7月13日、ファーウェイ・ジャパンはオンラインで新製品発表会を開催し、複数の新製品を日本向けに発売することを発表した。
同発表会後、メディア向けに製品体験会も実施され、各新製品の実機を試すことができた。本記事では、注目の新製品のなかからHarmony OS搭載のタブレット「HUAWEI MatePad 11」のハンズオンをピックアップし、体験レポートをお伝えしよう。
HUAWEI MatePad 11を試す。日本初のHarmony OS!
MatePad 11は、約10.95インチのディスプレイを搭載したタブレット。画面が大きいことに加え上下左右のベゼルも細めに設計されているため、画面が広々と使える印象を受ける。解像度も2560×1600と高く、きめ細やかな表示が可能だ。
また、最大120Hzのリフレッシュレートに対応している点も見逃せない。設定から60Hzと120Hzの切り替えができるほか、バッテリーの消費を考慮しながら自動で最適なリフレッシュレートに調節する「ダイナミックモード」も用意されていた。
搭載されているOSは、ファーウェイ独自のHarmony OS。日本市場に投入されるデバイスとしては、MatePad 11が初めてのHarmony OS搭載機となる。
独自OSと聞くと気になるのがアプリの互換性だが、アプリは基本的にファーウェイが展開するアプリマーケットである「AppGallery」からインストールする。ただし、APKファイルのインストールも可能なので、アップデートなど管理の手間はかかるものの従来のAndroidアプリとも互換性は保たれている形だ。
Harmony OSでは、画像のように最大4つまでアプリを別窓で起動し表示できる。実際に4つ起動して便利かどうかは使い方次第だと思うが、MatePad 11のパフォーマンスや高解像度のディスプレイを活かせるという点では、非常に噛み合っている機能だ。
また、ファーウェイのスマートフォンと連携させればMatePad 11上にスマートフォンの画面を表示できるため、最大5画面を表示できる。
上記画像のようにキーボードにファーウェイスマートフォンをかざすだけで連携が可能。スマートフォンの画像をMatePad 11に投影するだけではなく、ドラッグ&ドロップによるファイルの受け渡しや、フルスクリーン表示にも対応している。
スマートフォンだけではなく、ノートPCのMateBookシリーズとも連携可能。ミラーリングやファイルの受け渡しのほか、MatePad 11をMateBookのサブディスプレイとしても使用できる。残念ながら会場では混線のためかファイルの受け渡しに大きなラグが発生していたが、実使用ではもう少しスムーズな操作ができると期待したい。
MatePad 11の画面でMateBook側の操作もできるので、液タブのような使い方も可能。あくまでもMateBook側の画面をMatePad 11に表示しているだけでありアプリの制限もないので、さまざまな使い方に応用できそうだ。
「液タブのように」と述べたが、当然スタイラスペンにも対応している。新型の「M-Pencil (第2世代)」は、ペン先を透明にしたことでタッチポイントの視認性が向上。4096段階の筆圧感知により、繊細な表現を可能だ。
ボタン等は搭載されていないが、一部分にセンサーが内蔵されており、指先のダブルタップでペン ⇒ 消しゴムの切り替えが可能だった。検出精度も高く、慣れれば効率的な作業ができそうだ。
メモやイラストはもちろん、一部のアプリでは入力窓に直接文字を書き込むと認識されるといった機能にも対応していた。文字の認識は日本語にも対応しており、精度も悪くなさそうだ。
カバーを兼用するキーボード、「HUAWEI Smart Magnetic Keyboard」は2段階の角度調節に対応していた。
「HUAWEI MatePad 11」は、7月23日より発売される予定。価格は税込54,780円。MatePad 11用の「M-Pencil (第2世代)」と「HUAWEI Smart Magnetic Keyboard」も、同じく7月23日に発売される。
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