知デバイスとして、アクティビティトラッカーとして、いずれの用途でもハイクオリティな仕上がりであること感じることができるはずです。一見するとスマートウォッチっぽくない腕時計らしい佇まいも、スマートウォッチに慣れていない人にとっては抵抗なく装着できる決め手の1つになるのではないでしょうか。
スマートフォンのGalaxyシリーズとは違い、こなれた価格で手が出しやすいのもGalaxy Watchの魅力です。気になる方はぜひチェックしてみてください。
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