Galaxy Watch3が登場してから間もなく1年。既に次期モデルであるGalaxy Watch4やGalaxy Watch Active4に関するリークや噂がチラホラ出始めている。
そこで本記事では、現時点で判明している、またはリークされているGalaxy Watch4に関する情報をまとめておく。サムスンによる公式アナウンスや海外メディアによる報道、実績のあるリーカーによる情報を中心に、バラバラと散らかりがちなリーク情報を1ページにギュッとまとめるので、参考にしてみてほしい。
今後もどんどん情報が更新されていくことが予想されるが、新しい情報は随時新規記事として公開しながら、本記事にも追記していく。
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▶Galaxy Watch4 Classic レビュー。完成された操作性とGoogle Play対応を両立した最強のスマートウォッチ
OSは「Wear OS 3.0」と「One UI Watch」
まずはGalaxy Watch4に搭載されるOSについて。
既にご存じの方も多いかと思うが、Galaxy Watch4には長年親しんできたサムスン独自のTizen OSは搭載されないことが確定している。
Googleとサムスンはスマートウォッチ向けのOSを共同で開発し、従来のGoogle製OSにTizen OSを統合した「Wear OS 3.0」を発表。Galaxy Watch4には同OSが搭載される。
「Wear OS 3.0」の搭載により、パフォーマンスや電池持ちの向上が期待できる。
また、Googleが抱える巨大な開発者コミュニティがWear OS 3.0のアプリ開発やサポートを行えるようになるため、Galaxy Watchシリーズの弱点であったアプリの不足も大きく改善されると予想されている。
One UI Watchとは
Wear OS 3.0は、従来のWear OS同様にさまざまなスマートウォッチメーカーが自社のスマートウォッチのOSとして採用する。しかし、サムスンは次期Galaxy Watchに独自のカスタムOSとして「One UI Watch」を採用すると発表している。
Androidを搭載したGalaxyスマートフォンにOne UIが搭載されているように、Wear OS 3.0を搭載したGalaxy Watchには「One UI Watch」が搭載される、とイメージすればわかりやすい。
「One UI Watch」を搭載したとしてもベースはWear OS 3.0なので、Google Palyからさまざまなアプリをインストールできる点は変わらない。
Wear OSでは定番だったフィットネス系のアプリはもちろん、YouTube MusicやGoogle MapといったGoogleサービスも、サードパーティに頼らず利用可能だ。
回転ベゼルは搭載される?
ソフトウェアがTizen OSからWear OS 3.0に変わるということは、操作性にも少なからず影響があるはず。
特に、これまでGearシリーズやGalaxy Watchシリーズを愛用してきた方であれば、同シリーズのアイデンティティでもある回転ベゼルがGalaxy Watch4にも引き継がれるのかどうかが気になっているのではないだろうか。
上記はリークされた「Galaxy Watch4 Classic」のレンダリング画像。ディスプレイ周辺に、回転ベゼルらしきパーツが確認できる。従来モデル同様周囲にはギザギザの加工が施されており、内側にはタキメーター風のデザインも健在だ。
また、回転ベゼルが恐らく金属であるという点にも注目しておきたい。Gear SシリーズからGalaxy Watchに移行後、回転ベゼルを搭載していたモデルは初代Galaxy WatchとGalaxy Watch3だが、どちらもその素材はプラスチックだった。
Galaxy S3 Classicのような、金属製の回転ベゼルが好みだった方にとっては、「Galaxy Watch4 Classic」は待望のモデルとなるかもしれない。
参考回転ベゼルあり!Galaxy Watch4 Classicのレンダリング画像が初リーク
スペック
Galaxy Watch4 / Watch4 Classicに搭載される、メモリやストレージ、チップセットなどのスペックに関する情報もリークされている。
サイズ | 110×150×53mm(バンド幅:20mm) | バッテリー容量 | 361mAh |
---|---|---|---|
ディスプレイ | 1.36インチ(450×450、330PPI) | プロセッサー | ExynosW920 |
メモリ | 1.5GB | 防水 | 5ATM |
ストレージ | 16GB | OS | AndroidWear(One UI Watch3.5) |
Galaxy Watchシリーズは、初代からGalaxy Watch3までチップセットにExynos9110が採用されていたが、Galaxy Watch4シリーズでは初めてExynosW920が搭載される。
また、ストレージもGalaxy Watch3の2倍となる16GBを搭載。1.5GBのメモリ容量は変更なしだ。
Galaxy Watch4シリーズには、前述の通りWear OS 3.0が搭載され、従来よりもさらに多くのアプリに対応する。そのため、パフォーマンス・ストレージ容量のどちらにも余裕が必要なため、グレードアップが図られると考えられる。
電池持ちは7日間?
一部の海外メディアにて、Galaxy Watch4シリーズは最大で7日間の電池持ちに対応しているとのリーク情報が掲載されている。
これまでのGalaxy Watchシリーズの電池持ちは1~2.5日程度が限界であり、OSの刷新や新型プロセッサーの搭載などにより省エネ性能が向上したとしても、7日間はやや非現実的に思える。
もし7日間の電池持ちがあり得るとすれば、バッテリーセーバーモードのような、電池持ちに特化した機能を有効にする場合。もちろん、こういった機能のほとんどは通知やアクティビティトラッキング、アプリの使用などに制限が発生するため、常時有効にすることはあまり一般的な使い方とは言えない。
参考Galaxy Watch4は過去モデルの倍のストレージを搭載。プロセッサーも判明か
参考Galaxy Watch4 Classicの詳細なスペックシートがリーク。電池持ちは最大7日間との噂も
Activeシリーズ廃止の可能性
Galaxy Watchシリーズは、クラシカルなデザインの無印とスポーティーなActiveの2モデルが展開されてきた。しかし、現時点のリークが正しければ、Galaxy Watch4シリーズに「Galaxy Watch Acitve4」というモデルは恐らく存在しない。
Activeシリーズ廃止でActiveファンがっかり、ということにはならないので安心してほしい。どうやらGalaxy Watch4では、回転ベゼルを持たないモデルを「Galaxy Watch4」、そして前述の回転ベゼル搭載モデルを「Galaxy Watch4 Classic」とするようだ。
つまり、「Galaxy Watch4」がGalaxy Watch Acticve2の後継モデル、「Galaxy Watch4 Classic」がGalaxy Watch3の後継モデルのポジションとなる可能性が高い。
参考Galaxy Watch4の公式画像がリーク。回転ベゼルは確認できず、デザインはActive風に
体脂肪測定と血糖値測定
「Galaxy Watch4」シリーズに搭載されると噂されていた機能のひとつに、血糖値測定がある。
サムスンは2020年、ラマン分光法を用いた血糖値の測定技術をマサチューセッツ工科大学と共同で開発し、発表していた。その技術が「Galaxy Watch4」に応用され搭載されると見られていたが、最新のリークによると同機能の採用は見送られた可能性が高い。
参考Galaxy Watch4またはActive3は血糖値測定機能を搭載か。新型Galaxy Watchは3機種?
Galaxy Watch4. BIA sensor.
— Max Weinbach (@MaxWinebach) June 25, 2021
一方で、血糖値測定とは別にBIAセンサーが搭載されるのでは?との噂もある。仮に「Galaxy Watch4」にBIAセンサーが搭載された場合は、体脂肪測定が可能になるはずだ。
体組成測定機能の搭載がほぼ確定
Here’s a little Galaxy Watch 4 tease, thanks to our tipster! pic.twitter.com/7sMP41WU7b
— SamMobile (@SamMobiles) July 27, 2021
And the Galaxy Watch 4 Classic… pic.twitter.com/Hc4bC2Lhrj
— SamMobile (@SamMobiles) July 27, 2021
SamMobileが公開したGalaxy Watch4 / Watch4 Classicのプロモーション動画にて、「Body composition」の文字、つまり体組成計機能の搭載が確認できる。
「何をどこまで計測できるのか?」という点は依然不明だが、動画の内容から簡易的な体脂肪測定ができるのではないかと思われる。
実機の画像がリーク
Galaxy Watch4 Classicについてのみ、実機の画像もリークされた。
リークされたのはブラックとホワイトと思われるカラーバリエーションで、ブラックはベゼルまでブラック、ホワイトはベゼルのみシルバーというカラーリング。
また、質感やステッチの存在からどちらのカラーも革製のバンドを採用しているようだ。
参考Galaxy Watch4 Classicの実機画像がリーク。設定画面の一部も判明
発表日はいつ?
サムスンは、6月28日に開催されたMWC 2021のオンラインイベント内で、新型のGalaxy Watchを2021年の夏後半に発表するとアナウンスした。
具体的な日程や機種名こそ明かされていないものの、「Galaxy Watch4」が8~9月頃までに登場するのはほぼ間違いないはずだ。
また、以前リークされたGalaxy Z Flip3のレンダリングに注目すると、カバーディスプレイに「August 11」の日付が確認できる。もしこのレンダリング画像が公式のものであるならば、現地時間2021年8月11日にGalaxy Z Flip3や「Galaxy Watch4」を発表するUnpackedイベントが開催される可能性が高い。
参考Galaxy Unpackedが8月11日に開催か?Z Flip3のレンダリング画像から
Galaxy Watch4の価格と発売日がリーク
カナダのAmazonにGalaxy Watch4およびGalaxy Watch4 Classicが誤って掲載されてしまったことにより、両モデルのカナダにおける発売日と価格が判明してしまった。
発売日は全機種共通で2021年8月27日。前述の8月11日の発表日や、サムスンによる「2021年夏後半にリリース」という予告とも矛盾しない日程だ。
価格は以下の通り。個人的な予想よりはやや安かったが、日本モデルはもう少し高くなる可能性が十分にあるので注意が必要だ。
Galaxy Watch4(40mm) | Galaxy Watch4(44mm) | Galaxy Watch4 Classic(42mm) | Galaxy Watch4 Classic(46mm) | |
---|---|---|---|---|
価格 | 248.04ドル(約27,282円) | 277.64ドル(約30,537円) | 342.41ドル(約37,661円) | 371.35ドル(約40,844円) |
参考Galaxy Watch4 / Watch4 Classicの価格と発売日がリーク。カナダのAmazonが誤って掲載か
※追記
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