近年少しずつ勢いを取り戻しつつあるAndroidタブレット。なかでも、ファーウェイ(HUAWEI)は市場が下火になったときでも一貫して新モデルを投入し続けてきた稀有なメーカーだ。
結果として、2023年現在もファーウェイのタブレットは豊富なラインナップで展開されている。そこで生まれるのは、果たしてファーウェイの各タブレットの違いや特徴は?おすすめはどのモデル?といった疑問。
そこで本記事では、2023年現在発売されているファーウェイのタブレットMatePadシリーズ・MateBookシリーズのうち、主力級と思われるモデルを徹底比較する。全て実機に触れたうえで意見を述べているので、購入を検討している方、どのタブレットにしようか迷っている方はぜひ参考にしてみてほしい。
結論:おすすめのMatePadは?
「ややこしい話はいいからHUAWEIのおすすめのMatePadだけ教えて!」という方向けに、先に結論を述べておこう。
当サイトとしてはMatePad 11を最もおすすめしたい。
現在ファーウェイが力を入れているHarmonyOSの搭載、キーボードカバーや第2世代M-Pencilといったアクセサリーの充実、実用的なスペックと高すぎない価格など、全体的に非常にバランスのよいモデルと言える。
「仕事で使いたいからWindows搭載タブレットがいい」「もっと安いモデルが欲しい」といった要望があれば、ぜひ本記事を読み進めて自分に適したMatePad・MateBookを見つけてみてほしい。
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比較するMatePad・MateBook
本記事で比較していく主なタブレットは、
- MatePad Pro
- MatePad T10
- MatePad 11
- MateBooK E
- MatePad Paper
- MatePad(2022年モデル)
- MatePad T8(2022年モデル)
の7機種。
今後ファーウェイから新型のタブレットが発表・発売され、購入したりお借りしたりなど何らかの形で触れることができれば、本記事にも随時追加していく。
2023年現在の全ラインナップ
執筆時点(2023年1月)で、HUAWEIの公式サイトに掲載されているタブレットのラインナップを掲載しておく。
また、タブレットによってはファーウェイの公式ストア にて販売されていないモデルもあるので、公式ストアでの取り扱いの有無も参考にしていただければ幸いだ。
機種名 | 公式ストアでの取り扱い |
---|---|
HUAWEI MediaPad M5 lite | × |
HUAWEI MediaPad T3 10 | × |
HUAWEI MatePad T 10 | ◎ |
HUAWEI MatePad T 8 | × |
HUAWEI MatePad T 10s | ◎ |
HUAWEI MatePad New | ◎ |
HUAWEI MatePad 11 | ◎ |
HUAWEI MatePad Pro | ◎ |
HUAWEI MatePad Paper | ◎ |
HUAWEI MateBooK E | ◎ |
HUAWEI MatePad(2022年版) | ◎ |
HUAWEI MatePad T8(2022年版) | ◎ |
なお、公式ストアで取り扱いがなくてもAmazonや楽天等の公式ストアでは販売されている場合があるので、合わせてチェックしてみてほしい。
OSを比較:HarmonyOS or Windows 11 or EMUI
ファーウェイのタブレットを比較するうえで、避けては通れない話題がOSについて。
ファーウェイは現在多くのタブレットを展開しているが、モデルによって初期搭載されているOSが異なる。主要なモデルが採用しているOSをまとめた結果が以下の表だ。
機種名 | OS |
---|---|
HUAWEI MatePad Pro | EMUI 10.1.0 (Android 10ベース) |
HUAWEI MatePad T10 | EMUI 10.1 (Android 10ベース) |
HUAWEI MatePad 11 | HarmonyOS 2 |
HUAWEI MateBooK E | Windows 11 |
HUAWEI MatePad Paper | HarmonyOS 2 |
HUAWEI MatePad(2022年版) | HarmonyOS 2 |
HUAWEI MatePad T8(2022年版) | EMUI 10.1.0(Android 10ベース) |
多くの方がご存じだと思うが、ファーウェイは現在米国の制裁による影響でGMS(Google Mobile Services)を利用できない状態が続いている。
そのため、上記のタブレットを含め2019年5月以降に登場したファーウェイスマホ・タブレットでは、Google Playを利用できないので注意が必要だ。
ただし、EMUI・HarmonyOSのどちらを搭載していたとしても独自のアプリストアである「AppGallery」やapkファイルを管理する「Petal検索」、Amazonのアプリストアなどを利用して従来のAndroidアプリの一部を利用できる。
OSの選び方
OSを基準にタブレットを選びたい場合は、ファーウェイのタブレットで何をしたいのか?という用途を明確にするといいだろう。
例えば、ExcelやWordのようなOffice系のソフトを利用してビジネスに活用したいのであれば、それらのソフトをフル活用しやすいWindows搭載のタブレットがおすすめだ。
動画を見たり簡単なゲームをプレイしたりといった、スマートフォンの延長のような使い方をしたい場合は、EMUIやHarmonyOSを搭載したモデルが適している。
EMUIとHarmonyOSの間には細かい違いがあるものの、HarmonyOSが実質のAndroidベースであること、どちらもGoogle Playを利用できないことは同じなので、使用感に大きな差はない。
しかし、このままGMSを利用できない状態が続けば、ファーウェイは後発であるHarmonyOSをよりブラッシュアップさせていくつもりである点は気に掛けておいた方がいいだろう。
ディスプレイを比較:液晶 or 有機EL or 電子ペーパー
ディスプレイサイズも、ファーウェイのタブレットを比較し選ぶうえでは重要なポイントだ。
主なモデルの画面サイズと解像度、そしてパネルのタイプをまとめたのが以下の表。ほとんどのモデルが10インチ前後のディスプレイを搭載しており、アスペクト比16:10を採用していることがわかる。
機種名 | ディスプレイタイプ | サイズ | 解像度 |
---|---|---|---|
HUAWEI MatePad Pro | 液晶 | 約10.8インチ | 2560 x 1600 アスペクト比16:10 |
HUAWEI MatePad T10 | 液晶 | 約9.7インチ | 1280 × 800 アスペクト比16:10 |
HUAWEI MatePad 11 | 液晶 | 約10.95インチ | 2560 x 1600 アスペクト比16:10 |
HUAWEI MateBooK E | 有機EL | 約12.6インチ | 2560 x 1600 アスペクト比16:10 |
HUAWEI MatePad Paper | E Ink | 約10.3インチ | 1872 x 1404 アスペクト比4:3 |
HUAWEI MatePad(2022年版) | 液晶 | 約10.4インチ | 2000 × 1200 アスペクト比5:3 |
HUAWEI MatePad T8(2022年版) | 液晶 | 約8インチ | 1280 x 800 アスペクト比16:10 |
上記のタブレット全てに触れてみた筆者が一番画面がキレイだと感じたのは、やはり有機ELを採用し解像度も高いMateBook E。画面が明るい上にコントラストも高く鮮やかで、実機を借りる前段階、発表会の会場で既に画面の美しさに気が付いたほどだ。
一方、MatePad T10やMatePad T8(2022年版)のディスプレイは表示がやや粗くベゼルも太いので、最近のハイエンドスマートフォンに慣れているとクオリティの差を感じやすい。特に、アプリアイコンや細かい文字などを見ると解像度の差は一目瞭然だ。
ただし、比較対象のなかでもエントリーモデルではあるので、価格を考慮すると全くフェアではない点には注意。あえて比べてしまうと明らかな差を感じてしまう、というのが正直な感想だ。
一応、YouTubeやAmazonプライムビデオで動画を見たり、kindleで漫画を読んだりする分には全く問題ない。MatePad T8(2022)はモノクロ表示にする独自の「HUAWEI eBookモード」にも対応しており、読書は特に快適にできそうであることも付け加えておく。
E Ink(電子ペーパー)とは?
ファーウェイのタブレットのなかで唯一、HUAWEI MatePad PaperのみがE Ink(電子ペーパー)のディスプレイを採用している。
E Inkとは、電気泳動式電子インクや電子インクなどとも呼ばれており、米国のE Ink社が開発した技術。有名どころではAmazonのKindleシリーズにも搭載されており、バックライトを用いず目に優しい表現ができる。
一方、一般的な液晶や有機ELとは異なり、表示の切り替えにやや時間がかかる点も特徴。そのため、画像や文章のような静的なコンテンツの閲覧には適している一方、動画のような動きのあるコンテンツには向いていない。
パフォーマンスを比較
パフォーマンスの比較も、ファーウェイのタブレットを選ぶうえで忘れてはならない。
搭載されているプロセッサー・メモリとストレージ・バッテリー容量を表にまとめてみた。
機種名 | プロセッサー | メモリ / ストレージ | バッテリー |
---|---|---|---|
HUAWEI MatePad Pro | HUAWEI Kirin 990 | 6GB / 128GB | 約7250mAh |
HUAWEI MatePad T10 | HUAWEI Kirin 710A | 2GB / 32GB | 約5100mAh |
HUAWEI MatePad 11 | Snapdragon 865 | 6GB / 128GB | 約7250mAh |
HUAWEI MateBooK E | Core i3-1110G4 Core i5-1130G7 | 8GB / 128GB 16GB / 256GB 16GB / 512GB | 42Wh(約11351mAh) |
HUAWEI MatePad Paper | HUAWEI Kirin 820E | 4GB / 64GB | 約3625mAh |
HUAWEI MatePad(2022年版) | HUAWEI Kirin 710A | 4GB / 128GB | 約7250 mAh |
HUAWEI MatePad T8(2022年版) | HUAWEI Kirin 710A | 2GB / 16 or 32GB | 約5100mAh |
表にまとめてはみたものの、用途やコンセプトの異なるタブレット同士を単純に数値だけで比較するのはナンセンス。
例えば、紙のような質感と使い心地が特徴のMatePad PaperとノートPCライクに扱うことが前提のMateBook Eでは、用途が違いすぎるのでパフォーマンス面の比較のしようがない。
しかし、実質のAndroidタブレットであるMatePad Pro・MatePad T10・MatePad 11・MatePad(2022年版)・MatePad T8(2022年版)は比較しやすい。
まず、エントリーモデルのMatePad T10やT8はプロセッサーもメモリ容量も他2機種と比べると明らかに少ないので、パフォーマンスは当然劣る。
複数のアプリを切り替えたり、本体を横向きにして画面を回転させたりなどといった動作でワンテンポ遅れてしまうシーンも頻繁に見られた。ブラウザでウェブサイトを閲覧したり、YouTubeで動画を視聴したりといった使い方であれば、全く不満は感じない。
特に、MatePad T10の左右にそれぞれ1基ずつ搭載されたスピーカーのクオリティは高く、ボリュームが大きい割に音割れもなかったので、動画視聴は思った以上に快適だった。価格も安いので、手軽に使う動画ビューワーとしてはおすすめできる。
MatePad ProとMatePad 11は構成が非常に似ており、Antutuベンチマークのスコアもほぼ同等。
プロセッサーの世代こそ微妙に異なるものの、実際に使用してみた体感としても大きな差は感じなかった。どちらも十分サクサクな動作なので、性能ギリギリなハードな処理をさせないと違いは感じられないはずだ。
MatePad Proはワイヤレス充電&給電に対応
ちょっと面白い機能として、MatePad Proは現行モデルでも数少ないワイヤレス充電とワイヤレス給電に対応している。
自身をワイヤレス充電する場合は最大15W、Qi対応の別デバイスに給電する場合は最大7.5Wに対応。選ぶ理由になるほどの目玉機能ではないかもしれないが、タブレットとしては珍しい機能なので抑えておいてほしい。
生体認証の有無を比較
イマドキのスマートフォンやタブレットには、生体認証が欠かせない機能となりつつある。セキュリティが向上するのはもちろん、シンプルに楽だし使い勝手がよいのは読者の皆さんも経験済みのはずだ。
機種名 | 指紋認証 | 顔認証 |
---|---|---|
HUAWEI MatePad Pro | 非対応 | 対応 |
HUAWEI MatePad T10 | 非対応 | 非対応 |
HUAWEI MatePad 11 | 非対応 | 対応 |
HUAWEI MateBooK E | 対応 | 非対応 |
HUAWEI MatePad Paper | 対応 | 非対応 |
HUAWEI MatePad(2022年版) | 非対応 | 非対応 |
HUAWEI MatePad T8(2022年版) | 非対応 | 非対応 |
ファーウェイの各タブレットがサポートしている生体認証は上の表の通り。
指紋認証と顔認証の両方に対応しているモデルは今回比較したラインナップには存在せず、MatePad ProとMatePad 11は顔認証のみ、MateBook EとMatePad Paperが指紋認証のみという形だ。
対応アクセサリーで比較:M-Pencilやキーボード
ファーウェイのタブレットのなかには、スタイラスペンのM-Pencilやキーボードなどのアクセサリに対応したモデルがある。
キーボードについては、もちろんサードパーティのBluetoothキーボードも使用可能。しかし、どうせノートPCライクな使い方をするのであれば、よりスマートで一体感のある専用モデルを選ぶのがおすすめだ。
機種名 | M-Pencil | キーボード |
---|---|---|
HUAWEI MatePad Pro | 対応 | 対応 |
HUAWEI MatePad T10 | 非対応 | 非対応 |
HUAWEI MatePad 11 | 対応(第2世代) | 対応 |
HUAWEI MateBooK E | 対応(第2世代) | 対応(上位モデルには付属) |
HUAWEI MatePad Paper | 対応(第2世代・付属) | 非対応 |
HUAWEI MatePad(2022年版) | 対応(第2世代M-Pencil Package) | 対応 |
各MatePad・MateBookが対応しているアクセサリは、表の通り。MateBook EのCore i5モデルには専用のキーボード、MatePad Paperには第2世代のM-Pencilが付属する。
なお、スタイラスペンやキーボードとは異なるものの、MatePad Paperにはヴィ―ガンレザーを採用した専用のケースも付属する。
なお、MateBook EがOSにWindowsを採用しているからか、専用のキーボードは唯一タッチパッドを搭載している。
モバイル通信(LTE)に対応しているかを比較
数は多くないものの、ファーウェイのタブレットのなかにはモバイル通信(LTE)に対応したモデルも存在する。
とはいっても、モバイル通信を利用できるのは本記事で比較しているモデルのなかではMatePad T8(2022年版)のみであり、本記事対象外の機種を含めてもMatePad T10sの法人モデルくらいしか選択肢はない。
機種名 | モバイル通信(LTE) |
---|---|
HUAWEI MatePad Pro | 非対応 |
HUAWEI MatePad T10 | 非対応 |
HUAWEI MatePad 11 | 非対応 |
HUAWEI MateBooK E | 非対応 |
HUAWEI MatePad Paper | 非対応 |
HUAWEI MatePad(2022年版) | 非対応 |
HUAWEI MatePad T8(2022年版) | 対応 |
ファーウェイ タブレットのおすすめ
ファーウェイのおすすめタブレットの特徴や使ってみた感想を、簡単に紹介する。興味がある方は、各見出し最後のリンクから詳細記事へと進んでチェックしてみてほしい。
HUAWEI MatePad T8(2022年版)
MatePad T8(2022)は、2020年に登場したエントリータブレットの一部仕様をリニューアルしたマイナーチェンジモデル。
主な変更点は、チップセットがMedia Tek MT8768からKirin 710Aになったこと、ラインナップにLTEモデルが追加されたこと。
また、ソフトウェアのEMUIのバージョンも新しくなっているため、読書に最適な「HUAWEI eBookモード」にも対応した。
2022年では貴重な「片手で掴める」Androidタブレットであり、読書や動画視聴、子供用などある程度限定した用途であれば性能の低さを気にせずに使用できるはずだ。
参考HUAWEI MatePad T8 2022年モデルが9月15日から順次発売。LTEモデルも登場
HUAWEI MatePad T10
HUAWEI MatePad T10は、エントリーモデルのタブレット。
ここまでの比較やスペックシートを見るだけだとやや頼りないように思えるかもしれないが、問題なく使えるレべルには達しているので、約2万円という低価格で買えるのであれば個人的にはアリだと感じる。
この手の格安タブレットは「安いから初心者におすすめ!」との謳い文句で紹介されることが多いが、個人的には鵜吞みにしない方がよいと感じている。どちらかというと安さの理由がわかる、ある程度の知識がある方におすすめしたい。
ちなみに、やや高くなってしまうものの解像度やスピーカー、メモリ容量などが向上している上位機種「HUAWEI MatePad T10s」もあるので予算に応じて検討してみてほしい。
HUAWEI MatePad Pro
HUAWEI MatePad Proは、2020年6月12日に発売されたタブレット。
没入感の高いベゼルレスデザインと美しいディスプレイ、プロユースにも応えられる高いパフォーマンスなどが特徴。また、それらの性能を最大限生かせる完成度のペンやキーボードなども用意されている。
GMS非搭載モデルではあるものの、記事の執筆やスタイラスペンを用いたイラスト制作など目的がハッキリとしていて、なおかつHMS上でそれが叶う環境が整っているのであれば、税込6万円台で購入できる「MatePad Pro」は、賢い選択しにもなり得る。
HUAWEI MatePad 11
HUAWEI MatePad 11は、7月23日に発売されたタブレット。Androidではなくファーウェイ独自のHarmonyOSが採用されているが、使い勝手は見慣れたEMUIとほぼ同じでGMSが使えない点も変わらない。
メモリやストレージ、採用されているチップセットのパフォーマンス、使用できるアクセサリーなどは基本的にMatePad Proとあまり変わらない。大きく異なる点と言えば、やはりスマートフォンとの連携機能だろう。
ファーウェイスマホをキーボード部分にかざすだけで両者を連携でき、スマホアプリのウィンドウ表示やミラーリング、ファイルのドラッグアンドドロップなどが可能。
身の回りのデバイスをファーウェイでまとめている方に強くおすすめできるタブレットだ。
HUAWEI MateBooK E
HUAWEI MateBooK Eは、2022年3月18日に発売されたタブレット。OSにWindows 11を搭載しており、第11世代のCore i3またはCore i5を搭載したモデルを選択できる。
12.6インチのディスプレイや約709gの重量(キーボード込みだと1149g)は、タブレットとしてはやや重いがノートPCとしては軽量クラス。タブレットとPC、臨機応変に使い方を変えられる2 in 1モデルだ。
Core i5モデル同梱されているキーボードは角度調節可能なスタンドとしての機能も有しており、MateBooK EをPCとして使うためにはほぼ必須のアイテム。
打鍵感もよく十分な広さのタッチパッドも搭載されているので、ビジネスにも十分活用できるはずだ。
HUAWEI MatePad Paper
HUAWEI MatePad Paperは、2022年6月に発売されたタブレット。ディスプレイにモノクロ表示のE Inkを採用しており、電子書籍の閲覧に適している。
また、OSにはHarmonyOSを採用しているので、AppGalleryを利用したりapkファイルをインストールしたりすれば自由にアプリを追加可能。E Inkの特性上、ゲームや動画などには向かないが、音楽を聴いたりウェブサイトやSNSを閲覧する程度であれば問題なく使用できる。
また、HUAWEI MatePad Paperには専用のケースと第2世代M-Pencilが同梱される。
第2世代M-Pencilを使用して筆圧感知を利用した手書き入力ができるほか、周囲の音を録音しながらメモを取る機能も用意されているので、議事録作りにも活躍するはずだ。
HUAWEI MatePad(2022年版)
HUAWEI MatePad(2022年版)は、2022年7月28日に発売されたHarmonyOS搭載のタブレット。
標準モデルのMatePadのマイナーチェンジモデルであり、最新のHarmonyOS 2を搭載しているほか、メモリとストレージもそれぞれ4GBと128GBに容量アップしている。ミドルクラスながら、2K解像度のディスプレイも健在だ。
第2世代M-Pencil Packageや専用のHUAWEI Smart Keyboardにも対応。筆圧感知にも対応しているので直感的な手書き入力ができるほか、キーボードを使えばビジネスシーンでも活用可能だ。
参考HUAWEI MatePadの2022年モデル ハンズオンレビュー
用途別のおすすめタブレット
ファーウェイのタブレットのなかから、用途別のおすすめタブレットも簡単に紹介しておこう。「○○をしたいんだけど、どれがおすすめ?」という疑問がある方は参考にしてみてほしい。
安いモデルが欲しい
とにかく価格を重視する・ある程度動けばいいという方には、HUAWEI MatePad T10がおすすめ。
「ゴロ寝しながら動画を見る用のマシンが欲しい」「キッズモードで子供に遊ばせたい」など、あらかじめ用途がハッキリしていると、最大限のコストパフォーマンスを発揮できるはずだ。
LTE・モバイル通信に対応したタブレットが欲しい
ファーウェイのタブレットのなかでもLTE・モバイル通信に対応したモデルが欲しい場合は、HUAWEI MatePad T8(2022)がおすすめだ。
モバイル通信に対応したタブレットは、外出先のWi-Fiがない環境でもスマートフォンのようにネットを利用できる。場所を問わず大画面で動画を見たり、本を読んだりしたいのであれば、ぜひLTE対応のHUAWEI MatePad T8(2022)をチェックしてみてほしい。
イラストを描きたい
お絵描きや本格的なイラスト制作など、M-Pencilを活用したクリエイティブな用途を見据えている場合は、M-Pencilに対応するMatePad Pro・MatePad 11・MateBook Eの3モデルから選ぶといいだろう。
上記3モデルのなかでは、MateBook EのみがWindows 11を搭載。PC版のPhotoshopやillustratorなどを使用できる。
また、MatePad 11は最大120Hzのリフレッシュレートに対応しており書き心地は滑らか。ただし、AppGalleryに掲載されているイラスト系アプリは多いとは言えないため、あらかじめアプリのチェックは必須となる。
ゲームや動画、SNSなどを気軽に楽しみたい
スマートフォンの延長線のような気軽な使い方をしたい場合は、MatePad T10やMatePad Pro、MatePad 11が適している。
ある程度のゲームをこなせるスペックとなるとMatePad ProとMatePad 11の2択となり、さらに価格まで考慮するとMatePad 11がおすすめしやすい。
電子書籍を読みたい
電子書籍向けには、MatePad T10またはMatePad Paperがおすすめ。
MatePad T10はパフォーマンス面は控えめなものの電子書籍用途にはあまり関係なく、低価格なので気軽に購入できる。
MatePad Paperは、唯一のE Ink(電子ペーパー)搭載タブレット。紙に近い質感で目が疲れにくく、読書には最も向いている。ただし、動画を視聴したりカラーでSNSを見たりしたい場合には使えない。
仕事で活用したい
ファーウェイのタブレットをビジネス用途で使いたい場合は、MateBook Eがおすすめ。
専用キーボードが打ちやすくタッチパッドも搭載されているので、マウスなしで使用可能だ。また、OSがWindowsなのでWordやExcelも使い慣れた操作感のまま使用できる。
HUAWEI公式ストアのチェックも忘れずに
ファーウェイのタブレットを購入するとき、多くの方がAmazonや楽天などを利用するはずだ。もちろん、これらの使い慣れたサイトもいいのだが、実はファーウェイには公式のオンラインストアもある。
ファーウェイの公式ストアは、セールが実施されたり頻繁にクーポンが配られていたりなど、チェックしていると意外とお得なキャンペーンが多く実施されている。過去には、タブレットやモニターの購入に+100円でFreeBudsシリーズを購入できるタイミングもあった。
ファーウェイのタブレットをお得に購入したい場合は、Amazonや楽天などの定番ショップに加えてぜひ公式ストアもチェックしてみてほしい。
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