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HUAWEI FreeBuds 5 レビュー。唯一無二のデザインと明確な弱点

3.5

ファーウェイから2023年5月24日に発表された新型の完全ワイヤレスイヤホン、FreeBuds 5のレビューをお届けする。

FreeBuds 5は、2021年4月に登場したFreeBuds 4の後継であり、約2年の歳月を経て機能・性能はもちろん、特にデザイン面が大きくブラッシュアップされているようだ。

本記事では、HUAWEI FreeBuds 5を実際に使用し、注目の装着感や音質、ノイズキャンセリングにバッテリー持ちなどの機能・性能を詳しく評価しレビューする。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてほしい。

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製品貸与:ファーウェイ・ジャパン

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HUAWEI FreeBuds 5のメリット・デメリット

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【比較】FreeBuds 5i / 4 / Pro 2との違いは?

FreeBuds 4と比較した進化ポイント
  • ありがちなデザインが唯一無二のスタイルに進化
  • LDAC対応でハイレゾ再生が可能に
  • 弱点だった電池持ちはほぼ据え置き
  • ワイヤレス充電ができる
FreeBuds Pro 2との違いは?
  • 流線型デザインの採用
  • FreeBuds 5は開放型、FreeBuds Pro 2はカナル型
  • 電池持ちはFreeBuds Pro 2に軍配
FreeBuds 5iとの違いは?
  • 流線型デザインと光沢のある質感
  • FreeBuds 5は開放型、FreeBuds 5iはカナル型
  • 音質は同等
  • ノイズキャンセリングはFreeBuds 5iに軍配
  • デザイン重視ならFreeBuds 5、ANCや価格重視ならFreeBuds 5i

当サイトでは、これまでに登場したFreeBudsシリーズのほとんどをレビューしてきている。

音質やノイズキャンセリング・外音取り込みの効果、バッテリー持ちなどの性能面のほか、価格やカラーなども含めた各項目を比較したデータは以下の記事にまとめてあるので、FreeBuds 5とほかのFreeBudsを比較したい方はチェックしてみてほしい。

参考HUAWEIのワイヤレスイヤホンFreeBudsを比較。おすすめはどのモデル?

デザインと装着感:奇抜だけど惹かれる

HUAWEI FreeBuds 5
HUAWEI FreeBuds 5の正面
HUAWEI FreeBuds 5の天面
HUAWEI FreeBuds 5の底面
HUAWEI FreeBuds 5の側面

ここからHUAWEI FreeBuds 5のレビューを本格的に進めていくが、何よりもまずはデザインについて触れなければならない。

今回ファーウェイからお借りしたカラーはシルバーフロストで、恐らくFreeBuds 5のメインとなるカラー。FreeBuds 4にもあったカラーで、ケースはつや消しマットな質感、イヤホン本体は光沢があり非常に高級感がある。

FreeBuds 5

真っ先に目を引くのは曲線を描くユニークなデザインだろう。シルバーフロストの場合、溶けた金属のようにも見える。

従来のFreeBudsシリーズは基本的にシンプルなスティックタイプを採用しており、ケースが奇抜なFreeBuds Lipstickも中身のイヤホンはノーマルだった。

FreeBuds 5とFreeBuds Pro 2
FreeBuds 5とFreeBuds Pro 2

一方、FreeBuds 5はスティック型かつ流線型という唯一無二のデザインに仕上げられている。FreeBuds Pro 2と並べてみると、いかにFreeBuds 5がぶっ飛んだ形になっているかがわかりやすい。

FreeBuds 5とGalaxy Buds Live
FreeBuds 5とGalaxy Buds Live

奇抜な見た目の完全ワイヤレスイヤホンはときどき市場に現れるものの、FreeBuds 5ほどインパクトのあるデザインは珍しい印象。

無理やり似ているモデルを探すのであれば、豆型のGalaxy Buds Liveあたりだろうか。似ているとは言っても、耳にはめ込むように装着するGalaxy Buds Liveと装着方法自体は一般的な完全ワイヤレスイヤホンと遜色ないFreeBuds 5ではジャンルがやや異なるとは思う。

奇抜なイヤホンに対して、ケース自体は比較的シンプルなデザイン。一応、FreeBuds 3 ⇒ FreeBuds 4と正円だった形状が卵のような楕円型になったという変化はある。

ケースサイズ長さ66.6×幅50.1×高さ27.3mm
ケース重量約43g
イヤホンサイズ長さ32.4×幅17.6×高さ22.8mm
イヤホン重量約5.4g

ケースを開くと、FreeBuds 5が背中を向ける形で収納されている。

当サイトでは、FreeBuds 3でもFreeBuds 4でもイヤホンが外側を向いて収納されているのが気に入らないとイチャモンを付けていたが、FreeBuds 5ではひっそりと修正されていて嬉しい限りだ。

ちょっと抜けやすい?

ちょっと抜けやすい?

見たことないデザインのFreeBuds 5だが、装着方法はいたって普通なので安心してほしい。インナーイヤー型(開放型)なので、耳に引っかけるようにセットするだけだ。

付け心地は非常に軽快で好印象。物理的に耳を塞がないので蒸れたり痒み・痛みを感じたりしにくく、長時間でも快適に使用できる。

一方、頭を振ったり走ったりなどある程度の振動を与え続けるとポロっと脱落してしまいそうになった。耳にしっかりとはめ込むタイプではないので、激しく動くシーンでは注意が必要かもしれない。

あらかじめ落下の対策も用意されており、付属品として2サイズのカバーが同梱されている点も特徴のひとつ。

これをイヤーピースと呼んでいいのかどうかは怪しいが、イヤホンに被せるだけでグリップ力が向上するのは間違いない。スピーカー部分には穴があけられているので、音質への影響も感じなかった。

特に、IP54の防水防塵を活かして運動中にFreeBuds 5で音楽を楽しもうと考えているのであれば、ぜひ利用してみてほしい。

音質:ナチュラルなバランス型

音質:ナチュラルなバランス型

FreeBuds 5は、FreeBuds Pro 2や先日発売されたばかりのFreeBuds 5iに引き続き、LDACコーデックに対応している。

LDACを試せる環境としてGalaxy S23 UltraとAmazon Music Unlimitedを用意してみたところ、24bit / 96Khzで再生できていることも確認できた。

実際にいくつか曲を聴いてみたところ、低音にも高音にも極端な偏りはなくバランスよくまとめられており、FreeBudsシリーズらしい上品なサウンドを楽しめた。

FreeBuds 5に限らず開放型の宿命だが、低音の量感はやや控えめではある。しかし、ドラムスの心地よい沈み込みのおかげで奥行きのある空間を感じられるため、物足りなさはほとんどない。

高音域には透明感があり心地よく伸びるので、サラッとした爽やかな印象を感じられた。ボーカルもしっかりと前に感じられるので、ハキハキとした明るい印象の曲はより楽しく聴けそうだ。

イコライザーのカスタマイズにも対応

HUAWEI AI Lifeアプリの「音質と効果」に進むと、デフォルト・低音強調・高音強調・音声の4つから音質を選択できる。

また、自由にイコライザーをカスタマイズする機能も用意されているため、低音が物足りないと感じてもある程度は補正可能だ。カスタマイズしたイコライザー設定は、複数ストックしていつでも切り替えられる。

ノイズキャンセリング:開放型ならこんなもん

ノイズキャンセリング:開放型ならこんなもん

開放型ながらアクティブノイズキャンセリングに対応しているのも、FreeBuds 5のユニークなポイントだ。

ノイズキャンセリングにはノイズの少ない環境に適した「くつろぎ」とうるさい環境に適した「標準」の2つのモードのほか、これらを自動的に切り替えられる「ダイナミック」モードも用意されている。

「ダイナミック」適用時に自分のすぐそばで小型扇風機を回すと、すぐに騒音を認識して「くつろぎ」から「標準」モードに切り替わったので精度は良好。基本的には「ダイナミック」に設定しておけば問題なさそうだ。

ノイズキャンセリングの効果については、正直そこまで強くはない。同じ開放型のノイズキャンセリングで比較すると、先代のFreeBuds 4の方がもう少し効果が強力だったように思う。

エアコンの音や車のロードノイズ、人混みのザワザワ感などを何となく軽減できる程度で、ノイズをカットするというよりはボリュームダウンさせるという認識の方が近い。

人の話し声は聞こえるし電車のなかではそこそこボリュームを上げないと音楽を聴くのは難しかった。

ジェスチャー操作:エリアが広くてタッチしやすい

ジェスチャー操作:エリアが広くてタッチしやすい

FreeBuds 5は、背面のタップやスワイプで一定の操作が行える。タッチやスワイプの感度は良好なうえ、独特な形状のおかげでタップできるエリアが広いので慣れてしまえば無意識に操作できる。

アプリから割り当てられる機能は以下の通りだ。

ダブルタップ長押し上下にスワイプ
・再生/一時停止
・次の曲
・前の曲
・音声アシスタントを起動
・なし
・ノイズキャンセリングを有効化 / 無効化
・なし
音量を調節

着信の通話中は、ダブルタップで応答/終了、長押しで拒否も可能。また、開放型で音の取り込み機能が搭載されていない関係上、長押しに割り当てられる機能はノイズキャンセリングのオン・オフのみとなる。

いずれの操作にも「なし」の選択肢が用意されているので、不要だと思う機能を無効化できる点も魅力。また、シングルタップに操作が割り当ておらず、イヤホンの付け外しの際に意図せず再生中の曲が止まってしまうストレスがないのはシリーズ共通の仕様だ。

ちなみに、各機能のカスタマイズには「HUAWEI AI Life」というアプリを利用する。Androidスマホの場合、Google Playではなく付属のクイックスタートガイド経由でapkファイルをダウンロードする必要があるので、初心者にとってはやや導入のハードルが高いかもしれない。

電池持ち:明確な弱点

電池持ち:明確な弱点

公式サイトのスペックシートによると、FreeBuds 5はノイズキャンセリングオフの状態で約5時間、ノイズキャンセリングオンの状態で約3.5時間連続で使用できるとのこと。

実際にノイズキャンセリングオン・オフ両方の状態でFreeBuds 5を使用し、バッテリーがゼロになるまでの時間を計測して電池持ちを検証した。

検証環境
  • 接続デバイス:Galaxy S23 Ultra
  • 使用アプリ:Amazon Music
  • バッテリー確認アプリ:AI Life
  • コーデック:LDAC(再生する曲は全てUltra HD)
経過時間ノイズキャンセリング:オンノイズキャンセリング:オフ
0分100%100%
1時間左:84% 右:82%左:92% 右:94%
2時間左:54% 右:53%左:73% 右:77%
3時間左:21% 右:26%左:57% 右:62%
3時間30分左:0% 右:6%
4時間左:37% 右43%
5時間左:14% 右:12%
5時間40分左:0% 右:7%

結果は表の通りノイズキャンセリングオンの場合は3時間30分、オフの場合は約5時間30分。念のために各2回検証を繰り返してみたが結果に変化はなかった。

個人的に1つの目安として「アクティブノイズキャンセリング有効時に3時間使えるか」が実用性があるイヤホンとないイヤホンのボーダーラインであると考えており、FreeBuds 5はギリギリクリアしている。

しかし、ハッキリ言ってしまうと物足りない・心許ないというのが本音。FreeBuds 4の電池持ちも同程度だったので、1時間くらいの改善は欲しかったというのが正直な感想だ。

また、筆者の環境では必ず左耳側のイヤホンの方が約5~6%前後電池の減るペースが早いことも判明している。仕様なのか癖のようなものなのかは不明だが、快適ではないものの左耳のバッテリー残量が0%になり音楽が途切れても右耳だけで音楽を聴くことはできた。

ワイヤレス充電対応

ワイヤレス充電対応

バッテリー持ちはイマイチだったFreeBuds 5だが、充電方法についてはバッチリ改善されていた。

FreeBuds 5は、日本向けのFreeBuds 4では対応していなかったQiワイヤレス充電に対応している。一般的なワイヤレス充電器はもちろん、Galaxy S23 Ultraのワイヤレスバッテリー共有で充電できることも確認済み。

日常的にワイヤレス充電を使っている方にとっては、間違いなく嬉しい進化となるはずだ。

購入するなら公式ストアのチェックも忘れずに

HUAWEI FreeBuds 5は、Amazonや楽天、Yahoo(PayPayモール)など定番ECサイトのほか、公式オンラインストアであるHUAWEI STORE からも購入できる。

特に、HUAWEI公式オンラインストアでは定期的にセールが開催されていたりさまざまなクーポンが更新されていたりするので注目だ。

場合によってはAmazonや楽天から購入するよりもかなりお得にゲットできるタイミングもあるので、購入を検討している場合はまず以下のリンクから公式ストアのクーポン情報をチェックしてみてほしい。

参考HUAWEI公式サイトのセール・クーポン情報まとめ。安く買う方法をチェック

FreeBuds 5のスペック

Bluetooth規格BT 5.2マルチポイント接続対応
対応コーデックSBC / AAC / LDAC電池容量各イヤホン:42 mAh
充電ケース:505 mAh
ドライバー11 mm充電USB-Type-C
ワイヤレス充電(Qi規格)
耐水IP54(イヤホンのみ)専用アプリHUAWEI AI Life

コメント

ひがし

平成6年生まれの男。趣味はガジェット・テニス・料理・スターウォーズ・カードマジックなど。ペンギンとオカメインコが大好き。

当サイトでは主にGalaxyを中心に様々なガジェットのリークやニュース、レビューなどをお届けしています。今は完全ワイヤレスイヤホンにご執心。