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【レビュー】「机に置くだけで充電」を実現したdeskHack。これからの充電スタイルを変える可能性を感じるが音やサイズなど課題もアリ

2.5

以前クラウドファンディングサイトMakuakeにて出資を募っていることを紹介した、デスク裏に取り付けることでスマートフォンなどのQi対応デバイスを「机に置くだけでワイヤレス充電」できるようにする「deskHack」が私の元にも到着しましたのでレビューしていきます。

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deskHackとは?

そもそもdeskHackとは何なのか?

deskHackとは、いつも使っているデスクの上にスマートフォンを置くだけで充電をできるようにする、というコンセプトで開発されたワイヤレス充電器。金属以外の材質であるデスクの裏にワイヤレス充電器を設置することでデスクを貫通してその上のスマートフォンまでQi電磁波を飛ばしてしまう、いたってシンプルな仕組みです。

ある程度厚みのあるデスクに電磁波を貫通させると聞くと、発熱の危険や電力効率などに不安を感じるかもしれませんが、株式会社CIOはこの点について以下のように解答しています。

Q:32mmの距離に対応しているって、そんな事有り得るのか。常にフルパワーで発し続けている脳筋製品か?電力効率が物凄く悪いのでは?

A:deskHackは32mm全てをカバーしているわけではなく、12-32mmのみに焦点をあて、Qi電磁波を飛ばしております。その為、通常のQi充電器とは別物としてお考えいただければと思います。
あくまで机に設置する事を目的とし開発された製品となります。例えば間に障害物(例えばコースター)があったとしても金属でない限り、32mm内であれば貫通して充電可能です。

活動レポートより引用

実際、デスク裏に設置する前のdeskHackに直接スマートフォンを乗せてみましたが一切反応はありませんでした。そこから徐々にスマートフォンを浮かせていくと充電が開始されるポイントがありましたので、離れた位置に焦点を当てて電磁波を飛ばしているという仕組みはすぐに確認できると思います。

開封。設置作業はやや面倒

deskHackの箱

deskHackの箱を開けたところ

まずはdeskHackの設置手順から紹介します。机の裏に設置する充電器という特殊なデバイスであるため、その手順はハッキリ言って面倒です。付属品一覧

deskHack本体の他に大量の付属品が入っていますが、DCアダプタと左下マグネットシート以外は全て設置段階で必要になるもの。位置決めに失敗すると何もないデスク上で充電できるポイントを手探りすることになるので面倒でも手順通りに設置します。取付用シートをデスクに設置

まずは付属の取り付け用シート(表)を裏面の角に貼り付け済みの両面テープでデスク上に設置。中央の円を切り取り線に沿って切り離し、付属の強力なマグネットを置きます。このマグネットの位置がおおよその充電ポイントになります。最後にシート取り外す前、もう一回り大きく中央を切り抜き目印シールを貼るのを忘れずに。デスク裏にも取付シートを設置

続いてデスクを挟むようにもう1つのマグネットをデスク裏に設置。マグネットは強力ですが、さすがにデスクを挟むとかなり磁力が弱まり少しの振動で落下してくるので根気が必要になるかもしれません。

マグネットに合わせて中央を切り抜いた取付用シート(裏)を設置します。このシートを設置すれば2つのマグネットは用済みとなります。取付用シートを切り取る

後は取付用シート(裏)の白い部分を切り取り線に沿って枠を残し切り離します。これでdeskhackを取り付ける位置が決まりました。この枠に沿ってdeskhackを貼り付ければ設置完了となります。

ちなみに今回私がdeskhackの取り付けに選んだデスクはニトリの組み合わせフリーデスク「プレフェ」の118cm(この後メインのPCデスクにしている140cmのL型天板へと移行)。厚みは約3cmでしたので、deskhackの有効範囲にギリギリ収まっていることになります。

充電開始まで多少のラグあり。急速充電に対応

充電目印シール

目印シートは必須

設置が完了すればあとはQi対応デバイスを置いて充電するのみ。充電ポイントに置けば確かに急速ワイヤレス充電が開始され、ちょっとした感動を味わうことができます。

しかしそんな感動も束の間、普通のワイヤレス充電器に慣れているとどうしても気になってくるポイントが目につき始めます。

充電位置とラグ

まず1つ目は充電位置がかなりシビアであること。スタンド型のワイヤレス充電器などは位置がほぼ固定されるため位置を気にする必要はありませんが、本機の場合は置き方が自由であることに加え充電コイルが1つであることもあり少し位置がずれるだけですぐに充電が停止してしまいます。

また、それに付随した影響なのか端末を置いてから充電が開始されるまでに通常のワイヤレス充電器にはない数秒のラグが発生します。このラグがあるために「端末を置く位置間違ったかな?」と微調整をしたくなり、結果的にどこが正解なのか不安になっていきます。

充電位置もラグもdeskHackの特性だと理解して慣れてしまえば扱いに問題はないのですが、初めての充電形式のためにどうしても戸惑うことが多いです。

音が気になる

もう1点気になるのが冷却ファンの音。deskHackの裏面の冷却ファン

裏面を見るとわかるように、deskHackにはワイヤレス充電器にしては大掛かりな冷却システムが搭載されています。当然その分冷却の際に発せられる音も大きく、Zenbook 3の冷却ファンといい勝負でした。机の裏に設置されているにも関わらずハッキリ言ってかなり気になるレベルにうるさいです。

私は当初ベッドサイドテーブルにdeskHackを設置して利用することを考えていたのですが、この音の大きさを聞いていしまうと寝室での利用には向かないと言わざるを得ません。

充電自体は普通にできますしiPhoneでもAndroidでも対応端末であれば急速充電も可能なため、デスクを広く使える本機は便利であることに間違いはありません。しかし上記のように課題に感じる点も多く、実にクラウドファンディングらしい尖ったデバイスだと思います

まとめ

何もないデスク上にポンっとスマートフォンを置く。普段から意識せずに行っているこの動作だけでスマートフォンを充電できるdeskHackは「ワイヤレス充電」というワードから連想される未来を先取りしたような充電スタイルを提供してくれました。

しかし冷却ファンの音やシビアな充電位置、取り付けの手間、1コイルの充電器にしては大きすぎる本体など粗削りに感じられるポイントも多く、正直なところ実用化はされたもののまだコンセプトデバイスの域から抜け切れていないと感じたのも事実。

今のところ私が知る限りでは離れた距離にQi電磁波を飛ばすことができるワイヤレス充電器はdeskHackのみで、本機は何もないデスクで「置くだけ充電」を実現している唯一の商品のはず。deskHackが提示した未来的な充電スタイルは非常に面白く、これが普及すればスマートフォンの充電という誰もが持つルーティンに大きなブレイクスルーを起こせる可能性を秘めていると思います。それだけにこれ1回のみで終わることなく、今後もブラッシュアップを重ねてより便利になったdeskHackを見てみたいものです。