サムスンが2022年8月に発表したばかりの新型折りたたみスマートフォン、Galaxy Z Flip4のレビューをお届けする。
先に結論を述べてしまうと、Galaxy Z Flip4は細かい面ではしっかりとブラッシュアップされているものの、1つ前のモデルであるGalaxy Z Flip3のユーザーは急いで本機に買い替えるほどではないと感じた。
本記事では、Galaxy Z Flip4のパフォーマンスやカメラ性能、電池持ちに折りたたみ画面の活用方法など、口コミ・評判だけではわかりにくい実際の使用感を率直にレビューする。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてほしい。
▼動画でもレビューしているので、ザックリと聞き流したい方はぜひ。
結論:Galaxy Z Flip4のメリット・デメリット
Galaxy Z Flip4のよい点とイマイチな点を簡単にまとめてみた。
デメリット
- Galaxy Z Flip3からの変更点はわずか
- 折り目は改善されても気になる
- フレックスモードに汎用性はない
- 動画での超広角カメラ利用に制限がある
デザインと質感:フラットかつサラサラでGood
Galaxy Z Flip4のデザインや質感からチェックしていこう。今回レビューするカラーは、ボラパープルだ。
Galaxy Z Flip4は海外ではボラパープル・グラファイト・ピンクゴールド・ブルーの4色で展開されている。また、Bespoke Editionとして背面の色とフレームの色を合計75通りの組み合わせから選択しカスタマイズ可能だ。
一方日本では、ドコモとauからボラパープル・グラファイト・ピンクゴールドの3色、楽天モバイルからボラパープル・グラファイトの2色が展開されている。

パープルとは言っても淡い色合いで印象は爽やか。
ガラス製の背面はマットな処理が施されているのでサラサラかつ滑らかであり、見た目はもちろん触ってみても特に安っぽさは感じない。光沢のある仕上がりだったZ Flip3と比較しても、やや洗練された雰囲気を感じられる。
カバーディスプレイのあるエリアと自然な形でツートンカラーのデザインを構成しているので、特別な装飾はなくても十分にスタイリッシュだ。

画面を折り曲げた際に現れるヒンジや側面のフレームは、適度な光沢がある金属製で質感高い仕上がり。
指紋は付きやすいものの、露出の少ないパーツのためほとんど気にならない。画面を曲げた際にニョキっと顔を出すヒンジにはロゴがプリントではなく彫られており、所有欲を満たしてくれる。
このヒンジもGalaxy Z Flip3と比べると小型化されており、改善されたポイントのひとつ。また、逆方向に軽く力を加えてみても意外と平気そうだったので、見た目以上に耐久性はありそうだ。

一応、背面のデュアルカメラは出っ張っているので、完全にディスプレイを開いた状態でデスクに置き、画面の右上周辺を指で押すとガタつきがある。
Galaxy Z Flip4の場合は物理的に画面上部を”起こせる”ので、あまり気にする必要はないというのが個人的な見解だ。
指紋センサーの位置

各種ボタンや充電ポートの位置などは、ほかのGalaxyスマホと共通。
気になったのは、右側面に搭載された電源ボタンの位置だ。中央から画面を折り曲げる都合だと思うが、やや高めの位置に電源ボタンが配置されているので左手の人差し指が微妙に届かずちょっとむずがゆい。
Galaxy Z Flip4の電源ボタンは指紋センサーも兼ねているため、もう少しだけ位置を下げるかいっそのこと左側面に付いていた方が自然な形でロック解除ができそうだと感じた。
ユニークなケースが豊富

縦型の折りたたみというほかにはない個性をもつGalaxy Z Flip4は、アクセサリーも非常にユニークだ。
スマホアクセサリーの定番であるケースは、Galaxy Z Flip4にもメーカー純正・サードパーティ問わず多数用意されている。ただ本体を保護するだけではなく、ケース自体にリングやストラップが組み込まれた実用的かつファッショナブルなモデルが多い点が特徴だ。
Galaxy Z Flip4用ケースのおすすめについては、以下の記事で詳しく紹介している。
ディスプレイ:段差や隙間はやっぱり気になる

Galaxy Z Flip4の有機ELディスプレイは、6.7インチの2640 x 1080ピクセル。サイズや解像度などは先代のGalaxy Z Flip3と同じ仕様だ。もちろん、最大120Hzの可変リフレッシュレートもサポートしている。
ディスプレイサイズ | 6.7インチ |
---|---|
解像度 | 2640 x 1080ピクセル(アスペクト比22:9) |
ディスプレイの表示自体は、Galaxyらしい発色のよさも感じられて非常に美しい。明るい屋外でも視認性は良好だ。
最大の特徴は、名称にある「Flip」の由来でもある縦方向に折りたためるギミック。時代的にそろそろ通じにくくなってきた例えかもしれないが、いわゆるガラケーを彷彿させるスタイルだ。

折りたたむ都合上、ベゼル部分はディスプレイよりもわずかに盛り上がっているので、エッジスクリーンを搭載したSシリーズやNoteシリーズと比較すると没入感は低め。
その分、エッジに触れることによる誤操作の心配はない。

ディスプレイの質感は一般的なスマートフォンと変わらず、折りたたみだからといって指先から柔らかさが伝わってくるようなことはない。ただし、表面のフィルムには爪痕が残る程度のわずかな弾力があるので扱いには注意が必要だ。
また、画面中央に真横に走る折りたたみ特有の段差は気になる。画面の折り目問題は、折りたたみスマホのパイオニアでありながらサムスンは他社に後れを取っている印象。
指で触れて違和感があるのはもちろん、画面を見るだけでもハッキリと歪んでいるとわかるので、さすがに「気になりません」とは言えない。
軽くフォローしておくと、真正面から見た場合やホワイト系の画面を見た場合は比較的折り目による歪みが目立ちにくいが、ダークモードが当たり前の今は気になることの方が多いはずだ。
この画面の折り目問題については、来年に出るであろうGalaxy Z Flip5でのさらなる改善に期待したい。

完全に折りたたんだGalaxy Z Flip4を真横から見た様子がこちら。サムスンは本機を折りたたみスマホと呼んでいるが、実際には楔形に隙間が空いており厳密に表現すると折り曲がりスマホの方がしっくりくる構造だ。
この隙間に何かが挟まってしまう、ということはないとは思うが、Galaxy Z Flip4をポケット・ポーチなどに収納する場合、カードや鍵の挟み込みには注意しておきたい。
また、サムスン公式のGalaxy折りたたみ式の端末を使用する際の注意事項には、画面の隙間に指を入れて開くのも控えるようにと注意喚起されていた。
初期フィルムの質がイマイチ

Galaxy Z Flip4の画面には、あらかじめ保護フィルムが貼り付けられている。
画面の端ギリギリまで覆われている点は嬉しい一方、ペタペタとした手触りのため滑りがイマイチで指紋やホコリが付きやすいと感じた。
Galaxy Z FoldやZ Flipの初期フィルムは剥がすとサポート対象外になってしまう可能性があるので、基本的にはユーザー自身による交換はできない。
筆者の場合、海外版なので保証はあってないようなもの。いくつかの製品を検証したうえでおすすめのGalaxy Z Flip4用保護フィルムをまとめてみたので、以下の記事も合わせて読んでみてほしい。
カバーディスプレイ

背面のカバーディスプレイの存在は、折りたたみスマホであるGalaxy Z Flip4ならではのもの。サイズは1.9インチで、解像度は260 x 512ピクセルだ。
カレンダーやタスク、アラームなどを確認できるほか、画面を開かなくてもカバーディスプレイから電話をかけたり、定型文限定でテキストメッセージに返信したりなど、さまざまな動作を行える。
詳しくは後述するが、カメラのプレビューも表示できるので、アウトカメラを利用した自撮りも可能だ。
逆に言うと使い道はそれくらいで、何かコンテンツを表示したり文字を入力したりなどはもちろん、能動的な使い方はほとんどできない。モトローラの「razr」シリーズくらい大きなディスプレイが搭載されていればもう少し活用の道もあったと思うので、個人的には今後のカバーディスプレイ大型化に期待したいところだ。
※追記(2022/10/31)

これまでも、CoverScreen OSというアプリを利用することでGalaxy Z Flip4 / Flip3のカバーディスプレイでアプリを起動することはできた。
しかし、現在はGood LockモジュールのひとつであるMultiStarの最新版にて、任意のアプリをGalaxy Z Flip4 / Flip3のカバーディスプレイで動作させる機能が提供されている。
参考Galaxy専用「MultiStar」の設定方法と使い方。画面分割・ポップアップ表示をさらに快適に
これで、サムスン純正の機能としてカバーディスプレイの活用法が広がった。
文字入力ができないという欠点はあるが、動画を流し見したりTwitterをチェックしたりといった程度の使い方であれば問題なく利用可能。
サードパーティアプリに頼らずアプリが起動できるようになった以上、Galaxy Z Flip5以降でのカバーディスプレイ大型化により一層期待が高まる。
※追記(2022/12/13)

Galaxy Z Flip4のカバーディスプレイに、楽天Payのバーコード / QRコードを表示できるようになった。
利用手順の解説や詳細は以下の記事から。
参考Galaxy Z Flip4のカバーディスプレイで楽天Payを利用する方法を解説
ベンチマークスコア
Galaxy Z Flip4で、主要なベンチマークテストを一通り試してみたので結果を共有する。
Antutuのほか、Geekbench 5と3D Markでもベンチマークを計測してみた。3D Markでは長時間GPUに負荷をかけた際の性能を計測できるWild Life Stress Testも試してみたので、Galaxy Z Flip4で負荷の大きいゲームをプレイしたいと考えている方は参考にしてみてほしい。
Antutu

総合スコア | CPU | GPU | MEM | UX |
---|---|---|---|---|
861914 | 222053 | 346804 | 142047 | 107722151010 |
Geekbench 5

シングルコア | マルチコア |
---|---|
1294 | 3954 |
3D Mark(Wild Life)

スコア | 平均FPS |
---|---|
Maxed Out | Maxed Out |
通常のWild LifeではMaxed Outと表示されてしまい、Wild Life Extremeを推奨されたのでWild Life Extremeにて再計測してみた。

スコア | 平均FPS |
---|---|
2793 | 16.70 |
3D Mark(Wild Life Stress Test)

最高スコア | 最低スコア | バッテリー消費 | 温度上昇 |
---|---|---|---|
10429 | 4192 | 82%⇒72% | 28℃⇒41℃ |
念のため、Wild Life同様Wild Life Extreme Stress Testでも計測してみた結果が以下の通り。

最高スコア | 最低スコア | バッテリー消費 | 温度上昇 |
---|---|---|---|
2798 | 1113 | 71%⇒61% | 29℃⇒41℃ |
定番ゲームでパフォーマンスを検証

Galaxy Z Flip4 は、プロセッサーにSnapdragon 8+ Gen 1を採用している。
Androidに採用されるプロセッサーのなかでは、現状トップクラスと言える性能を誇る。メモリは8GBとハイエンドモデルと比べるとやや物足りないが、実際に使ってみた感触としてはパフォーマンス面で不満に感じるシーンはほとんどない。
プロセッサー | Snapdragon 8+ Gen 1 |
---|---|
メモリ | 8GB |
ストレージ | 128GB(microSDカード非対応) |
以下では、スペックがある程度要求されそうな知名度のあるゲームをいくつか試してみた結果を掲載する。
コールオブデューティーやPUBGモバイルなどのFPS

PUBGモバイルやコールオブデューティーといったバトロワ・FPS系のゲームを試してみたところ、全く不満なくプレイできた。
画像のPUBGモバイルでは、デフォルトの設定がクオリティ「HDR」・フレーム設定「高」の状態。カクつきや乱れ、遅延などなくスムーズに楽しめる。
長時間プレイしていると背面のヒンジよりやや上あたりがやや熱を帯びてくるが、危険を感じたり触れなくなったりするほどではない。
ポケモンGo

続いては位置ゲーの定番ポケモンGo。まず、GPSの精度に関しては全く問題なく非常に正確。電車や車などで素早く移動しても、ストレスのない程度にはしっかりと追従してくる。
グラフィックも非常に滑らかで、1画面内に大量にポケモンが出現してもある程度の数まで動作に余裕が感じられた。Galaxy Z Flip4で「快適に遊べる」と言っていいレベルだ。
原神

パフォーマンスを要求されるイメージのある原神も、Galaxy Z Flip4であればそれなりに快適にプレイできる。
デフォルトの設定をチェックしてみると、フレームレートが30fps、画質は中だった。この状態であれば動きにカクつきやぎこちなさは見られず、スムーズにプレイできる。
ただし、プレイして数分が経過すると背面が熱を持つので注意。危険なほどではないが、今回検証した使い方のなかでは最も発熱の度合いが高かった。
遊戯王マスターデュエル

最後は遊戯王マスターデュエル。
カードゲームながらモンスターの召喚時やバトル時には派手なエフェクトがあるため、意外とスペックが要求される印象。Galaxy Z Flip4でプレイしてみたところ、カードのドローや召喚時、攻撃時のアニメーションなど、どのシーンも滑らかに描画されていた。
カメラ性能:折りたためば三脚いらず?

Galaxy Z Flip4 には、広角+超広角のデュアルカメラが搭載されている。
広角カメラも超広角カメラも無難に使えるものの、999ドルというSシリーズ同等の価格のスマホとしては、やはり望遠カメラが恋しくなってしまったのも本音。
また、カバーディスプレイのおかげで自撮りがしやすく、コンパクトなサイズも相まってVLOGを撮影したい方におすすめしやすいとも感じた。
画素数 | 絞り値 | |
---|---|---|
広角カメラ(メインカメラ) | 1200万画素 | F1.8 |
超広角カメラ | 1200万画素 | F2.2 |
以下では、Galaxy Z Flip4の作例を掲載する。届いたばかりでまだまだ数が少ないので、今後も作例に使えそうな写真が撮れるたびに定期的に追加していく予定だ。
メインカメラで撮影


シフォンケーキとアイスのセットを撮影。1枚目は奥のシフォンケーキに、2枚目は手前のアイスにピントを寄せている。
店内の照明も大きく関係しているが、全体的にGalaxyらしいあたたかい色味に仕上がっている。1枚目の写真は隣の窓から日光が差し込んでいたが、ホイップクリームがギリギリ白飛びせずに耐えているのが印象的だ。

Galaxy Buds2 Proのレビューに使用するために撮影した1枚がこちら。
先程のケーキセットの写真からもわかるように、F1.8の明るいレンズのおかげでポートレートモードに頼らずともかなり自然な背景ぼけを楽しめるカメラだ。
ポートレート

先程のケーキセットのうち、グラスに焦点を持ってきてポートレートモードで撮影してみた。広角カメラのナチュラルな背景ぼけよりも、柔らかくマイルドな背景ぼけを生成できるようだ。
また、このぼけ具合ではややわかりにくいもののポートレートモードの天敵であるストロー部分もかなり丁寧に切り抜かれており、背景に溶け込まず被写体の一部として残すことができた。
超広角カメラ

広い風景を広いまま、大きい被写体を大きいまま写せる超広角カメラ。東京駅前のビル群と青空を迫力一杯に撮影できた。
超広角カメラに限った傾向ではないが、空の青色は目で見た色というよりはGalaxyが見せたい色に近く、個人的には鮮やかで気に入っているものの、見たままの色を求める方にとってはちょっとくどいと思われるかもしれない。
また、超広角カメラの特性上、周辺はかなり流れやすいので注意。絞り込んで解消という手段が取れないので、これも味だと割り切るのがよさそうだ。
夜景

夜景の撮影も試してみた。特にナイトモードなどを適用しなくても、ある程度の光量を確保できる環境であれば気になるほどのノイズも発生せず、手持ちで十分綺麗に撮影できる。

超広角カメラで撮影した夜景がこちら。ナイトモードは適用していない。

ナイトモードをで撮影した夜景はこちら。Galaxy Z Flip4の折りたためるという特性を活かせば、三脚を使わなくても安定してナイトモードで撮影できる。
ズーム:3倍でいいから望遠が欲しい
Galaxy Z Flip4には、望遠カメラは搭載されていない。デジタルズームは10倍まで利用できるので、1・2・5・10倍それぞれの写真を比較してみよう。




10倍までズームするとさすがにディティールはほとんど失われてしまう。SNSに投稿するくらいであれば、2倍までは問題なく使えそうだ。
5倍はお世辞にも綺麗とは言えないが、メモ用・記録用としてはありかもしれない。
動画で超広角カメラが選べない
30fpsであれば動画でも超広角カメラを選択できました。以下の内容は60fpsの場合となります。
個人的に残念だった仕様が、超広角カメラを動画撮影時に選択できないこと。
写真では「0.5倍」を選択することでカメラを超広角に切り替えられるのに対して、動画撮影時には「0.5倍」の選択肢が表示されず1~10倍までしか選択できない。
一応、画角内の人物の移動や画面の中への出入りを検知しズームを自動的にコントロールする「自動フレーミング」機能を有効にすると超広角カメラに切り替わるが、特別なモードを適用しない状態では超広角カメラを動画撮影に利用することはできないようだ。
電池持ち:気を遣わずに過ごせるレベル

Galaxy Z Flip4の最も改善されたポイント、進化したポイントは恐らく電池持ちだろう。
Galaxy Z Flip4のバッテリー容量は、Galaxy Z Flip3の3300mAhから400mAhアップの3700mAh。実際に数日使ってみたところ、朝100%の状態で外出し夕方18時頃にバッテリー残量をチェックしてみると、約50~60%程度残っていることが多かった。
短時間の通話やSNS、LINEやメールなどメッセージのチェック程度の使い方であればバッテリーの持ちはかなりよい。
一方、動画を見たりゲームをプレイしたり、頻繁にカメラを使用したり隙間時間にストリーミングで音楽を聴いたりなど、ある程度負荷のある作業をすると夕方でもバッテリーが20%を切ってしまうシーンがある。
基本の消費電力はかなり抑えられているが、使い始めると途端にモリモリとバッテリーを食っていく、そんなイメージがピッタリだ。
ライトモードで電池長持ち

Galaxy Z Flip4を使用していてどうしてもバッテリー持ちが気になる場合は、パフォーマンスプロファイルの変更がおすすめだ。
パフォーマンスプロファイルには標準とライトの2種類が用意されており、ライトに設定するとバッテリーの消耗やプロセッサーの発熱を抑制してくれる。
パフォーマンス系の設定に対応したスマートフォンは多いが、ブーストするのではなく抑制するタイプはやや珍しい。Galaxy Z Flip3のバッテリー持ちの悪さは際立っていたので、その対応という側面があるのかもしれない。
ちなみに、パフォーマンスプロファイルの設定はゲームには適用されない。「ゲームをプレイする度に設定を変えるのは面倒」という方でも使いやすい点が魅力だ。
念願の25W急速充電対応

Galaxy Z Flip4は、有線の場合最大25Wの急速充電に対応している。
約30分で最大50%まで充電できるとのことなので、実際に0%の状態から満充電にかかる時間を検証してみたところ、約1時間30分でフル充電できた。
経過時間 | バッテリー残量 |
---|---|
0時間 | 0% |
1時間30分 | 100% |
なお、ワイヤレス充電にも対応しているほか、Galaxy BudsやGalaxy WatchのようなQi対応のデバイスに給電できるワイヤレスバッテリー共有にも対応している。
結局折りたたみって便利なの?活用法は?

ここまでは、Galaxy Z Flip4の一般的なスマートフォンとしての側面についてレビューしてきた。
しかし、Galaxy Z Flip4の最大の特徴は折りたためること。では結局のところ、スマホを折りたためると何がどう便利なのだろうか?
とにかくコンパクト
まず真っ先に感じたメリットは、とにかく小さいこと。通常のスマホの半分のサイズで、ハイスペックなスマホを持ち歩けることはシンプルだが便利だ。

最近のスマホは大型化してきており、ズボンのポケットに入れると座ったときに窮屈に感じやすい。また、筆者はよく胸ポケットにスマホを入れており、車の乗り降りで体を傾けたときに胸ポケットから落下させてしまった経験もある。
長さが半分になるGalaxy Z Flip4であれば、こういった「大きさ」に起因するストレスを軽減できる。人によっては、持ち歩くポーチやカバンのサイズも小型化できるかもしれない。
スタンドなしでカメラを固定

サイズではなく、折り曲げた際に自立する構造を活かすのも面白い。
Galaxy Z Flip4を約90°前後の角度で折り曲げれば、三脚やスタンドを使わなくても手持ちせずに写真や動画を撮影可能。折り曲げた状態で横に寝かせれば、ザックリと高さや画角の調節もできる。
折りたたみスマホだからこそできる唯一無二のスタイルだろう。

夜景の作例で紹介したような手持ちだとブレやすいシーンでの撮影補助はもちろん、本来であれば三脚やスタンドが必要な自分を被写体とした第三者視点からの撮影も、Galaxy Z Flip4ならラクラクこなせてしまう。

もちろん、カバーディスプレイを活用した自撮りもGalaxy Z Flip4ならではの特権だ。
手で握る面積は一般的なスマートフォンの半分なので非常に取り回しやすく、フロントカメラよりも高性能なリアカメラで撮影できる。
Galaxy Z Flip4でVLOGを撮影するスタイルは、Canonからかつて発売されていた自撮り特化のビデオカメラ「iVIS mini」シリーズにも似ており、VLOG撮影には打って付けだ。
限定的なフレックスモード

Galaxy Z Flip4には、画面を折り曲げた際に表示しているアプリのUIを折りたたみに最適化するフレックスモードという機能が搭載されている。
しかし、フレックスモードに対応しているのはカメラやカレンダーなどの純正アプリのほか、YouTubeやGoogle meetのような一部のGoogle製アプリなど数が限られているのが現状。
「フレックスモードがあるから使いやすい!」と言えるほど普及しておらず、「対応していればラッキー」程度の機能だ。

一応、フレックスモードパネルと呼ばれる画面を折り曲げた際に画面上部のみにアプリを表示する機能も搭載されており、こちらは全てのアプリで有効・無効を選択できる。
やっていることは画面分割と同じであり、下の画面には通知センターの開閉や輝度、音量を調節するボタンを搭載。
また、タッチパッドを表示して上画面にカーソルを出現させ、ノートパソコンのようにクリックや2本指スクロールで操作できるようにする機能も利用できる。
機能自体は非常に面白いのだが、便利に活用できるシーンが限られているのも事実。折りたたみ画面と各アプリの連携は、ポテンシャルを秘めているものの現状ではまだまだ活かしきれていない部分が大きいので今後に期待したいポイントだ。
Galaxy Z Flip4をお得に購入する方法

以上、Galaxy Z Flip4のレビューをお届けした。
Galaxy Z Flip4は、ドコモ・au・楽天モバイルの3つのキャリアで取り扱われている。各キャリアでの価格は以下の通り。
キャリア | 価格 | 端末購入プログラム適用価格 |
---|---|---|
ドコモ | 159,500円 | 92,180円 |
au | 159,870円 | 93,150円 |
楽天モバイル | 139,800円 | ナシ |
端末購入プログラムとは、ドコモの「いつでもカエドキプログラム」、auの「スマホトクするプログラム」のこと。一定期間後に端末をキャリアに返却することを条件に、割安でスマホを購入できる仕組み。
端末購入から一定期間経過後に返却できるようになり、返却後の分割残価の支払いが免除される。また、返却せずに全額を支払うという選択も可能。
メリットは単純に割安でGalaxy Z Flip4を利用できること。デメリットは端末が手元に残らないこと、返却前提なので傷を付けられず気を遣う必要があることなど。
一目見てわかるように、楽天モバイルのみドコモやauと比較して価格が約2万円程度安い。端末を自分の手元に残したうえでできるだけ安くGalaxy Z Flip4を購入したいのであれば、楽天モバイルが一番おすすめだ。
また、回線契約をせずGalaxy Z Flip4の本体のみを購入したい方にも楽天はおすすめ。ドコモでもauでも端末のみの購入は可能だが、楽天モバイルの場合は使い慣れた楽天市場で購入できる。
ややこしい手続きや不慣れなサイトを使う必要はなく、楽天ポイントを貯めている場合は購入に充てることも購入で貯めることも可能だ。
懸念点を上げるとすれば、過去に楽天モバイルで取り扱っていたGalaxyはドコモやauと比較してソフトウェアアップデートに時間がかかる場合が多かったこと。
しかし、国内のGalaxyスマホは4世代までのOSアップグレードと5年間のセキュリティアップデートが保証されている。タイミングが多少遅くても、楽天版のみアップデートが来ないという事態にはならないので安心して利用できる。
関連Galaxy Z Flip4が実質87,000円に。楽天モバイルで大幅値下げ
Galaxy Z Flip4のスペック
OS | Android 12(One UI 4.1.1) |
---|---|
ディスプレイ | 6.7インチInfinity Flex Display (2640 x 1080, 22:9) |
プロセッサ | Snapdragon 8+ Gen 1 |
メモリ / ストレージ | 8GB / 128 / 256 / 512GB |
背面カメラ | メイン:12MP f/1.8 OIS 超広角:12MP f/2.2 |
インカメラ | 10MP f/2.4 |
バッテリー | 3700mAh |
急速充電 | 有線:最大25W ワイヤレス(Qi)対応 |
防水防塵 | IPX8 |
サイズ / 重量 | 71.9 x 84.9 x 17.1mm(折りたたみ時) / 71.9 x 165.2 x 6.9mm(展開時) / 208g |
コメント
30FPSなら超広角でも動画撮れました。
ご指摘ありがとうございます。
確認不足でした。
記事内にもその旨追記させていただきました。