【2024年】Galaxy Watchシリーズ6機種を徹底比較。今最もおすすめのモデルは? | プラスガジェット
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【2024年】Galaxy Watchシリーズ6機種を徹底比較。今最もおすすめのモデルは?

おすすめのGalaxy Watch
追記(2023/9/21)

Galaxy Watch6 Classicを実際に使用できたので、本記事の内容も少しずつアップデートしています。

2023年8月、サムスンのスマートウォッチGalaxy Watchシリーズに新モデル、Galaxy Watch6 / Watch6 Classicが登場した。

そこで生まれるのは、果たして各Galaxy Watchの性能差は一体どのくらいあるのだろうか?どのモデルを買えばいいのだろうか?という疑問。

そこで本記事では、今まで登場してきたGalaxy Watchシリーズのうち6種類、

  • Galaxy Watch6 Classic
  • Galaxy Watch5 Pro
  • Galaxy Watch4 Classic
  • Galaxy Watch3
  • Galaxy Watch Active2
  • Galaxy Watch(初代)

のスペックや仕様、実機を使って分かった電池持ちや性能などを比較してみた。Galaxy Watchシリーズの購入を検討している方は、ぜひ参考にしていただきたい。

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結論:おすすめのGalaxy Watchは?

結論:おすすめのGalaxy Watchは?

「ややこしい話はいいからおすすめのGalaxy Watchだけ教えて!」という方向けに、先に結論を述べておこう。

2023年9月時点で総合的に最もおすすめのモデルは、Galaxy Watch6 Classic。ただし、バッテリー持ちを何よりも優先したいという方にはGalaxy Watch5 Proがおすすめだ。

さらに詳細な比較を求める場合は、以下のリストを活用しながらぜひ本記事を読み進めてみてほしい。

Galaxy Watchに関するよくある質問

Q
Galaxy WatchはiPhoneで使えるの?
A

Galaxy Watch3までは使えます。iOS向けアプリの仕様上、Galaxy Watch4以降は対応していません

Q
Suicaなどのキャッシュレス決済は使えるの?
A

Galaxy Watch4シリーズおよびGalaxy Watch5シリーズで使えるのはGoogle Payのタッチ決済のみ。Galaxy Watch6シリーズの国内版はFelicaが搭載されており、Suica・QUICPay・iDを利用できる。詳細はこちらから

デザインを比較

まずはGalaxy Watchシリーズの外観やデザインを比較していこう。

スマートウォッチながら円形の腕時計らしいデザインを採用している同シリーズだが、個々のモデルを見ていくと意外と細かな違いがあることに気が付く。

サイズや重量を比較

各Galaxy Watchのサイズや外観、デザインを比較してみよう。

初代Galaxy Watch・Galaxy Watch Active2・Galaxy Watch3・Galaxy Watch4 Classic・Galaxy Watch5 Proのサイズを比較した表が以下のとおりだ。

Galaxy Watch6 ClassicGalaxy Watch5 ProGalaxy Watch4 ClassicGalaxy Watch3Galaxy Watch Active2Galaxy Watch
ケースサイズ43 / 47mm45mm42 / 46mm45 / 41mm40 / 44mm46 / 42mm
重量53 / 59g46.5g46.5 / 52g48.2 / 53.8g37 / 42g49 / 63g

Galaxy Watchシリーズは、多くのモデルでケースサイズが異なるモデルが展開されている。細身の方や女性はケースサイズの小さいモデルを選ぶなど、自身の手や腕の大きさ・太さに合わせてピッタリなサイズを選ぶといいだろう。

男性でも、日常的に腕時計を付ける習慣がなかった人にとっては、Galaxy Watch6 Classicの47mmやGalaxy Watch5 Proの45mm、Galaxy Watch4 Classicの46mmはやや大きいと感じるかもしれない

Gショックのようなゴツい腕時計を使っていた経験があれば、何の抵抗もなく受け入れられるはずだ。

なお、今までGalaxy Watch ⇒ Galaxy Watch Active2 ⇒ Galaxy Watch3 ⇒ Galaxy Watch4 Classic ⇒ Galaxy Watch5 Pro ⇒ Galaxy Watch6 Classicと使用してきて、重量が気になったことはほとんどない。

しかし、Galaxy Watch4(回転ベゼル無)の40mmモデルの25.9gは2023年時点でもシリーズ最軽量なので、その点を考慮して検討する価値はあるかもしれない。

ベゼルの有無で選ぶ

Galaxy Watch Active2とGalaxy Watch3と初代Galaxy Watchの見た目を比較

Galaxy Watchシリーズ6モデルのうち、初代Galaxy WatchとGalaxy Watch3、Galaxy Watch4 ClassicとGalaxy Watch6 Classicにはベゼルが搭載されており、Galaxy Watch ActiveとGalaxy Watch Active2、Galaxy Watch4、Galaxy Watch5 / 5 Pro、Galaxy Watch6にはベゼルが搭載されていない

クラシカルな腕時計らしいデザインが好みであれば、Galaxy Watch4 ClassicやGalaxy Watch6 Classicが、スポーティな見た目やスッキリとしたデザインが好みであればGalaxy Watch Active2、Galaxy Watch4やGalaxy Watch5 / 5 Proなどが気に入るはずだ。

Galaxy WatchとGalaxy Watch3の比較
初代Galaxy Watch(左)とGalaxy Watch3(右)

また、Galaxy Watch ActiveやGalaxy Watch Active2の2モデルはほぼ同じ見た目だが、初代Galaxy WatchやGalaxy Watch3のベゼルは微妙にデザインが異なる。

Galaxy Watch3のベゼルはタキメーター風のメモリが内側にしか描かれておらず、太さもややスリムになっている

左:Galaxy Watch3 右:Galaxy Watch4 Classic
左:Galaxy Watch3 右:Galaxy Watch4 Classic
左:Galaxy Watch6 Classic 右:Galaxy Watch4 Classic

また、最新モデルのGalaxy Watch6 Classicはシリーズのなかで最もシンプルかつスリムなベゼルを搭載している。

金属の光沢もあり質感高く、デザイン面ではGalaxy Watch6 Classicが一番まとまりがあるので、個人的ににも気に入っている。

Galaxy Watch5 Proのベゼル設計

また、Galaxy Watch5 Proは、シリーズのなかでも異色のベゼル構造を採用している。

フラットなディスプレイに対して、周囲を囲む壁のようにベゼルが盛り上がっている点が特徴。このおかげで、ディスプレイをぶつける心配はかなり軽減される。

また、ケース素材自体もチタン製で軽量かつ頑丈、そのうえ質感も非常に高い。

ストラップのサイズと素材、構造で比較

Galaxy Watch3のレザーストラップ
Galaxy Watch3の本革ストラップ

機種によって付属してくるストラップの種類やカラーも異なるので、選ぶポイントになるだろう。特に、Galaxy Watch5 Proの購入を検討している方は注意して読み進めてほしい

国内で販売されているGalaxy Watchシリーズの場合、初代Galaxy WatchとGalaxy Watch Activeはシリコンストラップ、Galaxy Watch Active2とGalaxy Watch3はレザーストラップ、Galaxy Watch3 Titanがチタン製ストラップとなっている。

Galaxy Watch4とGalaxy Watch4 Classic、最新のGalaxy Watch5とWatch5 Proは、シリコンストラップだ。

2023年に発売されたGalaxy Watch6 Classicには、ハイブリッドエコレザーバンドと呼ばれる、表面にレザー風のシボ加工が施されており裏面がシリコンぽい質感のバンドが採用されている。

Galaxy Watch6 ClassicGalaxy Watch5 ProGalaxy Watch4 ClassicGalaxy Watch3Galaxy Watch Active2Galaxy Watch
バンド幅20mm20mm20mm20 / 22mm20mm20 / 22mm
素材ハイブリッドエコレザーバンドシリコンシリコンレザーレザーシリコン

また、全てのGalaxy Watchは、ユーザー自身の手によるストラップの交換に対応している

モデルによって対応するサイズは異なるものの、市販の腕時計用のストラップがそのまま利用できるので、ストラップの好みで選ぶというよりは、ストラップのサイズ(幅)で選ぶといいかもしれない。

Galaxy Watch5 Proのバンドは要注意
Galaxy Watch5 Proのバンドは要注意

シリーズ全モデルのなかで、Galaxy Watch5 Proのみ注意しなければいけない点がある。

それは、Galaxy Watch5 Pro付属のバンドは180°開かないということ。バンドを開いて置くタイプの充電器やスマホからのリバースチャージなどは、画像のようにほぼ利用できないと考えていい。

もちろん、Galaxyスマホのワイヤレスバッテリー共有や、日本のサムスンが特典として配布したWireless Charger Duoなども利用不可ということになる。

バンドを交換したGalaxy Watch5 Pro
バンドを交換したGalaxy Watch5 Pro

幸い、Galaxy Watch5 Proもほかのモデル同様バンドの交換には対応しており、交換してしまえば置くタイプの充電器も利用できる。

付属の充電器のみを使う予定であれば気にする必要はないが、既にワイヤレス充電器を持っている・スマホからのリバース給電を使いたい場合は、バンドの交換が前提となるので注意が必要だ。

機能を比較

続いては、Galaxy Watchシリーズの機能面を比較してみよう。

通知の確認や返信、睡眠や各種アクティビティのトラッキング、メディアコントロールといったスマートウォッチとしての基本的な機能は全Galaxy Watchで共通しているという認識で問題ない。

決して多いとは言えない機能の差だが、個人的には使い心地に与える影響は大きいと感じる。以下で細かくチェックしていこう。

通話ができるモデルは?

通話に対応したGalaxy Watch Active2
訂正

本項目内で初代Galaxy WatchをBluetooth通話非対応として紹介していましたが、比較対象に挙げている機種は全て対応しておりました。

お詫びして訂正いたします。

Galaxy Watchシリーズは、初代から最新のGalaxy Watch6 / 6 Classicまで全てのモデルにマイクとスピーカーが搭載されている。そのため、ペアリングしたスマートフォンにかかってきた電話をスマートフォンではなくGalaxy Watchで応答し、通話可能だ。

一見不要そうな機能に見えるかもしれないが、スマートフォンが隣の部屋で充電中だったり電話の内容が短い要件であることがわかりきっている場合、または運転中のハンズフリー通話など、Galaxy Watchでの通話は意外と活躍してくれている。

腕時計で通話をしている姿はどこか未来っぽさが感じられて非常にワクワクするので、ぜひ一度試してみてもらいたい。

Galaxy Watch6 ClassicGalaxy Watch5 ProGalaxy Watch4 ClassicGalaxy Watch3Galaxy Watch Active2Galaxy Watch
通話機能対応対応対応対応対応対応

回転ベゼル

回転ベゼルの有無

デザインの比較でも触れたが、Galaxy Watch・Galaxy Watch3・Galaxy Watch4 Classic・Galaxy Watch6 Classicには物理的な回転ベゼルが搭載されており、Galaxy Watch Active2・Galaxy Watch4・Galaxy Watch5 / Watch5 Proには搭載されていない。

回転ベゼルが搭載されていると何がよいのかというと、アイコンの選択や画面のスワイプといった操作が格段に楽になる

Galaxy Watchシリーズでは、スマートフォンと同じように画面をスワイプすることでウィジェットを切り替えたりスクロールしたりできるが、回転ベゼルをクルクルと回すだけで同じ動作ができるのだ。

アプリアイコンを指でタップするのも、画面が小さいスマートウォッチではストレスを感じる操作だが、回転ベゼルがあるとベゼルを回してアプリを選択し、画面中央をタップするだけで同じ操作が行える。

注意

上記アプリアイコンの操作方法については、Wear OSを搭載したGalaxy Watch4 Classic以降ではできなくなってしまいました。

詳細は本記事の「OSの違い」の項目にて解説しています。

そのほか、タイマー系アプリの数値選択やメディアコントローラーの曲送り(Wear OSでは音量調節)など、回転ベゼルによってさまざまなアプリで直感的な操作が実現している。

ベゼルには適度なクリック感もあり、無意識にクリクリと触りたくなる心地良さ。Active・Active2・Watch4・Watch5・ Watch5 Proには回転ベゼルをソフトウェア的に実現した「タッチベゼル」が実装されているが、さすがに物理的な回転ベゼルの操作感には及ばないと感じる。

もちろん、デザインの好みや使用頻度によっては不要だと感じる方もいるだろう。回転ベゼルの存在は、Galaxy Watchを選ぶうえでは切っても切れない存在なので、じっくりと検討してみてほしい。

Galaxy Watch6 ClassicGalaxy Watch5 ProGalaxy Watch4 ClassicGalaxy Watch3Galaxy Watch Active2Galaxy Watch
回転ベゼル××

ECG(心電図)・血圧測定の有無で比較

ECG(心電図)・血圧測定の有無で比較
Galaxy Watch6 ClassicでECG(心電図)

Galaxy Watch Active2からGalaxy Watch6 Classicまでの機種は、ECG(心電図)・血圧の測定機能を搭載している。

そのため、もし心電図や血圧測定を利用したいのであれば、必然的にGalaxy Watch Active2とGalaxy Watch3、Galaxy Watch4・Galaxy Watch5・Galaxy Watch6シリーズからの選択となる。

ただし、法規制の関係上、残念ながら日本にいる限りGalaxy Watchでは正規の手段でECG(心電図)も血圧測定も利用不可。一般的な使い方であれば、比較するうえでの要素としてECG(心電図)と血圧測定は弱いかもしれない。

ただし、やや強引な手法にはなるものの、本来利用できないはずのECG(心電図)と血圧測定を使用できてしまう方法も存在する。詳しい方法は以下の記事で解説しているので、もし興味があれば合わせてチェックしてみてほしい。

参考Galaxy Watch5 / Watch4のECG(心電図)と血圧測定を有効にする方法
参考Galaxy Watch3 / Active2でECG(心電図)や血圧測定を利用する方法【日本でもOK】

Galaxy Watch6 ClassicGalaxy Watch5 ProGalaxy Watch4 ClassicGalaxy Watch3Galaxy Watch Active2Galaxy Watch
心電図・血圧測定×

ジェスチャーの有無で比較

ジェスチャーの有無で比較

Galaxy Watch3やGalaxy Watch4 / Watch4 Classic、Galaxy Watch5/ Watch5 Pro、Galaxy Watch6シリーズは、ジェスチャー操作に対応している点も重要なポイントだ。

Galax Watch3では、手首を回転させることで着信やアラームの音を消せる操作と、着信時に手の形を「パー ⇒ グー ⇒ パー」の順に変えるとそのまま応答できる操作の2種類が利用できる。

また、Galaxy Watch4以降では、着信時に肘から上を地面と平行にした状態で数回上下すると応答可能だ。

ジェスチャー操作は、Galaxy Watch3ではGalaxy Wearableアプリの「ラボ」内に格納されている実験的な機能だったが、Galaxy Watch4以降では「高度な機能」内に移動した。

正直なところ回転ベゼルで操作できるGalaxy Watch3やGalaxy Watch4 Classic、Galaxy Watch6 Classicでは優先度があまり高くはないが、試してみたい方はGalaxy Watch4以降のシリーズのいずれかを選ぶといいだろう。

Galaxy Watch6 ClassicGalaxy Watch5 ProGalaxy Watch4 ClassicGalaxy Watch3Galaxy Watch Active2Galaxy Watch
ジェスチャー操作××

メモリとストレージを比較

メモリとストレージを比較

メモリやストレージといったスペックは、2021年登場のGalaxy Watch4およびGalaxy Watch4 Classicにて強化され、さらに2023年のGalaxy Watch6シリーズでもテコ入れされた。

以下の表は各Galaxy Watchのメモリとストレージの比較だが、初代Galaxy WatchからGalaxy Watch Active2まではどちらも変化がないことがわかる。公式のスペック表に則って記載しているが、おそらく768MBと0.75GBは同じだろう。

Galaxy Watch6 ClassicGalaxy Watch5 ProGalaxy Watch4 ClassicGalaxy Watch3Galaxy Watch Active2Galaxy Watch
メモリ2GB1.5GB1.5GB1GB0.75GB768MB
ストレージ16GB16GB16GB8GB4GB4GB

昨今のスマートウォッチは1GB以上のメモリを搭載しているモデルも多く、Galaxy Watch3の登場により同シリーズも他社に引けを取らないスペックを獲得したといえる。

Galaxy Watch3とGalaxy Watch4 Classicを比較してみると、スペックの向上による動作の改善等は特に見られない。というよりも、Galaxy Watch3の時点で引っ掛かりがないため、快適な動作をキープしていると表現するべきかもしれない。

Galaxy Watch5 ProとGalaxy Watch4 Classicも、メモリとストレージの容量は共通。

最新のGalaxy Watch6 Classicもしばらく使っていたが、そもそも動作に不満がなかったので良くも悪くもメモリの増加による恩恵はあまり実感できなかった。

スマートフォンのように複数のアプリを立ち上げたり重たいゲームをプレイするわけではなく、ましてやベンチマークスコアを競ったりもしないので、スペックシートにはあまりこだわらなくていいというのが、個人的な見解ではある

Galaxy Watch4およびGalaxy Watch4 Classicからのスペック強化も、Google Play対応による豊富なアプリへの対応を念頭に置いたものと思われる。実際、Google Mapのようなアプリも快適に動作することを確認している。

ルートワーク・トラックバックの有無

ルートワーク・トラックバックの有無

シリーズのなかで唯一、Galaxy Watch5 Proのみルートワーク・トラックバック機能を搭載している。

ルートワークは、「.GPS」形式のファイルでルートのマップを取り込み、Galaxy Watch5 Proにマップを表示させて案内してもらう機能のこと。

トラックバックは、サイクリングやハイキングなどの一部のワークアウトにて、GPSでルートを記録し、記録したそのルートを辿って帰れるように案内する機能だ。

利用できるワークアウトは限られているが、見ての通りマップの表示はスマートフォンと遜色ないレベルで見やすいので、アウトドア系の趣味がある方であれば重宝する機能だと思う。

2023年時点でこのルートワーク・トラックバック機能を利用できるのはGalaxy Watch5 Proのみで、Galaxy Watch5や最新のGalaxy Watch6・Galaxy Watch6 Classicも非対応。

本機能を使いたいのであれば、Galaxy Watch5 Proを購入しよう。

OSを比較

OSを比較

Galaxy Watch4以降のモデルには、Galaxy Watch3まで搭載されていたTizen OSではなくTizenが統合されたGoogleのWear OSが搭載されている。

Wear OS搭載と聞くと、ガワだけ変えた無個性なスマートウォッチになってしまったのかと不安を感じるかもしれないが、Galaxy Watch4 / Galaxy Watch5 / Galaxy Watch6にはスマートフォンのように「One UI」が実装されており、限りなく従来のTizenの操作感が再現されているため、安心してほしい。

例えば、回転ベゼルによるスクロールやウィジェット(タイル)の切り替えなどは今まで通り非常に心地よく操作できる。

音楽再生中や通話中のベゼル操作が、従来の曲送りから音量調節に変わるといった細かな変化はあったが、概ね違和感なく操作できると言っていいだろう。

ただし、ホームキーと戻るキーが入れ替えられていたり、アプリの一覧画面がアイコンが円周上に並んだスタイルから上記のようなグリッド表示に変更されてしまったりなど、イマイチ使い勝手がよくない変更があったのも事実だ。

Tizen OS ⇒ Wear OSの変更点は、長くなってしまったので以下の記事にまとめてある。旧モデルからGalaxy Watch4 /Watch4 ClassicまたはGalaxy Watch5 / Watch5 Proへの乗り換えを検討している方にも、ぜひチェックしてもらいたい。

Suica解禁!

Suica解禁!

2022年9月末から日本におけるGoogle Payの利用が解禁された。当サイトでは、Galaxy Watch4 ClassicおよびGalaxy Watch5 Proでタッチ決済が行えることを確認済みだ。

また、2023年に登場したGalaxy Watch6およびGalaxy Watch6 Classicの国内版には、待望のFelicaが搭載された。

これにより、ついにGalaxy WatchでもSuica・QUICPay・iDを利用できるようになったので、Apple Watchやその他のSuica対応スマートウォッチにようやく追いついたと言える。

温度センサー

温度センサー

Galaxy Watchシリーズのうち、Galaxy Watch5シリーズとGalaxy Watch6シリーズには温度センサーが搭載されている。

Galaxy Watch5発表時には有効化されておらずあまり注目されていなかったが、Galaxy Watch6とGalaxy Watch6 Classicの発表にあわせて温度測定アプリがリリースされたことでさまざまな使い方ができるようになった。

基本的には睡眠時の皮膚温度を計測するのに活用されるが、Thermo Checkというアプリをインストールすると食べ物や飲み物などさまざまな「モノ」にGalaxy Watchをかざして表面温度を計測できる。

温度センサーを活用してみたい方は、Galaxy Watch5シリーズおよびGalaxy Watch6シリーズのいずれかを購入しよう。

実際にGalaxy Watch6 Classicで温度計測を試してみた様子は以下の記事で紹介しているので、興味があればチェックしてみてほしい。

サポート期間に注意

OSについてもう1つ抑えていきたいポイントが、サポートの差。

サムスンはGalaxy Watch4 / Watch4 Classicが発表される前の時点、Tizen OSとWear OSの統合が発表されたタイミングで、既存のTizenベースのGalaxy Watchシリーズについては「製品発売後少なくとも3年間のソフトウェアサポートを提供する」とリリースを出している。

つまり、2020年に発売されたGalaxy Watch3は、2023年まではソフトウェアアップデートによる不具合などの対応をしてもらえるということになる。これを短いと考えるか十分だと考えるかは人それぞれだろう。

Galaxy Watch3が発売されたとき、その前年に発売されたGalaxy Watch Active2には翌月に最新の機能がアップデートで実装された。しかし、OSが根本的に変わってしまった現在では、そういった新機能の実装がいつまで・どの程度きめ細かく過去モデルに行われるかは不明だ。

電池持ちを比較

電池持ちを比較

続いては電池持ちを比較してみよう。

まず、Galaxy Watchシリーズの各モデル、各サイズに搭載されているバッテリー容量は、以下の表の通りだ。

Galaxy Watch6 ClassicGalaxy Watch5 ProGalaxy Watch4 ClassicGalaxy Watch3Galaxy Watch Active2Galaxy Watch
バッテリー容量425mAh590mAh247 / 361mAh247 / 340mAh247 / 340mAh270 / 472mAh

スマートフォンとは違いバッテリー容量からどの程度の電池持ちなのかを推定するのは難しいかもしれないが、筆者が使ってみた限りでは、Galaxy Watch・Galaxy Watch3・Galaxy Watch4 Classic・Galaxy Watch6 Classicの電池持ちが同等、Galaxy Watch Active2はそれらより半日は長く使える。

また、シリーズ最大のバッテリー容量を持つGalaxy Watch5 Proは、充電なしで約60時間は使用できた。間違いなくシリーズ最大の電池持ちであり、2日程度であれば充電の心配がない。

一応、どのモデルを選んだとしても朝満充電の状態で使い始めて夕方には充電が必要になるということにはならないので、その点は安心していいだろう。

ただし、Galaxy Watch4 ClassicやGalaxy Watch6 Classicの場合、丸1日充電をしないで過ごすと翌日の朝の時点でバッテリー残量が心許なくなってしまうので、実質1日1回の充電は必要になるかもしれない。

バッテリー重視で選びたいのであれば、Galaxy Watch5 Pro一択だ。

充電器を比較

充電器を比較
付属の充電器:Watch3(左)・Active2(真ん中)・Watch(右)

充電器についてもチェックしていこう。画像は左から順にGalaxy Watch3・Galaxy Watch Active2・初代Galaxy Watchに付属してきた充電器だ。いずれもQi互換ではあるものの出力が小さすぎるため、実質独自規格とほぼ同じ状態になってしまっている。

画像には写っていないが、Galaxy Watch4 Classicに付属の充電器もGalaxy Watch3と同じタイプだった。

Galaxy Watch5 Proの充電器

Galaxy Watch5 ProやGalaxy Watch6 Classicの充電器は左側。従来よりもわずかに小型化され、ケーブル先のコネクタもUSB Type-Cに変更された。

なお、初代Galaxy Watchのみスタンド型だが実は充電規格も異なっており、初代Galaxy Watchの充電器ではGalaxy Watch Active以降のモデルは充電できない

一方、Galaxy Watch Active以降の充電規格は統一されており、初代以外の機種全てで充電器を使い回し可能だ。

Wireless Charger Trio
Wireless Charger Trio

サムスンは2020年11月に純正のワイヤレス充電パッド「Wireless Charger Trio」を発売した。画像のようにGalaxy Watchシリーズにも対応しているが、初代Galaxy Watchのみ非対応となっている

実際に初代Galaxy WatchをWireless Charger Trioにセットして試してみたものの、充電はできなかった。

Galaxy Watch5 Proについては、バンドの項目でも触れたように純正バンドを装着した状態ではWireless Charger Trioのようなバンドを開いて置くタイプの充電器は利用できないので注意。

Wireless Charger Trioについては、以下のレビュー記事で詳しく解説しているので参考までに。

関連Wireless Charger Trio レビュー。スマホ・イヤホン・Galaxy Watchシリーズを3台まとめてワイヤレス充電!

カラーバリエーションを比較

各モデルのカラーラインナップは以下の通り。

  初代Galaxy Watch Galaxy Watch Active Galaxy Watch Active2 Galaxy Watch3
ケースサイズ 42mm 46mm 40mm 40mm 44mm 41mm 45mm
カラー ・ブラック
・ゴールド
・シルバー ・ブラック
・シルバー
・ローズゴールド
・グリーン
・シルバー
・ブラック
・ゴールド
・ブロンズ
・シルバー
・ブラック
・シルバー
・ブラック(チタン)
  Galaxy Watch4 Galaxy Watch4 Classic
ケースサイズ 40mm 44mm 42mm 46mm
カラー ・ブラック
・シルバー
・ピンクゴールド
・ブラック
・シルバー
・グリーン
・ブラック
・シルバー
・ローズゴールド
・グリーン
・ブラック
・シルバー
Galaxy Watch5 ProGalaxy Watch5
カラー・ブラックチタニウム
・グレーチタニウム
・グラファイト
・シルバー
・ピンクゴールド
・サファイア
Galaxy Watch6 ClassicGalaxy Watch6
カラー・ブラック
・シルバー
・グラファイト
・シルバー
・ゴールド

全Galaxy Watchに共通しているカラーはブラックとシルバー。どちらも腕時計として身に着けて違和感のない、自然なデザインなので選びやすいカラーだ。モデルによっては、別途ゴールドやブロンズが用意されている。

スマートウォッチはデジタルガジェットである一方で、腕時計というファッションアイテムの側面も持ち合わせているので、機能性だけではなく好みのカラーやデザインで選んでみるのも悪くない。

価格を比較

最後に、Galaxy Watchシリーズの執筆時点(2023年10月)におけるAmazonでの価格をまとめて比較していこう。

ストアページに掲載されている大まかな価格です。

Galaxy Watch6 ClassicGalaxy Watch6
価格43mm:67,000円
47mm:72,000円
40mm:50,000円
44mm:55,000円
Galaxy Watch5 ProGalaxy Watch5(40mm)Galaxy Watch5(44mm)
価格66,000円38,000円40,000円
  Galaxy Watch4 Galaxy Watch4 Classic
ケースサイズ 40mm 44mm 42mm 46mm
価格 28,000円 35,000円 掲載なし 39,000円
  初代Galaxy Watch Galaxy Watch Active Galaxy Watch Active2 Galaxy Watch3
ケースサイズ 42mm 46mm 40mm 40mm 44mm 41mm 45mm
価格 掲載なし 掲載なし 掲載なし 掲載なし 28,000円 約50,000円
(チタン含む)

最も価格が高いのは当然最新モデルであるGalaxy Watch6 Classic。

最も安いのは、販売が継続されているなかでは最も古いGalaxy Watch3とGalaxy Watch4となっている。

ただし、Galaxy Watch3はTizen OS搭載モデルである点に注意。「OSを比較」で述べた通り、Tizen OSは今後のサポート継続が望めないので今から購入するのはおすすめできない。

サポート面で最も安心できるのは、言うまでもなく最新のGalaxy Watch6の2機種。また、2世代前でもWear OSを搭載したGalaxy Watch4(ベゼル無)がGalaxy Watch3とほぼ同じか数千円の差で購入できる。

旧モデルへの機能追加が怪しくなってきた今、最もコストパフォーマンスに優れているモデルはGalaxy Watch4の40mmモデルかもしれない。

Galaxy Watchのおすすめ

2023年まで日本で販売されてきたGalaxy Watchシリーズのラインナップをまとめておこう。

Galaxy Watch

初代Galaxy Watchは、2018年にGalaxy Note9と同時に発表された。先代のGear S3とは打って変わって、スマートフォンと同じGalaxyシリーズに組み込まれたことが一番のポイントだろう。

GearシリーズからGalaxy Watchへとブランドが変わったものの、Tizen OSの搭載や唯一無二の個性である回転ベゼルは引き継がれており、機能や使い勝手はほぼそのまま。最大6つまでのエクササイズを自動的に認識する機能や、ストレス測定などが新たに利用可能となった。

海外ではLTEモデルもラインナップされているが、日本で購入可能なのはWi-Fiモデルのみ。カラーバリエーションはミッドナイトブラック・ローズゴールド(共に42mm)、シルバー(46mm)の3色で展開されている。

名称 海外発表時期 日本発売日
Galaxy Watch 2018年8月 2018年10月25日

Galaxy Watch Active

Galaxy Watch Active

Galaxy Watchシリーズ初のスポーツモデルとして展開されたGalaxy Watch Activeは、初代Galaxy Watchの約半年後、2019年2月に発表された。

ベゼルのないコンパクトかつシンプルなデザイン、本体のみだと約25gという超軽量設計が特徴。その代わり、Gearシリーズからのアイデンティティでもあった回転ベゼルが撤廃され(後にタッチベゼルが実装)たことも話題となった。

日本Amazonで取り扱われているカラーバリエーションはグリーン・シルバー・ブラック・ローズゴールドの4色。ただし、やや古いモデルであるためか在庫が安定していない印象だ。

名称海外発表時期日本発売日
Galaxy Watch Active2019年2月2019年5月23日

Galaxy Watch Active2

Galaxy Watch Activeの登場からさらに半年後、2019年8月に後継機となるGalaxy Watch Active2が発表

後継機と言っても実質マイナーチェンジに近く、外観はGalaxy Watch Activeと比較してもほぼ同一。画面周囲を指で触れることで回転ベゼルを再現した「タッチベゼル」や、ECG(心電図)・血圧測定機能等が実装されており、個人的にはGalaxy Watch Activeはこの状態で発売されるべきだったと思っている

ケースサイズは40mmと44mmの2パターン、カラーバリエーションは40mmがゴールド(バンド:ピンク)・シルバー・ブラックの3色、44mmがゴールド(バンド:ブラウン)・シルバー・ブラックの3色で展開されている。

Galaxy Watch Active2のレビューは以下から。

名称海外発表時期日本発売日
Galaxy Watch Active22019年8月2019年11月22日

Galaxy Watch3

2020年8月に発表されたのがGalaxy Watch3

2018年の初代Galaxy Watchを最後に搭載されず完全廃止の噂も立っていた物理回転ベゼルが、2年振りに搭載。Galaxy Watch Active2同様にECG(心電図)・血圧測定機能が搭載され、新たにジェスチャー操作にも対応した。

初代Galaxy Watchと比較すると付属のベルトが本革になるなど質感も向上。日本では41mmと45mmのステンレスケースモデルのほか、プレミアムモデルとなるチタンケースを採用したGalaxy Watch3も発売されている。

Galaxy Watch3のレビューはこちらから。

名称海外発表時期日本発売日
Galaxy Watch32020年8月2020年10月23日

Galaxy Watch4 / Galaxy Watch4 Classic

2021年8月には、Galaxy Watch4とGalaxy Watch4 Classicが発表された。

回転ベゼルを搭載しGearシリーズ以来となる「Classic」を冠したGalaxy Watch4 Classicと、回転ベゼル非搭載で従来のActiveシリーズに該当するGalaxy Watch4が同時に登場。

OSにはTizen OSではなく、Tizen OSが統合されたGoogleの「Wear OS」が搭載され、シリーズで初めてGoogle Playのアプリに対応した。

また、日本ではGear以来となるLTEモデルがauにて取り扱われている点も特徴だ。

Galaxy Watch4のレビューはこちら。

名称海外発表時期日本発売日
Galaxy Watch4 / Galaxy Watch4 Classic2021年8月2021年9月22日

Galaxy Watch5 / Galaxy Watch5 Pro

2022年に登場したのが、Galaxy Watch5とGalaxy Watch5 Pro。

シリーズでは初めて「Pro」の名を冠するタフネスモデルがラインナップとして追加され、両方のモデルから回転ベゼルは排除された。

両モデルとも引き続きWear OSを搭載し、バッテリー持ちも向上。特に、Galaxy Watch 5 Proはシリーズ最大のバッテリー容量を誇っている。

Galaxy Watch 5Proのレビューはこちら

名称海外発表時期日本発売日
Galaxy Watch5 / Galaxy Watch5 Pro2022年8月2022年9月22日

Galaxy Watch6 / Watch6 Classic

Galaxy Watch6 / Watch6 Classic

執筆時点で最新のモデルが、Galaxy Watch6とGalaxy Watch6 Classic。

2世代ぶりにClassicモデルと回転ベゼルが復活し、Watch5の後継というよりもWatch4シリーズの後継に近いモデルに仕上げられている。

そのため、Watch5 Pro最大のメリットであった電池持ちがWatch4の水準に戻ってしまった点は正直残念。

ただし、国内版は待望のSuica・QUICPay・iDなどに対応したので、総合的にはややプラスの評価だ。

Galaxy Watch6 Classicのレビューはこちら。

名称海外発表時期日本発売日
Galaxy Watch6 / Galaxy Watch6 Classic2023年7月2023年9月15日

コメント

  1. Galaxy愛好家その2 より:

    初代Galaxywatch46mmを愛用していますが、スピーカー搭載で音楽を聞くことも出来ますし、マイクもあり通話も問題なく行うことができます。記事中では通話が出来ないとなってますが、通話ができないモデルもあるのでしょうか。

    • ひがし ひがし より:

      ご指摘ありがとうございます。
      記事の内容を修正いたしました。
      言い訳の余地もなく完全に勘違いと確認不足によるものでした、大変申し訳ございません。

  2. くまさん より:

    galaxy watch4について質問があります。ランニング中の音楽プレイヤーのみとして使っています。
    ランニング中、選曲、早送り操作がしたいのですが操作途中で画面表示がチョコチョコ消えて操作性が非常に悪くて困ってます。 時速15kmの早めのランニングだと振動で勝手に画面が消えます。
    ゆっくりのランニング中は平気です。
    設定は手首を上げて画面をonを切って
    画面にタッチで画面onに設定しています。画面タイムアウト30秒です。
    画面表示中、操作時に画面が勝手にoffにならない設定はないでしょうか。
    傾けても画面がoffにならない設定。
    always on displayでもダメです。
    galaxy watch3ではあまり気にならなリませんでした。
    何か解決出来る設定があれば教えて頂きたいです。
    よろしくお願い致します。

  3. 無知なおやじ より:

    教えて下さい。
    GALAXYウォッチ6クラシックは、国内版にBluetoothしかないのですが、海外版にはLTEはあるのですか?
    それですと、docomoのワンナンバーなどのウォッチ単独通話が可能なのですか?本当は国内版にもLTEモデルも有れば即買いでしたが‥残念でなりません。

ひがし

平成6年生まれの男。趣味はガジェット・テニス・料理・スターウォーズ・カードマジックなど。ペンギンとオカメインコが大好き。

当サイトでは主にGalaxyを中心に様々なガジェットのリークやニュース、レビューなどをお届けしています。今は完全ワイヤレスイヤホンにご執心。