11月22日にASUSから発売されたスマートフォン、ROG Phone 2(ZS660KL)をレビュー用にお借りしていました。
これまでエントリー、ミドル、ハイと多彩なモデルを数多く市場に投入し続けてきたASUSですが、2019年は一転してハイエンドモデルに注力する方針へとしシフト。メインストリームのZenシリーズに属するZenFone 6は、フリップカメラという個性的なギミックが話題になり注目を集めました。もう一方のハイエンドモデル、今回お借りしたROG Phone 2も”個性的”という点においてはZenFone 6に負けず劣らずで、実にASUSらしさが感じられるスマートフォンでした。
ROG Phone 2は、ASUSのゲーミングブランドROGの名を冠したゲーミングスマートフォン。圧倒的なハイスペックとハイパフォーマンス、大容量バッテリー、徹底的に考えつくされた拡張性、そしてゲーミングデバイスらしい派手でメカニカルなデザインなどが主な特徴でしょう。
本記事ではROG Phon 2の機能や上記の特徴を1つずつ確認しながら、その魅力を紹介しつつレビューしていきたいと思います。
外観・デザイン
早速ROG Phone 2の実機をチェックしてみましょう。まずは本体をザっと見回して、インターフェースやデザインを見ていきます。
ASUS製のスマートフォンであると同時に同社のゲーミングブランドROGに属する本機。本体を見回すとどこにも「ASUS」の文字はなく、あるのはROGの文字とロゴ。今回お借りしていたストレージが512GBのブラックグレアモデルは、全体的なカラーはブラックでマットな表面の上にクリアなガラスが貼られているような質感。上位のストレージ1TBモデルは艶消しのマットブラックとなります。
本機を手に取った時の第一印象は「大きい」と「ずっしり重い」の2つ。170mm以上の長辺・約240gというサイズと重量は、全く同じ第一印象を抱いたOPPO Reno 10x Zoomよりも一回り大きく重量もあるためインパクトは中々のものでした。
サイズ | 高さ約170.9mm×幅約77.6mm×奥行き約9.4mm |
---|---|
重量 | 約240g |
ディスプレイは6.59型の有機EL。サイドのベゼルは比較的細めではあるものの全画面と言える程ではなく、上下のベゼルも同様。インカメラやスピーカー、各種センサー類は当然上部ベゼル内に収められており、フリップカメラを搭載することでベゼルレスを実現したZenFone 6とは全く異なる思想で作られていることがよくわかるポイントです。
このベゼルは本体が大型化した要因の1つであることは間違いありませんが、本体を横向きに持つことを想定している本機においては誤作動防止の観点からむしろこうあるべきだったと言えるでしょう。このベゼルのおかげで上下の前面に大きなスピーカーが搭載されており、そこから発せられる音のクオリティと迫力は数あるスマートフォンの中でも間違いなくトップであることは触れておかなければなりません。
底面にはイヤホンジャックとUSB Type-Cポート。ディスプレイ上下のベゼル部分にスピーカーが搭載されているため底面部には大きくスペースが開いており、イヤホンジャックとType-Cポートが左右に分けられるやや珍しい配置に。
そして本機の大きな特徴の1つが、側面にもUSB Type-Cポートが搭載されているということ。正確にはType-Cポートと独自のポートが併設されていて、付属の専用冷却ファンAeroActive Cooler Ⅱや別売の拡張アクセサリが取り付けられるようになっています。このType-Cポートはもちろん独立して使用可能で、充電やデータの転送も問題なく行うことができます。
底面のType-Cポートにケーブルを接続してしまうと動画視聴やゲームなど端末を横向きに持つ際にどうしても邪魔になってしまうという問題が発生しますが、ASUSはこれを側面にもポートを搭載してしまうというシンプルかつ大胆な発想で解決しています。横向きに持つことを想定している携帯ゲーム機などは長辺に充電ポートが搭載されていることがありますが、縦向きと横向きどちらでも使うスマートフォンであればどちらにもポートがあることで利便性は間違いなく向上します。
もう少し詳しくデザインを見ていきましょう。背面中央で一際存在感を放っているROGロゴは、もちろん光ります。発光パターンは自在に変更可能で、ゲームや通知に合わせて発光させることも可能。また、背面に縦横無尽に走る細いラインは発光こそしないものの角度を変えると虹色に反射するようになっており、ゲーミングデバイスとしての隙を感じさせない作りに。
アクセントになっているオレンジ色のラインは本体の冷却に一役買っている通気口。内部にファンがあるわけではないため、熱を逃がすための空気の通り道といったところでしょう。
付属の専用ケースAero Caseもデザインと放熱性を損なわないように考えられた独特の設計に。むき出しになっている箇所が多いですが、ディスプレイ側よりわずかに高さがあることや四隅はしっかりガードされているなど基本的な防御性能は備えています。
全体的にメカニカルで近未来を感じさせるスポーツカー的な要素の強い外観デザインですがそれによる弊害などは特になく、唯一のネックは物理的に重たいこと。個性的な”ゲーミングデバイスらしさ”と”スマートフォンとしての実用性”をキッチリと両立してあると感じます。
スペックとベンチマーク。世界初のSnapdragon 855 Plus搭載モデル
ゲーミングスマートフォンである以上、ROG Phone 2で最も重要な要素はパフォーマンス。まずは主要なスペックを見ていきます。
OS | Android 9.0 |
---|---|
ディスプレイ | 6.59型 AMOLEDディスプレイ(2,340×1,080ドット) |
プロセッサ | Snapdragon 855 Plus |
メモリ | 12GB |
ストレージ | 512GB / 1TB |
背面カメラ |
メインカメラ:4,800万画素 セカンドカメラ:1,300万画素 125°超広角 |
インカメラ | 2,400万画素 |
バッテリー |
6,000mAh 30W急速充電対応(USB PD & Quick Charge 4.0対応) |
対応バンド | 2G:850MHz / 900MHz / 1800MHz / 1900MHz 3G:1/2/4/5/6/8/19 4G:1/2/3/4/5/7/8/13/18/19/20/26/28/29/32/66 |
カラバリ | ブラックグレア(512GBモデル)、マットブラック(1TBモデル) |
プロセッサ、メモリ、ストレージ、そしてバッテリーは国内のみならず世界で見てもトップクラス。余談ですが、プロセッサのSnapdragon 855 Plusを世界で初めて搭載したスマートフォンはこのROG Phone 2だったりもします。
対応バンドも非常に豊富で、国内主要キャリアで利用可能なバンドはしっかりとカバーされています。DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)にも対応しており、2枚のNanoSIMカードを挿入し、同時待ち受けすることができます。
ディスプレイ
ROG Phone 2において、単純なパフォーマンスに引けを取らないくらいこだわりを感じる箇所がディスプレイ。
採用されているのは影響ではなく有機ELディスプレイ。指紋センサーはディスプレイ下層に内蔵されています。
さらにリフレッシュレートは最大120Hzに対応し、60Hz、90Hz、120Hzから自由に選択できるという仕様になっています。120Hzに設定した際のスクロールは残像がなく指に吸い付くようで、無意味に何度も指を滑らせたくなるほど気持ちがよく、かなりハマります。
これまで通常のスマートフォンではSNSなどで広範囲を高速でスクロールさせる際、チカチカとした刺激が嫌でスクロール中の画面から目を背けることがありましたが、120Hzのリフレッシュレートではそのストレスから完全に開放されました。
ただし、ゲームで120Hzのリフレッシュレートを体験するにはゲームアプリ側が120Hzに対応している必要もある点には注意が必要です。例として、PUBGモバイルは最大90Hzまでの対応となっています。
XモードとAnTuTuベンチマークのスコア
筆者個人としてはスペック表やベンチマークの結果でスマートフォンの性能を語ることはあまり好みではないのですが、本機の特性上AnTuTuベンチマークの結果については軽く触れておきます。
ROG Phone 2にはゲームプレイ時の利用を想定した特殊モード「Xモード」が備えられています。
「Xモード」を有効にするとバックグラウンドのメモリを全て開放し、ハードウェア処理の最適化が実行されます。つまり「Xモード」を有効にした状態でベンチマークを測定することで、ROG Phone 2の最大の性能を数値化することが可能です。また、ハイパフォーマンスを長時間維持するために、付属している専用冷却ファンAeroActive Cooler Ⅱも活用することにします。
Xモードオフ・冷却ファンなし | Xモードオン・冷却ファンなし | Xモードオフ・冷却ファンあり | Xモードオン・冷却ファンあり | |
---|---|---|---|---|
総合スコア | 502837 | 515832 | 508653 | 517088 |
UXスコア | 76609 | 81842 | 78700 | 82566 |
「Xモード」を有効にした場合と無効にした場合、AeroActive Cooler Ⅱを装着した場合とそうでない場合の合計4パターンでAnTuTuベンチマークを測定した結果がこちら。
総合スコアに大きな差は見られなかったものの「Xモード」を有効にする、またはAeroActive Cooler Ⅱを装着することによってパフォーマンスが向上することは確認できる結果となりました。振れ幅が小さかった総合スコアに対して、実際の動作の快適さの指標となるUXスコアにはハッキリとした変化が見られた点も特徴といえます。
ほとんど差が見られなかったCPUやGPUのスコアに対して明確に差が生じたUXスコア。それにより総合スコアの順位は想像通りのものとなってくれました。
これらの結果からROG Phone 2のパフォーマンスの高さがよくわかると同時に、「Xモード」は、本機の性能を瞬間的にピークに持っていくのではなく、ピークには届かずとも全体的に底上げした性能をしっかりとキープしてくれるような機能であるということがわかります。
多彩な設定が可能なゲーム用システム「Armoury Crate」と「Game Gine」
「Xモード」と並ぶ本機最大の特徴がArmoury CrateとGame Gineと呼ばれる2つのゲーム用のシステム。
ゲーマーのためのアプリGame Gine
Game Gineはゲームアプリを起動すると同時に自動で立ち上がる、ゲーム専用のユーティリティアプリ。ゲームアプリを実行中に画面左側からスワイプし上記画面を呼び出すことで利用可能です。
ゲーム中の明るさを固定する、通知を制限する、といった機能は他のスマートフォンにも搭載されているのを見かけますが、その程度では終わらないのがGame Gine。
画面の録画、ゲーム内のボタン操作などの入力順を記録して自動化させる「マクロ」、端末を横向きにした際両手の人差し指が掛かる位置に配置されたタッチセンサーAirTrigger IIに画面内の指定位置のタップを割り当てる「AirTriggers」、フレームレートや温度などをリアルタイムで画面上に表示しておく機能など、他の端末ではまず見かけることがない反則級の機能が搭載されています。
仮想的なL / Rボタンを追加するAirTriggers
本体右側面に2箇所配置されたAirTriggersは、トリガーをタッチした際に画面の任意の部分を仮想タップさせることが可能です。そのため、レースやバトロワなどボタンの多いゲームをプレイする際の操作性が向上し、不要なボタンを除けておくことができるため非常に強力な武器となります。
PUBGモバイル等の画面内に多数のボタンが表示されるゲームも、AirTrigger IIを上手く活用することで自分好みの操作方法を確立しつつ画面をスッキリと見やすくすることができます。
例として、PUBモバイルのプレイ時、AirTriggersに「撃つ」「スコープを覗く」といった動作を割り当てたところ、操作性が明らかに向上しました。慣れ親しんだL / Rボタンの位置にある仮想ボタンのおかげで、コントローラーを握っているのに近い感覚で操作ができるため、その利便性はハッキリと感じられます。
また、AirTriggersはゲーム時以外にも活用可能で、端末を「短く握る」「長く握る」の2つの動作にスクリーンショットの保存やGoogleアシスタントの割り当てが可能。
端末がスリープしている場合のみではありますが任意のアプリを起動させることもでき、意外と使い道はあります。PixelシリーズのアクティブエッジやHTC製スマートフォンの一部に採用されていたエッジセンスとほぼ同じ感覚で扱うことができるため、これらのスマートフォンを使ったことがあれば馴染みやすい機能と言えるでしょう。
Armoury CrateでPC並みのカスタマイズを
Game Gineがゲームのプレイに関する設定を行うアプリであったのに対して、Armoury Crateはゲームの管理とゲームに関する本体側の設定を行う役割を担っています。
Armoury Crateを起動するとインストールしてあるゲームが一覧できるゲームライブラリへと移動します。ここではゲームを起動できるほか、各ゲームをプレイ中に保存したスクリーンショットや録画データなどをゲームごとに確認が可能。ゲーム配信などをされている方にはありがたい機能かと思います。
[シナリオ詳細]へと進むと各ゲームごとにタッチ感度やリフレッシュレート、CPUクロックや温度の上限などを設定可能。
さらに驚異的なのが[ハードチューニング]というモードで、本来であればroot化しなければ触ることのできないパラメータがGUIで誰でも手軽に設定変更できてしまいます。全部で51個もある設定項目は「CPU」「GPU」「Scheduler」「IO」の4種類に分けられていますが、いずれも調整にはある程度の知識を要するので何となくで設定してしまうことは避けた方が無難。それでなくともCPUクロックや温度などかなり細かい部分まで弄ることができますので、ハードチューニングについては上級者向けの特別な機能と言えます。
Armoury CrateとGame Gineを駆使することで、思いつく限りのゲームに関する設定はフルマニュアルでカスタマイズ可能でしょう。ハードチューニングに至ってはroot化してもそこは弄らないだろうという部分にまで手が及んでおり、その異常とも思えるほど徹底されたカスタマイズ性には舌を巻きます。
ROGというブランドに属しているからこそ、ただハイスペックなだけでは満足せず「ゲーミングデバイスとはどうあるべきか」に非常にこだわって作り上げられたことが伝わってきます。
「大容量バッテリースマホ」としての側面
本機の6,000mAhというバッテリー容量はスマートフォンとしてはかなり異色で、ほとんどタブレット並み。バッテリー持ちに振り切った10,000mAh超えの容量を持つスマートフォンも存在しますが、それを最大の特徴としていないハイエンドスマートフォンであるという点がROG Phone 2の凄さ。
ROG Phone IIのバッテリー性能検証結果 | |
---|---|
経過時間 | バッテリー残量 |
0時間 | 100% |
3時間 | 87% |
6時間 | 70% |
9時間 | 56% |
12時間 | 37% |
15時間 | 21% |
18時間 | 5% |
上記の表は、ROG Phone 2でYouTubeの動画(1080p60)を途切れなく再生し続けていた場合のバッテリー残量の推移です。おおよそ1時間に5%消費しており15時間は安心して高画質動画の連続視聴が可能という結果に。
多くの場合、スマートフォンは朝にバッテリー100%の状態で外に持ち出すはず。日中の学校や職場ではメッセージや短い電話、SNSのチェックなどを行い、夕方~夜に帰宅した後ゲームや動画などにじっくりと時間を費やすと考えても、充電をせずに2日間は使えると思っていいでしょう。
独自の急速充電技術ROG HyperCharge
付属の充電器と専用の4A対応ケーブルを用いることで最大30Wの急速充電に対応。3A対応の一般的なケーブルであっても急速充電自体は可能なほか、サイドのType-Cポート限定にはなりますがQuick Charge 4.0またはUSB Power Delivery 3.0での急速充電にも対応しており、充電に要する時間も最小限で済みます。
ただ大容量のバッテリーを搭載しているだけでなく、ZenFone 6以上の急速充電にも対応しているROG Phone 2。「少しくらい本体が重く大きくなってもいいからバッテリー容量増やして」とはよく聞く言葉ですが、本機はゲーミングという全く別ジャンルに属していながらも見事にその要望を体現したスマートフォンに仕上がっているのではないでしょうか。
カメラ
ゲーミングデバイスである以前にスマートフォンである以上、普段使いするのであればカメラ性能も気になるところ。本機のカメラ構成は4,800万画素のメインカメラと1,300万画素の超広角カメラのデュアル仕様になっており、スペック上はZenFone 6と同等です。
ROG Phone 2のカメラスペック | |
---|---|
メインカメラ | 4,800万画素 |
2ndカメラ(超広角) | 1,300万画素 |
インカメラ | 2,400万画素 |
用意されている撮影モードは基本的な写真や動画の他に7種類。逆光時に威力を発揮する強力なHDRであるHDR++も搭載されており、カメラ機能に関してはさながらフリップしないZenFone 6といっていいでしょう。
- タイムラプス
- スローモーション
- モーショントラッキング
- ポートレート
- パノラマ
- 夜景
- PROモード
ROG Phone 2の作例
実際にROG Phone 2で撮影した作例をいくつか掲載していきます。
まずはメインカメラから。絞り値は公表されていませんが、明るいレンズのおかげかポートレートモードを使用せずとも被写体に寄ることで十分な背景ボケを得ることができました。薄暗い飲食店でブレることなく撮影できるのも明るいレンズの恩恵でしょう。
彩度やシャープネスが極端に上げられていることもなく、色は非常に素直な印象。フォーカスを変えても色味の変化がなく、露出やホワイトバランスは優秀と言っていいと思います。夜間など極端に光量の少ない場所でなければ、手振れも全く気になりません。
続いてはセカンドカメラとされている超広角側で撮った写真。特有の歪みは筆者としては欠点というよりも味だと感じているので特に気にならず、3枚目のように空を広く感じさせる写真が撮影できるのはその歪みがある超広角ならではでしょう。
ZenFone 4の広角カメラで撮影していた時にはどうしても拭いきれなかった解像感の物足りなさは、ROG Phone 2ではほぼ克服されています。
また、本機とZenFone 6で写真を撮り比べたりもしましたが、予想通り差はほとんど感じられませんでした。スペックからもわかるように本機のカメラシステムはほぼZenFone 6譲りのため、パフォーマンス重視のゲーミングスマートフォンながらも積極的に使いたくなるクオリティのカメラを搭載しています。
望遠カメラを搭載していない以上ズームは全てデジタルズームとなるため、そこは弱点でしょう。しかし、SNSでシェアすることが目的となる写真の場合、2倍のデジタルズームくらいであれば実用的といってもいいクオリティです。
ズーム時の手振れ補正もしっかりと効いていることが感じられたため、望遠撮影は得意ではないにしろ使い物にならないほどではなく、いざという時には頼ってみてもいいかと思います。
まとめ
以上がROG Phone 2のレビューと特徴の紹介になります。
- 圧倒的なハイスペック・ハイパフォーマンス
- 120Hzのヌルヌルディスプレイ
- カスタマイズ項目の豊富さときめ細かさ
- 拡張アクセサリの充実っぷり
- 国内では最大級のバッテリー容量
- ハイクオリティなスピーカー
- スマートフォン単体とは思えない重量(約240g)
- 個性的すぎるデザイン
多くのハイエンドスマートフォンがゲーム向けの機能や専用モードを用意しているため、”ゲーミングスマートフォン”というジャンルがイマイチ確立しきれていないというのがこれまでの筆者の見解でした。
しかしROG Phone 2は、どう考えてもやりすぎだと思うくらいの拡張性や設定項目を詰め込むことで間違いなく唯一無二の存在となっており、これまで曖昧だったゲーミングスマートフォンというジャンルを改めて定義してくれるような端末だったと感じます。
豊富に揃えられた個性的なアクセサリーやマニアックなハードチューニングなどは、他社がそう簡単に真似できるものではないでしょう。”変態端末”と言われるようなこれらの仕様は長年に渡り自作PCユーザーを支えてきたASUSというメーカーだからこそ実現できた部分が大きいと思われ、そういった点においてROG Phone 2は非常にASUSらしさが感じられるスマートフォンであると思いました。
重量以外に特別これといった不満点もなく、ASUSのPCメーカーとしての強みがいかんなく発揮された珠玉の1台と言えるでしょう。
価格とお得情報
ROG Phone 2は、執筆時点でAmazonやASUS Storeにて512GBモデルが116,050円、1TBモデルが138,050円で販売中。
その他にも購入先は公式サイト、各種ECサイトなどいくつかあります。ASUS製品は時間とともに値下がりするケースやセールやキャンペーン対象となることも多いため、複数のECサイトをチェックし、価格やポイントなどを吟味した上で最もお得なところから買うと良いでしょう。
ROG Phone 2のように本体が高価で尚且つ専用のアクセサリが豊富な機種は、楽天やひかりTVショッピング、Yahooショッピングなどポイントがお得なECサイトをチェックしておくといいかもしれません。
既に保有しているポイントで高価な本体を少しでもお得に購入できることはもちろん、本体購入時に付く大量のポイントを専用アクセサリの購入に回すことができれば無駄がなく非常にスマートに買い物ができます。
コメント