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2021年8月、初代Galaxy BudsやGalaxy Buds+の後継モデルに位置付けられる新完全ワイヤレスイヤホン、Galaxy Buds2が登場した。
そこで生まれるのは、果たして各Galaxy Budsの性能差は一体どのくらいあるのだろうか?どのモデルを買えばいいのだろうか?という疑問。
そこで本記事では、現在発売されているGalaxy Budsシリーズ4種類、Galaxy Buds+・Galaxy Buds2・Galaxy Buds Live・Galaxy Buds Proのスペックや仕様、実機を使って分かった電池持ちや音質、ノイズキャンセリング性能などを比較してみた。Galaxy Budsシリーズの購入を検討している方は、ぜひ参考にしていただきたい。
2021年8月11日、新モデル「Galaxy Buds2」が発表されました。しばらく実機を使用していたので、本記事の内容も少しずつアップデートしています。
2022年販売中のGalaxy Budsシリーズ
まずは、2022年現在に販売されているGalaxy Budsシリーズのラインナップをまとめておこう。
Galaxy Buds

初代Galaxy Budsは、日本では2019年5月23日に発売。基本となるデザインは先代の「Galaxy Gear IconX」を継承しつつ、サイズはケース・本体ともに約30%小型化され、より軽量で軽快な装着感を実現した。
バッテリーケースはQi規格のワイヤレス充電に対応。イヤホン単体で音楽再生であれば最大6時間、通話であれば最大5時間の連続使用が可能であり、ケースを併用すると音楽再生では最大13時間、通話の場合は最大11時間のロングバッテリーを実現している。
2基のマイクがユーザーの声を直接集音するので、騒がしい環境でもクリアな音声で通話可能。タッチパネルの長押しで即座にボリュームを下げ周囲の音を聞きとりやすくする「Quick Ambient mode」機能も搭載された。
名称 | 海外発表時期 | 日本発売日 |
---|---|---|
Galaxy Buds | 2019年2月 | 2019年5月23日 |
Galaxy Buds+
シリーズ2世代目となるGalaxy Buds+は、初代Galaxy Budsの登場から約1年後となる2020年3月12日に日本発売となった。
バッテリー持続時間が初代から大幅に向上し、イヤホン単体で約11時間、充電ケースの併用で最大22時間の連続再生を達成。
音質には初代同様に音響機器メーカー「AKG」の技術が用いられており、新たに高音域のTweeterと低音域のWooferを搭載し2wayダイナミックスピーカーを採用。低音、高音どちらのクオリティもアップしている。
マイクの数は2つ ⇒ 3つに増え、全てのマイクが複合的に機能することでノイズの少ない、高品質な通話を可能に。周囲の音を取り込む「アンビエントサウンド機能」は、環境音を増幅させることでさらに明瞭に取り込めるようになり、遅延を抑える「ゲームモード」にも新たに対応した。
レビュー記事はこちら。
名称 | 海外発表時期 | 日本発売日 |
---|---|---|
Galaxy Buds+ | 2020年2月 | 2020年3月12日 |
Galaxy Buds Live
2020年2機種目となったGalaxy Buds Liveは、Galaxy Buds+登場の約半年後となる2020年9月4日に国内発売された。
シリーズ3作目にして従来とは完全に路線が異なる、独自の豆型デザインを採用。イヤホンとしてのタイプもカナル型 ⇒ 開放型に変更された。光沢のあるイヤホン本体に対してつや消し加工のスクエア型ケースという、宝石を思わせるようなラグジュアリーなデザインも注目のポイントだ。
また、開放型ながらシリーズ初のアクティブノイズキャンセリング機能にも対応。電池持ちも公称値で約8時間と十分確保されており、もちろんQiワイヤレス充電も可能だ。
機能面は従来のGalaxy Budsシリーズを受け継ぎつつも、新たな分野を開拓しようとした意欲的なモデルに仕上がっている。
Galaxy Buds Liveのレビューはこちら。
名称 | 海外発表時期 | 日本発売日 |
---|---|---|
Galaxy Buds Live | 2020年8月 | 2020年9月4日 |
Galaxy Buds Pro
Galaxy Buds Liveの登場から約半年後、2021年1月に発表・発売されたGalaxy Buds Pro。Galaxy Budsシリーズで初めて「Pro」の名を冠しており、先代のBuds Live・Buds+それぞれの特徴を受け継いでいる。
ケースの外観や形状はBuds Liveと完全に同じで、異なるのは内部の構造とカラーのみ。一方でイヤホンの形状はBuds・Buds+に近く、カナル型を採用している。
シリーズで最も強力なアクティブノイズキャンセリング、自然な周囲の音の取り込み、これら2つの機能を自動で切り替える音声検出など、「Pro」の名にふさわしい機能も多数搭載。
充電も従来通りType-CまたはQi規格のワイヤレスでできるが、バッテリー持ちがシリーズで一番悪い点が欠点といえる。
Galaxy Buds Proの詳細なレビューは以下から。
名称 | 海外発表時期 | 日本発売日 |
---|---|---|
Galaxy Buds Pro | 2021年1月 | 2021年4月8日 |
Galaxy Buds2
2021年8月に発表されたGalaxy Buds2は、Galaxy Buds+を置き換えるエントリークラスの完全ワイヤレスイヤホンだ。
エントリークラスながら強力なアクティブノイズキャンセリングや、ハイクオリティな周囲の音の取り込み機能に対応。Buds+には及ばないものの電池持ちもまずまずで、乗り換え先としては十分な仕上がりと言える。
従来モデルと比較するとやや形状が変更されたが、フィット感は良好。カラーバリエーションに関わらず、ケースの外側は全てホワイトで統一されている点も面白い。
名称 | 海外発表時期 | 日本発売日 |
---|---|---|
Galaxy Buds2 | 2021年8月 | 2021年9月22日 |
デザインを比較。カナル型 or 開放型
まずは外観とデザインを比較してみよう。Galaxy Buds+ / Buds2 / Buds ProとGalaxy Buds Liveでは形状が異なるため単純なサイズの比較は難しいが、実はGalaxy Buds2とGalaxy Buds+ / Buds Proの間にも重量については微妙に差がある。
とは言ってもその差は持ち運んだり装着したときに感じ取れるほどではなく、あくまでもスペックシート上での差だと思っていただいて問題はない。

Galaxy Buds2 | Galaxy Buds+ | Galaxy Buds Live | Galaxy Buds Pro | |
---|---|---|---|---|
サイズ(イヤホン) | 高さ20.9 x 幅17 x 厚さ21.1mm | 高さ19.2 x 幅17.5 x 厚さ22.5 mm | 高さ27.3 x 幅16.5 x 厚さ14.9 mm | 高さ19.5 x 幅20.5 x 厚さ20.8 mm |
重量(イヤホン) | 5g | 6.3g | 5.6g | 6.3g |
サイズ(ケース) | 高さ27.8 x幅50 x奥行き50.2mm | 高さ26.5 x 幅70.0 x 厚さ38.8 mm | 高さ27.8 x幅50 x奥行き50.2mm | 高さ27.8 x幅50 x奥行き50.2mm |
重量(ケース) | 41.2g | 39.6g | 42.2 g | 44.9g |
Galaxy BudsとGalaxy Buds+のケースはほぼ同じデザインだが、Galaxy Buds LiveとGalaxy Buds Proのケースは全く異なるスクエア型となっている。また、Galaxy Buds2もGalaxy Buds Liveから踏襲されたスクエア型ケースを採用した。
どちらも小型なので持ち運びやすさに大きな差はないが、強いて言えば丸みを帯びているGalaxy Buds+のケースは洋服のポケットに入れると膨らみやすい。
そのため、Galaxy Buds LiveとGalaxy Buds Pro、Galaxy Buds2の方がスッキリ持ち運べるといえるだろう。


イヤホン本体の形状も、Galaxy Buds+・Galaxy Buds2・Galaxy Buds ProとGalaxy Buds Liveでは大きく異なる。Galaxy Buds+・Galaxy Buds2・Galaxy Buds Proが円形なのに対して、Galaxy Buds Liveは豆型で、同じようなデザインが氾濫している完全ワイヤレスイヤホン市場のなかでも一際異彩を放っている。
また、Galaxy Buds+が若干三角形に近いオニギリ型であるのに対して、Galaxy Buds2は角がないタマゴ型である点も異なるポイントだ。
装着方法も異なっており、Galaxy Buds+・Galaxy Buds2・Galaxy Buds Proはイヤーピースを耳に押し込むカナル型で、Galaxy Buds Liveは耳に引っかけるように装着する開放型。どちらも装着感は優れていて、落とそうと思って頭を振ってもなかなか落ちてこないレベルにはしっかりとフィットする。
Galaxy Buds | Galaxy Buds+ | Galaxy Buds Live | Galaxy Buds Pro | |
---|---|---|---|---|
装着方法 | カナル型(インナーイヤー型) | カナル型(インナーイヤー型) | 開放型(オープン型) | カナル型(インナーイヤー型) |
Galaxy Buds+やGalaxy Buds2、Galaxy Buds Proは、周囲の音を物理的に遮断できるが、長時間装着すると季節や温度によっては圧迫感や蒸れが気になってくる。Galaxy Bud ProやGalaxy Buds2であればさらに強力なアクティブノイズキャンセリング機能で雑音をカットできる。
Galaxy Buds Liveは何も付けていないかのような装着感が魅力だが、アクティブノイズキャンセリング機能を駆使しても周囲の騒音の低減には限界があるので、どちらも一長一短だ。
もしデザインはどちらでもいいのであれば、選ぶ基準は「カナル型と開放型のどちらが好みか?」になるだろう。
- カナル型が好き、または開放型が苦手 ⇒ Galaxy Buds2 or Galaxy Buds+ or Galaxy Buds Pro
- 開放型が好き、またはカナル型が苦手 ⇒ Galaxy Buds Live
音質を比較

Galaxy Budsシリーズには、全モデルに共通してオーディオメーカー「AKG」の技術が用いられている。コーデックはAAC・SBCに加えサムスン独自のScalable Codecに対応し、iPhoneでもGalaxyでもハイクオリティな音質が体験可能だ。
初代Galaxy Budsは数回聴いてみただけだが、Galaxy Budsシリーズの音質についての筆者個人の感想として、新しい世代になるにつれて低音が強調されている印象を受けた。特に、Galaxy Buds Liveの音質は従来モデルとは全く別物と言っても過言ではない。
Galaxy Buds+は、何かひとつの音を強調するのではなく、どちらかというとフラットで繊細な音が特徴だった。一方でGalaxy Buds Liveは筆者のような音楽素人が聴いても判別できるくらいには低音にパラメーターが振られており、ハッキリとしたわかりやすい音質となっていた。
2021年最新のGalaxy Buds2は、Galaxy Buds+のフラットな音とGalaxy Buds Liveの華やかな音のちょうど中間という印象を受ける。Buds+よりも明らかに低音は効いているが、Buds Liveほど派手ではなくまだどこかに上品さを残していて、心地よく聴けるはずだ。
Galaxy Buds Proもやや低音寄りではあるが、Buds2やBuds Liveほどではない。Galaxy Budsシリーズを低音の強さで並べてみると、こんな感じだ。
Galaxy Buds Live > Galaxy Buds2 > Galaxy Buds Pro > Galaxy Buds+ = Galaxy Buds
ただし、Galaxy Buds ProやGalaxy Buds2とGalaxy Buds Liveを比較すると、音の解像感や粒感、音の粒子がキラキラと駆け巡るような楽しさに関しては、やはりGalaxy Buds Liveに軍配が上がるように思う。
カナル型であるGalaxy Buds+とGalaxy Buds2、Galaxy Buds Proよりも開放型のGalaxy Buds Liveの方が低音が強いというのは不思議な気もするが、それだけ意図的に音を調節しているということだろう。

Galaxy Budsシリーズは、専用アプリ「Galaxy Wearable」にてイコライザーの設定が可能。イコライザーと言っても標準・低音ブースター・ソフト・ダイナミック・クリア・高音ブースターといったプリセットから選択する簡易的なものだが、ある程度音質の方向性を自分好みにカスタマイズできる。
筆者はGalaxy Buds+の場合は「ダイナミック」を選択していた。しかし、Galaxy Buds Liveで「ダイナミック」を選ぶと極端に低音を強調した安っぽい音に聞こえてしまったので、標準に戻している。
そしてGalaxy Buds Proでは再び「ダイナミック」を選択し、やや低音寄りのGalaxy Buds2ではやはり標準に戻している。Galaxy Buds+とGalaxy Buds Proは、元の音質がナチュラル寄りな分、イコライザーで遊ぶのには向いているかもしれない。
- フラットな音が好き ⇒ Galaxy Buds or Galaxy Buds+
- 低音重視! ⇒ Galaxy Buds Live
- どちらも捨てがたい・・・ ⇒ Galaxy Buds Pro or Galaxy Buds2
電池持ちを比較
続いて、電池持ち・バッテリー持続時間を比較していこう。
サムスン公式によると、1度の充電でGalaxy Buds+は約11時間、Galaxy Buds Liveは約6時間(アクティブノイズキャンセリング:オン)、Galaxy Buds ProとGalaxy Buds2は約5時間(アクティブノイズキャンセリング:オン)の連続再生が可能とのことだ。
現在手元にあるGalaxy Buds+とGalaxy Buds Live、Galaxy Buds Pro、Galaxy Buds2で、実際にどの程度の電池持ちなのかを比較・検証した結果が以下の表だ。
Galaxy Budsシリーズ電池持ち比較結果 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
経過時間 | Buds+ | Buds Live(ANCオフ) | Buds Live(ANCオン) | Buds Pro(ANCオフ) | Buds Pro(ANCオン) | Buds2(ANCオフ) | Buds2(ANCオン) |
0時間 | 100% | 100% | 100% | 100% | 100% | 100% | 100% |
1時間 | 93% | 84% | 80% | 83% | 79% | 86% | 85% |
2時間 | 88% | 69% | 62% | 71% | 59% | 71% | 66% |
3時間 | 80% | 52% | 44% | 59% | 37% | 60% | 47% |
4時間 | 73% | 36% | 26% | 47% | 3% | 46% | 28% |
5時間 | 66% | 19% | 6% | 34% | – | 31% | 10% |
6時間 | 60% | 2% | 0% | 31% | – | 17% | – |
7時間 | 54% | 0% | – | 3% | – | 7% | – |
8時間 | 47% | – | – | – | – | – | – |
9時間 | 38% | – | – | – | – | – | – |
10時間 | 27% | – | – | – | – | – | – |
11時間 | 17% | – | – | – | – | – | – |
12時間 | 6% | – | – | – | – | – | – |
結果はGalaxy Buds+の圧勝。Galaxy Buds Liveはアクティブノイズキャンセリングをオン・オフどちらにしてもバッテリー消費量に大きな差がない点は優秀だったが、さすがに半日の電池持ちを誇るGalaxy Buds+には敵わなかった。
シリーズ最新のGalaxy Buds2は、Galaxy Buds Liveとほぼ同等の電池持ち。最上位モデルに位置付けられるBuds Proは、アクティブノイズキャンセリングをオフにするとBuds Liveよりわずかに電池持ちに優れ、オンにすると3機種のなかで最も悪い電池持ちとなった。
最も悪いとは言っても、強力なアクティブノイズキャンセリング有効状態で4時間なので、完全ワイヤレスイヤホン全体でみれば十分健闘している方だ。しかし、新幹線や飛行機など騒音が長時間続く環境で使いたい場合は、若干心許ないかもしれない。
今回実機での検証ができなかった初代Galaxy Budsは、公式情報では約6時間の電池持ちとのことなので、おそらくアクティブノイズキャンセリングをオフにしたGalaxy Buds LiveやGalaxy Buds2と同程度だと思われる。

なお、Galaxy Buds+・Galaxy Buds2・Galaxy Buds Live・Galaxy Buds Proの4モデルは、全てQiワイヤレス充電に対応しているので、充電方法に関する差はほとんどない。Galaxyスマートフォンのバッテリーを別デバイスに給電できる「ワイヤレスパワーシェア」も、もちろん利用可能だ。
- 電池持ち重視ならGalaxy Buds+一択。次点でGalaxy Buds2 or Galaxy Buds Live
ノイズキャンセリング性能を比較

ノイズキャンセリング性能も比較してみよう。Galaxy Budsシリーズのなかでアクティブノイズキャンセリング機能を搭載しているのは、Galaxy Buds LiveとGalaxy Bdus Pro、そしてGalaxy Buds2のみ。
周囲の音が入ってきやすい開放型であるGalaxy Buds Liveに対して、カナル型のGalaxy Buds ProとGalaxy Buds2は、耳を塞ぐことで物理的に周囲の環境音をある程度カットしたうえでノイズをキャンセルできる。
Galaxy Buds | Galaxy Buds+ | Galaxy Buds Live | Galaxy Buds Pro | Galaxy Buds2 | |
---|---|---|---|---|---|
アクティブノイズキャンセリング | 非搭載 | 非搭載 | 搭載 | 搭載 | 搭載 |
公式サイトによると、Galaxy Buds Liveのアクティブノイズキャンセリングは、低周波帯のバックグラウンドノイズを最大97%カットできるとのこと。試してみた感じ、確かに車の走行音やエアコンの音などはある程度カットできるものの、人の話し声やザワザワ感はほぼそのまま素通りしてくる。
また、Galaxy Buds Liveを装着して電車に乗ると、アクティブノイズキャンセリングを有効にしても音量を8割~Max近くまで上げないと走行音に音楽がかき消されてしまった。
一方、Galaxy Buds Proのアクティブノイズキャンセリングは、周囲のノイズを最大99%カットできる強力なもの。Galaxy Buds Liveでは完全に消しきれなかったエアコンや車の音、PCのファンなども、Galaxy Buds Proであればほぼ完ぺきに聞こえなくなる。
人の話し声は多少聞こえてくるものの、遠くから話しかけられているような感覚。電車でも必要以上に音量を上げず、快適に音楽が楽しめる。
エントリークラスのGalaxy Buds2のノイズキャンセリングは、打ち消す効果自体はGalaxy Buds Proと遜色なく、外の喧騒のようなノイズはほぼ無音にできる。一方で、人の話し声はBuds Pro以上に苦手な印象だ。
ノイズキャンセリングをオンにしたときのピンと張り詰めたような空気を求めるのであれば、Galaxy Buds LiveよりもGalaxy Buds Pro、Galaxy Buds2がおすすめだ。
- 強力なノイズキャンセリング機能が欲しい ⇒ Galaxy Buds Pro or Galaxy Buds2
- 気持ち程度のノイズキャンセリングと軽快な装着感重視 ⇒ Galaxy Buds Live
- ノイズキャンセリングは好きじゃない ⇒ Galaxy Buds・Galaxy Buds+
周囲の音(外音取り込み)

カナル型のGalaxy Buds+やGalaxy Buds2、Galaxy Buds Proは、装着するだけで周囲の音を遮ってしまう。メリットでもある性質だが、カフェで注文したり、電車のアナウンスを聞いたりなど、短時間だけ音を聞きたいときにいちいちイヤホンを外すのは面倒だ。
そこで、マイクを利用して周囲の音を取り込む機能が搭載されている。
Galaxy Buds+の外音取り込み機能は、非常に強力だ。しかし強力すぎるがゆえに聞こえてくる音は不自然に増幅され、ノイズや音割れが気になる。椅子を引いたり、小銭が触れあったりするような高い音は耳に刺さり、正直なところ快適とは言えなかった。
一方で、Galaxy Buds Proの周囲の音取り込み機能は大きく改善されており、非常に自然に音が聞こえる。金属が触れあうような高い音はやや不自然ではあるものの耳が痛くなるようなことはなく、人との会話も違和感なく行えた。
さらに、「音声検出」機能を有効にしておくと、Galaxy Buds Pro装着者の声を認識して自動でアクティブノイズキャンセリング ⇔ 周囲の音の取り込みを切り替えてくれる。
例えば、カフェでGalaxy Buds Proを装着しノイズキャンセリングを有効にしたまま「すいませーん」と店員さんに声をかける。するとその声に反応して周囲の音の取り込みが開始され、店員さんと自然に会話ができる。
会話が終了し黙った状態が続くと、それをGalaxy Buds Proが検出して再び自動でノイズキャンセリングが有効になる。
歌を口ずさんだり独り言を呟いたりしても検出されてしまうが、外で使う分には非常に便利な機能だ。
Galaxy Buds2の周囲の音の取り込み機能は、シリーズで最高のクオリティ。Galaxy Buds Proで感じた高い音に対する違和感もほとんどなく、かなり自然な音を取り込める。ただし、「音声検出」には対応していない。

なお、開放型のGalaxy Buds Liveの場合は、ノイズを除去しつつ外音取り込み機能などを使わなくても周囲の状況を把握できる点がメリット。
ノイズキャンセリングを有効にしたままレジで会計をしたり、後ろから近づいてくる自転車に気が付けたりするが、音楽を楽しむのに邪魔な音はある程度カットしてくれるという絶妙なバランス型だ。
カラーバリエーションを比較
各Galaxy Budsのカラーバリエーションも比較してみよう。Galaxy Buds Liveまでは、基本的にホワイト(シルバー)・ブラック + もう1色の組み合わせになっていたが、Galaxy Buds Pro以降は4色で展開されている。
現在(2021年9月)日本のAmazonに掲載されている、各モデルのカラーラインナップは以下のとおりだ。
Galaxy Buds | Galaxy Buds+ | Galaxy Buds Live | Galaxy Buds Pro | Galaxy Buds2 | |
---|---|---|---|---|---|
カラーバリエーション | ブラック ホワイト イエロー | ブラック ホワイト ブルー | ミスティックブラック ミスティックホワイト ミスティックブロンズ | ファントムブラック ファントムバイオレット ファントムシルバー ファントムホワイト | グラファイト ホワイト オリーブ ラベンダー |
基本的には性能や仕様から選んだ方がいいとは思うが、外出先で装着する機会の多い完全ワイヤレスイヤホンはファッションの一部とも言える。お気に入りのカラーがあるのであれば、そのモデルを選ぶのもいいだろう。
ちなみに、米国のAmazon.comでは日本とは異なるカラーバリエーションも販売されているので、個人輸入に抵抗がなければ合わせてチェックしてみてほしい。
価格を比較
最後に、購入を検討する際に最も大切な要素である価格について比較してみよう。執筆時点(2021年9月)におけるGalaxy Budsシリーズ各カラーの、Amazon価格を比較した表が以下のとおりだ。
Galaxy Buds | Galaxy Buds+ | Galaxy Buds Live | Galaxy Buds Pro | Galaxy Buds2 | |
---|---|---|---|---|---|
価格 | ブラック:在庫なし ホワイト:在庫なし イエロー:在庫なし | ブラック:14,890円 ホワイト:13,500円 ブルー:15,400円 | 18,009円 | 21,780円 | 17,600円 |
初代Galaxy Budsは在庫が不安定な状態が続いており、実質の上位互換と呼べるモデルがGalaxy Buds+とGalayx Buds2の2種類存在する以上、今選択するのは得策とは言えない。
- ほぼ上位互換のGalaxy Buds+とGalaxy Buds2がある今、初代Galaxy Budsは選択肢に挙がらない。
- ノイズキャンセリング非搭載のGalaxy Buds+も、バッテリー持ち第一でなければ優先されないかも?
まとめ。おすすめのGalaxy Budsは?
以上、現行のGalaxy Budsシリーズ4モデルを比較してみたが、自分にピッタリの1台は見つかっただろうか。
筆者は現在、Galaxy Buds+とGalaxy Buds2、Galaxy Buds Live、Galaxy Buds Proを所有しているが、普段持ち歩いているのはGalaxy Buds LiveとGalaxy Buds Proの2機種。メインとして使っているのはGalaxy Buds Liveだ。長時間でもストレスなく過ごせる装着感と適度な低音、そしてほかにはない特徴的なデザインが非常に気に入っている。
カフェや休憩スペースで時間を潰したり電車で移動したりなど、周囲の雑音が気になるときにはGalaxy Buds Proの出番だ。強力なノイズキャンセリングと便利な音声検出で快適に一人の時間を過ごせる。
もし各項目を読んでそれでも迷っているのなら、当サイトとしてはGalaxy Buds Liveをおすすめしたい。サムスンが従来のスタイルを壊してまで作りたかった快適な装着感を、ぜひとも感じてみてほしい。
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