HUAWEI WATCH GT 2 Pro レビュー。ワンランク上のバッテリーと高級感を備えたスマートウォッチ | プラスガジェット
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HUAWEI WATCH GT 2 Pro レビュー。ワンランク上のバッテリーと高級感を備えたスマートウォッチ

3.0

新型のファーウェイ スマートウォッチである「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」を、ファーウェイ・ジャパン広報よりお借りしたのでレビューをお届けする。

「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」は、中国ファーウェイが9月10日に発表した新型のスマートウォッチ。HUAWEI WATCH GT 2の後継、マイナーアップデートモデルであり、対応するワークアウトの追加やワークアウトの機能の向上などが図られている。

また、従来モデルでは充電する際に独自規格のクレードルに乗せる必要があったが、今作「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」は、Qi互換のワイヤレス充電にも対応した。

筆者は今回、実際に「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」を装着し、ワークアウトの計測やバッテリー持ち、LINEやTwitterなどSNSの通知チェックなどを試してみた。本レビューでは基本的な機能の使い心地や気になるポイントなどを共有するので、購入を検討している方の参考になれば幸いだ。

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デザインと装着感。スポーツモデルの外観をチェック

まずは「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」のケースやベルトなどの外観を中心にチェックしていこう。

同デバイスはスポーツモデルとクラシックモデルの2種類で展開されている。今回当サイトがお借りしたのはフルオロエラストマー素材のベルトが付属するスポーツモデル。ちなみに、クラシックモデルにはグレーブラウンの本革バンドが付属するが、スポーツモデルと同じベルトも同梱される。

HUAWEI WATCH GT 2 Pro

ケースは丈夫かつ軽量なチタン製。黒寄りのグレーといったチタンらしいカラーが採用されており、マットな質感で光を鈍く反射する様子は非常に高級感がある。右側面には2つのボタンが搭載されているが、これは初代HAUWEI WATCH GTから一貫しているスタイルだ。

ディスプレイは1.39インチのAMOLED (有機EL)。カバーにサファイアガラスが用いられている点は、本物の腕時計さながらと言える。

重量は約52g。ケースにチタンが採用されていると知ったことで、装着時に金属特有の冷たさを感じないことに気が付いたが、肌に長時間触れるリアケースにはセラミックが用いられているそうだ。「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」は、見た目だけではなく実際に装着することでも質感の高さを直に感じられるというわけだ。

重量 52g
サイズ 縦約46.7mm×横46.7mm×厚さ11.4mm
装着してみた様子

「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」を装着してみた様子がこちら。ケースサイズは46mmと腕時計としてはやや大きめなものの、どちらかというと小柄な体系の筆者の腕でも極端に大きくて目立ってしまうことはなさそうだ。

また、従来モデルと比較すると装飾が非常にシンプルになったことで、よりスタイリッシュかつプレミアムな印象を受ける。ベゼル部分にはタキメーター風のデザインが施されているが、過度に主張することもなく、背景が黒いウォッチフェイスを選ぶことでデザインに自然に溶け込んでくれた。

側面

右側面、ちょうど電源ボタンと機能ボタンの間にはスリットが設けられており、スピーカーとマイクが搭載されている。そのため、スマートフォンを取り出すことなく、「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」で着信に応答し通話が可能だ。

本体には4GBのストレージも内蔵されているので、保存した音楽を再生させることもできる。もちろん、スマートフォンの音楽をコントロールしたり、「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」にワイヤレスイヤホンをペアリングして音楽を聴くといった使い方も可能だ。

ウォッチフェイスの変更

スマートウォッチの楽しみ方の1つであるウォッチフェイスの変更もサポートしている。ウォッチフェイスストアで好みのデザインを探しインストールできるほか、好みの画像を背景に設定できる。

デジタルやアナログはもちろん、測定した情報をかっこよく表示できるなど、ウォッチフェイスの種類は思っていたよりも豊富に取り揃えられていた。ウォッチフェイスは「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」単体の操作で変更できるので、その日の気分に合わせて切り替えるのもいいだろう。

スマートフォンで撮影した画像をワンタッチウォッチフェイスに設定できる「Huawei Share OneHop」も便利で面白い機能だ。同機能はファーウェイ製スマートフォンでのみ利用可能なので、ファーウェイ製スマートフォンユーザーの方にはぜひ試してもらいたい。

ワークアウトの種類が豊富

「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」は、従来モデルから引き続き、豊富なワークアウトモードに対応している。

ウォーキングやランニング、サイクリングといった定番のワークアウトは17種類のプロフェッショナルモードとして実装され、それ以外の「カスタムワークアウト」には、テニスやバドミントン、ボクシング、野球にサッカーなど計85種類がラインアップ。両方を合わせると、100種以上という非常に豊富なワークアウトをサポートしている。

屋外ウォーキングのワークアウト
屋外ウォーキングのワークアウト

屋内外のランニングとウォーキング・エリプティカル・ローイングの6種類のワークアウトは、「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」がワークアウトの開始を自動で検知して計測を提案してくれる。

試しに何度かランニングを行ってみたところ、開始数分でワークアウトの計測が提案された。ほかにも、ショッピングモールで歩き回っているとウォーキングを提案されることもあり、日常的に運動を意識させてくれる機能だと感じる。

ボクシングのワークアウト

続いてボクシングのワークアウトを記録してみた。実際に行ったのはボクシングではなくNintendo Switchのゲーム「Fit Boxing(フィットボクシング)」だが、問題なく記録された。

約35分のコースを一通り終えた後「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」が記録した消費カロリーは356kcal、ゲーム内で確認できる消費カロリーは282kcal。この差が大きいのかどうかはわからないが、数回試してみた限りでは消費カロリーに極端な違いは見られなかった。

ボクシングに限らず、対応しているワークアウトのなかには室内でできるものも多い。筋トレやダイエットなどはなかなか継続が難しいが、「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」がデータを記録してくれると、まるでコーチが付いたようでモチベーションアップにつながる。

睡眠モニタリング
「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」と「HUAWEI WATCH FIT」で計測した睡眠

個人的に、ファーウェイ製スマートウォッチは睡眠のモニタリング機能が非常に正確との印象を持っている。今作でもその特徴は健在で、ファーウェイ独自の睡眠モニタリング技術「HUAWEI TruSleep 2.0」により、睡眠時間だけではなく深い睡眠・浅い睡眠・レム睡眠の割合を正確に読み取り、目が覚めた回数などを加味して睡眠の質を評価してくれる。

特に、アプリによる睡眠の分析結果が非常に見やすいことも評価できるポイントだ。ハッキリと見やすいグラフ、それぞれの項目の詳細が並ぶUIはよく考えられており、漠然としたグラフが表示されるだけの似たような機能とは異なり、非常に使い勝手に優れている。

また、今回は試せていないが、「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」は新たにスキーやスノーボードといったウィンタースポーツ、ゴルフにも対応した。天気メニューからは日の出と日の入り時間や月の満ち欠け、潮の満ち引きのタイミングなども確認できるので、アウトドアスポーツの予定を立てる際は参考になるだろう。

通知について。LINEは見れるが返信は不可

「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」では、スマートフォンに来た通知をリアルタイムで表示し確認ができる。

通知を表示するアプリに制限はなく、スマートフォンにインストールされている全てのアプリの通知を受信可能。ヘルスケアアプリ内の設定から通知を表示させたいアプリを選択できるので、LINEやTwitter、Instagram、FacebookといったSNSやメールなどの重要なアプリのみに絞るのもいいだろう。

LINEの通知

ディスプレイが綺麗なこともあってか、通知は非常に見やすい。長い文章は途中で省略されてしまうものの、スマートフォンの通知センターで確認できる分は「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」でもしっかりとチェック可能だ。

LINEやTwitterなどの主要なSNSは固有のアプリアイコンも表示されるので、どのアプリからの通知なのか一目でわかる点も好印象。溜まった通知はホーム画面上で下から上に向かってスワイプすることで一覧でき、読んだものから順次削除されていくので、重要な通知がある場合だけスマートフォンを取り出せばいい。

通知の一覧
通知の一覧。最下部で一括消去もできる。

ちなみに、「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」はバイブが結構強めに設定されている印象を受けた。一応、設定からバイブの強弱はザックリと変更できるが、デフォルトのままの方が通知を見逃すことはほとんどなくなるのでおすすめだ。

なお、一部のスマートウォッチでは通知の確認と返信までできるタイプもあるが、「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」に返信機能は搭載されておらず、通知に対してのリアクションは取れない。

スマートウォッチでは文字入力が快適とは言えないため返信機能にどれほど需要があるかは不明だが、もしGalaxy Watchシリーズのように返信まで行いたいと考えている場合は注意が必要だ。

バッテリー持ちと充電方法

バッテリー持ちは、間違いなく「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」の最大の魅力であり、最大の武器だろう。通常使用で14日間バッテリーが持続するので、少なく見積もっても10日間は充電しなくていい。数あるスマートウォッチの中でも最高レベルの持久力だ。

14日間丸々試すことはできなかったが、日々「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」を使用するなかどれくらいのペースでバッテリーが消耗されていくかを実際にチェックしてみた。

経過時間 バッテリー残量
0時間 100%
24時間 91%
48時間 82%

数日試してみたところ、だいたい1日10%前後のペースでバッテリーが減っていった。このまま続けていれば大体10日間は充電なしで使えそうだ。

「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」は、デフォルトだと手首を捻ってディスプレイが点灯するようになっているが、設定から「待ち受けの文字盤を設定」すると、常時時計を表示させられる。

待ち受けの文字盤を設定した場合
経過時間 バッテリー残量
0時間 100%
24時間 81%

個人的には通常の時計と同じように常に時間を表示させておきたいので、待ち受けの文字盤設定時のバッテリー消費もチェックしてみた。

この場合、だいたい1日で20%前後のペースでバッテリーが消費されるので、5~6日間で充電を挟むことになるだろう。ちなみに、待ち受けの文字設定時、ディスプレイに「電池駆動時間が半分に減る」という注意が表示されたが、概ねその通りの結果となった。

付属の充電器
付属の充電器

バッテリーについて忘れてはならないのが、Qi互換のワイヤレス充電に対応したこと。従来モデルは専用のクレードルにセットする必要があったが、「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」はQi充電器によるワイヤレス充電ができる。

付属の充電器はマグネットで「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」に密着するタイプで、Apple WatchやGalaxy Watchシリーズで見慣れたスタイル。ただし、充電器にはUSB-Cポートが搭載されておりケーブルを脱着できるため、持ち運びしやすい点で優れていると感じる。

また、P40 Pro 5GやMatePad Proなどのワイヤレス給電にも対応しているので、同デバイスの背面に乗せることでも充電ができる。ファーウェイスマートフォンとの相性は、従来以上に良くなったと言っていいだろう。

ほかのHUAWEI WATCHと比較

HUAWEI WATCHシリーズを実機で比較。今最もおすすめのモデルは?

現在、ファーウェイからは多くのスマートウォッチが展開されている。

当サイトでは、最新モデルを中心にこれまでに試してきたHUAWEI WATCHを比較している。購入を検討している場合はぜひ目を通しておいてほしい。

気になったポイント

最後に、少しだけ気になったポイントを紹介しておこう。

まずは動作について。ディスプレイは非常に美しくタッチへの反応も正確なのだが、スクロールや画面切り替え時などはほんのわずかに動作がぎこちなくなる印象を受けた。

イメージとしては、90Hzや120Hzなど高リフレッシュレートのスマートフォンを使った後に従来の60Hzのスマートフォンを使ったときの違和感に近い。非常に感覚的なものではあるが、素直に「スムーズである」とは言い切れないむず痒さが残った。

もう1点は音声について。ウォーキングで1kmに到達するなど、一部のワークアウトを測定していると一定のタイミングでその時点での成果を音声で通知してくれる機能がある。

機能自体はモチベーションアップに繋がるので嬉しいものだ。しかし、本体設定をサイレントモードにしていても構わずに音声が発せられるうえ、ボリュームもかなり大きいことには思わず驚いてしまった。

一応ワークアウトごとの設定からオフにはできるのだが、複数のワークアウトを行う際には全てのワークアウトでオフにする必要があり、あまりスマートではないと感じる。トレーニング中に突然腕から大きな音が鳴ると周囲の目も気になるので、できればサイレントモードに含んでいてほしい。

まとめ:ワンランク上のバッテリーと高級感を備えた使い勝手の良いスマートウォッチ

以上、「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」のレビューをお届けした。

「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」は、最大2週間のバッテリー持続時間が最大の魅力だ。さらに、Qi互換のワイヤレス充電に対応したことで、スマートウォッチ全般の課題であるバッテリーや充電周りの不便さも出来る限り解消され、非常に使い勝手よく仕上げられている。

腕時計として違和感のない、プレミアムなデザインも見逃せない。毎日積極的に身に付けたくなる質感の高さは、間違いなく本製品の強力な武器だ。

「HUAWEI WATCH GT 2 Pro」は、スポーツモデルとクラシックモデルの2種類で展開されている。価格はスポーツモデルが31,800円、クラシックモデルが35,800円。

健康管理やトレーニングを実践している方はもちろん、ファーウェイ製スマートフォンのユーザーにもおすすめできるスマートウォッチだ。

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ひがし

平成6年生まれの男。趣味はガジェット・テニス・料理・スターウォーズ・カードマジックなど。ペンギンとオカメインコが大好き。

当サイトでは主にGalaxyを中心に様々なガジェットのリークやニュース、レビューなどをお届けしています。今は完全ワイヤレスイヤホンにご執心。